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無関心は危険ものみの塔 1968 | 5月15日
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者エゼキエルの宣明した事柄を聞きながらも,あえて行動しなかった昔の不忠実なイスラエル人と変わりがありません。エホバは,預言者に告げて言われました。「見よ,あなたは彼らには,美しい声で愛の歌をうたう者のように,また楽器をよく奏する者のように思われる。彼らはあなたの言葉は聞くが,それを行おうとはしない」― エゼキエル 33:32。
直ちに行動することが必要
何をすべきかについて疑問の余地はありません。緊急に必要なのは,神のご要求にかなった生き方をすることです。その一つは,聖書の真理に対して深い認識を持つ他の人々と一緒に定期的に集まることです。(ヘブル 10:24,25)エホバの証人の集会に出席なさることができます。今まで何度となく出席をすすめられたことでしょう。集会において,聖書の教えを学ぶグループの討議に参加できます。それはクリスチャンとして円熟する早道です。
「来月になったら」,あるいは「この至急の用事が片づき次第行くことにしよう」と言う人があるかもしれません。しかし命よりも大切なものはありません。延期することはできません。エリはなかなか行動を起こさず,遂にそれは手おくれとなりました。ロトの義理のむすこは,二,三週間あるいは二,三か月のあいだ考える余裕があったら行動したかもしれません。しかしソドムを滅ぼす神の時は来ました。それをおくらせることのできるものは,何もありませんでした。同じくノアの箱舟の戸も,神の定めの時に閉じられました。戸をあけておこうとしても,それは不可能でした。
いまこそ無関心な態度を捨て,ご自分自身の安全のために断固として行動する時です。いま,ためらうなら,致命的な結果にならないとも限りません。あなたの生命がかかっているのです。天にある神の国の下,新しい秩序において,永遠の生命を得る機会を,早くとらえてください。いま行動してください。
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新しい暴力の時代ものみの塔 1968 | 5月15日
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新しい暴力の時代
● 第一次世界大戦の約10年後,シドニイ・ブラッドショウ・フェイは,「世界戦争の起源」と題する全2巻の書物を著わしたがその中で,血なまぐさいあの大災害の根本的な原因および直接の原因を究明した。そして2年後,これを改訂し,最近,紙表紙の1930年改訂版を出した。この改訂版のための前書きの中で,著者は第一次世界大戦の意義について次のように述べた。「今,半世紀余にわたる研究を回顧して,1914年から18年にわたる世界戦争がその後の50年間の世界情勢の進展にいかにゆゆしい影響をもたらしたか,かつてないほどの強烈な印象を受ける。この戦争は,政治および社会上の史上類のない国際的な変革の一時期を招来した……
「この世界大戦はまた,それ以前の比較的平和な時代と著しい対照をなす新しい暴力の時代をもたらした。1815年から1914年までの時期には,従来の武器を用いた比較的に短期間の被害の小規模な『局地的』戦争を除いては,ヨーロッパ全体に平和が見られた。アジア,アフリカの大半は,ヨーロッパの帝国主義勢力が強制した植民地主義の下で,なおかなりの平穏な状態を保っていた……しかし1914年以後,その『小規模』な戦争は,数年間猛威をふるい,潜水艦,戦車,飛行機などの新兵器を用いた世界的な戦争に発展した。同時に,アジアやアフリカにおいては黄色人種や,黒人はもはや平穏な状態にとどまることなく,ヨーロッパ人による植民地支配を終わらせ,自らの独立と権力を確立するために立ち上がった」。
これは,まさに,イエスが19世紀前,この悪の事物の制度の「終りの時」に「地上では諸国民が悩」むであろうと預言されたとおりの事態である。忠実なクリスチャンは,これらの出来事の意義を知っているゆえ,かしらをあげ,「救いが近づいている」ことを確信している。―ルカ 21:25,28。
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