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法廷聖書に対する洞察,第2巻
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クリスチャン会衆 クリスチャン会衆は法廷としての世俗の権限を有してはいませんが,霊的な懲らしめが必要な無秩序な成員に対して処置を講じることもあり,そのような人たちを会衆から追放することさえできます。使徒パウロが,会衆,すなわち会衆を代表する成員,つまり監督の任を担う人々に対して,彼らは組織の内部の人々を裁かなければならないと述べたのはそのためです。(コリ一 5:12,13)パウロもペテロも会衆や監督たちに手紙を書いた際,長老たちは会衆の霊的な状態を注意深く見守り,賢明でない歩みや誤った歩みをする人たちを援助し,訓戒するべきであると指摘しています。(テモ二 4:2; ペテ一 5:1,2。ガラ 6:1と比較。)分裂や分派を引き起こしている者たちは,会衆による処置が取られる前に一度,またもう一度警告されることになっていました。(テト 3:10,11)しかし,執ように罪を習わしにする者は取り除かれ,会衆から追放されなければなりませんでした。これは懲らしめとなり,その罪の歩みが会衆内で許される余地のないことを違反者に示すものとなります。(テモ一 1:20)パウロは会衆内で裁き人として行動する責任を持つ人々に,共に集まってそのような問題を審理するよう指示しました。(コリ一 5:1-5; 6:1-5)彼らは二人か三人の証人がいる場合でない限り訴えを真実なものとして受け入れてはならず,早計な判断を下すことなく証拠を考量し,何事も偏った見方で行なうことのないようにしなければなりませんでした。―テモ一 5:19,21。
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ヒメナオ聖書に対する洞察,第2巻
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パウロがテモテに書き送った第一の手紙の中では,ヒメナオの名前がアレクサンデルという別の背教者と結び付けられています。使徒パウロはヒメナオとアレクサンデルを「サタンに」渡したと述べていますが,これはパウロが彼らを会衆から追放したかまたは排斥したことに言及しているようです。―テモ一 1:18-20。
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