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神の忍耐は人類にとって永遠の祝福ものみの塔 1966 | 10月15日
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神の忍耐の貴重な実を見ることができます。たしかにエホバは忍耐によってご自身の栄光をさらに輝かされました。
23 (イ)神の忍耐に関して,どんな警告が与えられていますか。(ロ)神の忍耐の目的を無駄にしないように,クリスチャンは何を常に心に留めるべきですか。
23 しかしこの福音とともに警告も発せられています。それは,わたしたちが個人的にも集団的にも,エホバの忍耐の目的を無駄にしてはならないということです。使徒ペテロはこの賢明な警告をはっきり述べています。「ある人々がおそいと思っているように,〔エホバ〕は約束の実行をおそくしておられるのではない。ただ,ひとりも滅びることがなく,すべての者が悔改めに至ることを望み,あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである」。そして使徒は次のことばを加えています。「しかし,〔エホバ〕の日は盗人のように襲って来る」。悪人は滅ぼされます。次のことを常に確信し,心に銘記しておかなければなりません。すなわちエホバの日が来ることと,悪人が滅びることです。ゆえに「主の寛容は救のためであると思いなさい」。それで主の寛容から益を受けてください。そうする人々の前途には,キリストの治める,神の新しい秩序の永遠の祝福があります。その祝福は神の忍耐に由来するのです。―ペテロ第二 3:9-18,〔新世訳〕。ガラテヤ 6:9。
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すべての人に対して寛容でありなさいものみの塔 1966 | 10月15日
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すべての人に対して寛容でありなさい
「すべての人に対して寛容でありなさい」― テサロニケ第1 5:14。
1 忍耐はだれの間に見られますか。なぜですか。
地球上の生物の中でも,忍耐という神の性質を持っているのは人間だけのようです。それはおもに,忍耐が神のみたまの実であるためです。(ガラテヤ 5:22)ゆえにそれは神のみたまの働きを受けている人々の間におもに見られる特質です。この実を持つことは,忍耐を示す人自身と周囲の人々にとって大きな祝福となります。忍耐のない,利己的な今の世に住む人々は,互いに忍耐を示さなければなりません。
2 (イ)世の中にこの資質が欠けていることは,どんな事実から明らかですか。(ロ)どんな事のゆえに,忍耐は望ましい性質ですか。
2 忍耐とは不当な仕打ちを忍ぶことであり,いらだったり,しかえしをしたり,ぐちをこぼしたりせずに忍ぶことです。また忍耐の背後には人類の救いという無私の目的があります。それを思えば,この神の性質が人間に欠けていること,それが大いに必要なことが痛感されます。すべての人が罪の中に生まれ,また神から離れて腐敗した世に生まれたことを考えると,その必要はさらに明白です。(詩 51:5。ヨハネ第一 5:19)この世の中で毎日生きて行くうえにも,ある程度の忍耐,小さなとがや不正を忍ぶことが必要です。自分の至らないことを知る人は,他の人から忍耐を示されるとき,いつも感謝します。また他の人の思いやり,同情,あわれみを求めます。あわれみや理解を示されることがなければ,人は失意落胆に陥ります。自分は価値のない者であるという考えに打ちひしがれた人は,決して少なくありません。それで忍耐を示されるならば,心の重荷がおりて生気がよみがえります。忍耐はその人々にとって祝福であり,忍耐によって世の中は明るく,住みやすいところになります。それは愛のすぐれた道です。「愛は寛容であり」― コリント第一 12:31; 13:4。
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