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なわめ,きずな聖書に対する洞察,第2巻
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神は不従順なみ使いたちを,「とこしえのなわめをもって濃密な闇のもとに」とどめておられます。(ユダ 6)彼らは,「濃密な闇の坑」に引き渡されたとも言われています。(ペテ二 2:4)聖書的な証拠が示すとおり,彼らは人間に取りつくことができるので,また,ミカエルとその使いたちによって追放され,地に投げ落とされるまでは天への出入りが許されてさえいたので,行動の自由をすべて奪われているわけではありません。(マル 1:32; 啓 12:7-9)悪魔サタンは,底知れぬ深みのかぎを持ったみ使いによって大きな鎖で縛られ,千年のあいだ底知れぬ深みに投げ込まれ,その後しばらくのあいだ解き放されることになっています。(啓 20:1-3)み使いは肉と血を持つ被造物ではないので,この鎖は,わたしたちの知らない何らかの拘束力と関係があるに違いありません。
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悪霊聖書に対する洞察,第1巻
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そのような悪霊は神によって創造されたのではありません。最初に自ら悪霊となったのは悪魔サタンであって(「サタン」を参照),サタンは,やはり自ら悪霊になった,神の子らである他のみ使いたちの支配者となりました。(マタ 12:24,26)ノアの時代に,それら不従順なみ使いたちは肉体を備えて現われ,女性と結婚し,ネフィリムとして知られる混血の子孫を生みましたが(「ネフィリム」を参照),やがて大洪水が起きた時,肉体を解いて見えなくなりました。(創 6:1-4)しかし,それらみ使いたちは霊の領域に戻りはしたものの,自分たちの元の高い立場を取り戻したわけではありません。というのは,ユダ 6節にこう述べられているからです。「自分本来の立場を保たず,そのあるべき居所を捨てたみ使いたちを,[神は]大いなる日の裁きのために,とこしえのなわめをもって濃密な闇のもとに留め置いておられます」。(ペテ一 3:19,20)ですから,それら悪霊たちの活動は,今ではそのような濃密な霊的な闇の状態の中に限定されているに違いありません。(ペテ二 2:4)悪霊たちは肉体を備えて現われることは差し止められているものと思われますが,依然として人間の思考や生活を支配する大きな力や影響力を持っており,人間や動物に入ってこれに取りつくことさえできます。事実の示すところによれば,悪霊は家や呪物やお守りなどの無生の物をも用います。―マタ 12:43-45; ルカ 8:27-33。「悪霊に取りつかれること」を参照。
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