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メルキゼデク聖書に対する洞察,第2巻
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エルサレムのタルグムに出ていて,ユダヤ人の間で広く受け入れられてきた見解によれば,メルキゼデクとはノアの子セムでした。当時セムは生きていて,アブラハムの妻サラよりも後に死にました。また,ノアはセムを特別に祝福しました。(創 9:26,27)しかし,このような同定は確証されていません。メルキゼデクの国籍,系図,子孫は聖書の中で明らかにされていないという事実に依然変わるところはなく,しかも,そのことには十分の理由があります。なぜなら,メルキゼデクはそれゆえにイエス・キリストを予表することができたからです。イエス・キリストはエホバの誓いによって,「メルキゼデクのさまにしたがい永久に大祭司となられた」のです。―ヘブ 6:20。
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