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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1977
塔77 1/15 35–36ページ

飢えがもはやない時

来る日も来る日も空腹にさいなまれる,そのような経験を,おそらくあなたはしたことがないでしょう。しかしこれは何百万人の男女,子供が直面している事なのです。ある内輪な推定によれば,地球上に住んでいる人の中で十分な食物を得ていない人は4億6,000万人もいます。他の推計ではこの数字は10億人もの多くに上るとされています。特に大きな苦しみを味わっているのは子供です。飢えた子供は失明する結果になったり,成長が止まったり,病気に対する抵抗力を失ったりすることがあり,結局は早死にすることになります。

飢えからの解放は確かに必要です。しかしそのような解放はもたらされますか。そうです,飢えをなくすことは人間の創造者エホバ神のお目的です。例えばイザヤの預言は,すべての人に十分な食物が備えられる宴が全地にくりひろげられることを指し示していました。次のように記されています。「万軍の主はこの山で,すべての民のために肥えたものをもって祝宴を設け……られる」― イザヤ 25:6,口。

飢えている何百万の人々にとって,このような約束は信じられないもののように聞こえるかもしれません。すべての人に十分な量を与えるには,地球の産出する量がどうしても足りないと,その人々は考えていることでしょう。しかしそうではないのです。1974年9月号のサイエンティフィック・アメリカン誌は次のように述べていました。「地球と科学技術は400億から500億の人口を養うだけの食物をおそらく供給できるであろう」。ではこれほど多くの人が飢えているのはなぜですか。今日見られる悲惨な状態をもたらした要因としては,人々の間に協力の欠けていること,利潤の追求を事とする経済体制,地球の資源を管理することにおける不手際が挙げられます。

このすべては人間同士互いの福祉を顧みようとしない事に端を発しています。このような態度は神のみ子イエス・キリストの次の教えと相いれません。「自分にして欲しいと思うことはみな,同じように人にもしなければなりません」。(マタイ 7:12)イエスの教えは元々イエスのみ父より出たものであるゆえに,つまるところ,飢餓の問題が神の律法を無視しているせいであることは明らかです。―ヨハネ 7:16。

次のことは注目に値します。すなわち何世紀も昔,エホバ神がイスラエル人に対して明らかにされたところによると,飢えから解放されることは神の律法に従順であるかどうかにかかっていました。彼らはこう告げられていました,『汝らもし我今日なんぢらに命ずるわが命令を善守りて汝らの神エホバを愛し……之に事へなば……汝らは食ひて飽ん』― 申命 11:13-15。

イスラエル人の昔の歴史はこの言葉を確証しています。例えばソロモン王の治世にイスラエルが神の律法を忠実に守ったことは繁栄と安全という結果を招きました。聖書はこう伝えています,「ソロモンの一生の間,ユダとイスラエルはダンからベエルシバに至るまで,安らかにおのおの自分たちのぶどうの木の下と,いちじくの木の下に住んだ」。(列王上 4:25,口)ソロモンの治世に期待される事柄として最初述べられた詩篇 72篇の言葉は成就しました。『国のうちには穀物が豊かにみのり,その実は……山々の頂に波打つ』― 詩 72:16,口。

ソロモンの治世の間に見られた繁栄の状態は,ソロモンよりも偉大なイエス・キリストの支配の下で全地に行き渡る輝かしい状態を預言的に示すものでした。(マタイ 12:42)どうしてそう言えるかと言うと,詩篇 72篇8節の言葉はゼカリヤ書 9章10節にも再び述べられており,そこには特にメシアの支配に関して次の事が述べられているからです。「彼は国々の民に平和を告げ,その政治は海から海に及び,大川から地の果にまで及ぶ」― ゼカリヤ 9:9をマタイ 21:4,5と比べてください。

全地を支配下におさめるゆえに,イエス・キリストはその民のすべてが地の豊かな産物から益を受けるようにすることができます。それに加えて,イエス・キリストの差し伸べる平和を望まず,かえって自分たちの好むままに行動し,他の人々に害を加える者たちは,イエス・キリストによってすべて除かれるでしょう。地上におられた時にイエスが弟子たちに告げた言葉によると,人類が大きな悩みと不安のさなかにある時,イエスは刑執行者の資格をおびて来られます。(ルカ 21:25-36)増し加わる世界の苦難に照らしてみる時,イエスの来られる時は間近に迫っているに違いありません。

自分の利己的な利益の追求にのみ没頭し,イエスの支配に反対する者たちに敵してイエスが行動するということは,貪欲な商業体制,地球の資源の濫用,食糧配分の不公平その他,飢える人々の窮状の原因となっている要素すべてが無くなることを意味します。

その後イエス・キリストはその民が人生から最善のものを得るのを助けることに専念されるでしょう。それは次の事からも確かです。すなわち人間であった時のイエス・キリストは,人々が満ち足りているようにと,彼らの体の事を深く気遣われました。例えば,弟子たちを呼んで次のように言われた事があります。「わたしはこの群衆に哀れみを覚えます。わたしのもとにとどまってすでに三日になるのに,食べるものを何も持っていないからです。そしてわたしは,何も食べないままで彼らを去らせたくありません。彼らは路上で力がつきてしまうかもしれません」。(マタイ 15:32)このように哀れみ深く,人々の事を気遣う気持ちを持たれていたゆえに,イエスは奇跡を行なわれたのです。七つのパンと数匹の魚を用いてイエスは四千人の男たちのために食を備えました。そして男たちの他にも女や子供がいたのです。(マタイ 15:34-38)その時より以前にもイエスは五つのパンと二匹の魚を用いて同様な奇跡を行なわれました。―マタイ 14:17-21。

パンと魚をこのように奇跡的に増やすということは信じ難いかもしれません。しかし普通の人間でなく,まして神のみ子ならば,このたぐいの事ができても別に不思議ではありません。そして必要な食物を奇跡的に与えることができるならば,地球を汚染し,「破滅」させている利己的な者たちが除かれる時,全地が「その産物を出」すようにすることはイエス・キリストにとってたやすい事です。―詩 67:6,口。啓示 11:18。

ゆえにそう遠くない将来に飢えが過去のものとなってしまう時の来ることを確信して待ち望むことができます。その時を見たいと思われるならば,神とキリストの従順なしもべになりたいという願いを,積極的な行動によって示してください。そうするならば,ソロモンの世におけるイスラエル人と同様,平和と安全と繁栄の時を目撃する多くの人の中に数えられるでしょう。

[35ページの図版]

『国のうちには穀物が豊かにみのり,その実は……山々の頂に波打つ』― 詩 72:16,口。

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