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政府はどれほど清くなければならないかものみの塔 1968 | 1月15日
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キリストの使徒のひとりであるヨハネは,神の政府を構成する14万4000人のひとりになります。これは天使によって示された良い手本であり,すでに黙示録 19章10節に与えられていた注意をくり返すものです。これを知ることは幸いです。この書のことばを読み,すみやかにそのことばと一致した行動をする人はなお幸いです。
22 御国政府によって全宇宙に正義が保証されることを説明しなさい。
22 聖書に指摘されているように,天にある神の宇宙政府の成員として天でキリストとともになる人々は,王また祭司となり,キリストとともに治めます。彼らは不滅,不朽の者となります。(黙示 20:6。コリント第一 15:53,54)そこにはなんの欠けるところもありません。神は彼らが忠実を証明したゆえにその地位につけ,御子イエス・キリストのかたちに彼らを造られたからです。(コリント第一 15:49。ピリピ 3:21)さらに神とキリストのしもべとしてこの政府の下に仕える天使たちも絶対に忠誠のものであり,政府の命令を完全に遂行することでしょう。彼らは天の御国の下に仕える地上の君たちが地において清い義を施行するようにします。―詩 45:16。イザヤ 32:1。
幸福な前途
23 (イ)御国の支配に対して不敬が生ずることなく,その崩壊をひきおこす割れ目が生ずることもないのはなぜですか。(ロ)詩篇作者は,この政府に忠誠な者たちの喜びをどのように描いていますか。
23 そのとき政府の命令は正しく,さばきは霊的,道徳的,身体的なあらゆる面において徹底して清く聖なるものでありましょう。(詩 19:7-9)間違った命令が与えられることはなく,為政者の欠陥が人々に反映してますます大きくされることもありません。不正はなく,神の清い正義の律法の施行が妨げられることもなく,また神の政府に対する不敬がかもされることもありません。神の永遠の政府はこのように清く,また永続するためにそれは清くなければなりません。政府に対する完全な信頼感がすべての人にゆきわたるでしょう。その支配の下に暮らす人々の目は輝きます。今この信仰を持つ人々は幸いです。次のように歌う全人類はなんと幸いなのでしょう。「ヤコブの神をおのが助としその望をおのが神エホバにおくものは福ひなり,比はあめつちと海とそのなかなるあらゆるものを造り,とこしへに真実をまもり…たまふ……エホバはとこしへに統御めたまはん シオンよなんぢの神はよろづ代まで統御めたまはん,エホバをほめたゝへよ」― 詩 146:5,6,10,文語。
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第1世紀のパピルスものみの塔 1968 | 1月15日
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第1世紀のパピルス
● クリスチャン・ギリシャ語聖書を記録するのに使用されたのはパピルスである。それはパピルスという植物の髄で造られ,強靭でしかも比較的安価だった。このようなわけで,イエスや使徒の時代にはパピルスが広く使用された。カムデン・M・コバーンは,当時のパピルスに関し,興味深い事実を自著「考古学上の新しい発見」の中で次のように述べた。「使徒時代における,1枚のパピルスの普通のサイズは13cm×25cmであり,たいてい普通程度の品質のものは,およそ20枚を一巻きにして販売され,1枚の価格は90円以下であった。安価なパピルスの幅はわずか15センチほどで,チャータ・リビア……と呼ばれていた。良質のものの幅は20センチあるいはそれ以上もあった。一番高価なパピルスはヒエラティカ……と呼ばれ,その幅は24センチあまりあった……新約聖書の筆者各人が,存命中,高価なパピルスを使用したかどうかは確実ではないが,新約聖書のどの本も,品質の中程度あるいはそれ以下のパピルスに記述されたと断言してもさしつかえないだろう。西暦八,九世紀になって,亜麻で作られた紙が普及したが,これは,かつて使徒や福音伝道者が「貧しい者とともに労苦した貧しい人』すなわちナザレ人のことを自ら書き綴って大いに珍重された第1世紀の質素なパピルスほどに用いられることはなかった」。
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