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魂聖書から論じる
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ではありません。そうではなく,その人が再び生きる見込みはすべて神にかかっているという意味です。同じような用法として,わたしたちも,ある資産の売却がなされた場合,買い手が要求された支払いを行なわないなら,その資産は元の所有者に「帰属する」,というような表現法をすることがあります。)(欽定,ア標,改標,新英,ドウェー,および口語,新改は,このルーアハを「霊」(spirit)と訳しています。新アは「命の息」としています。)
伝道 3:19: 「人間の子らに関しても終局があり,獣に関しても終局があり,これらは同じ終局を迎えるからである。一方が死ぬように,他方も死ぬ。皆ただ一つの霊[ヘブライ語,ルーアハ]を持って(いる)」。(こうして人も獣も同じルーアハ,つまり霊を持っていることが示されています。20,21節に関する注解については,434,435ページ参照。)
ヘブライ 4:12: 「神の言葉は生きていて,力を及ぼし,どんなもろ刃の剣よりも鋭く,魂[ギリシャ語,プシュケー; 「命」,新英]と霊[ギリシャ語,プネウマトス],また関節とその骨髄を分けるまでに刺し通し,心の考えと意向とを見分けることができるのです」。(「霊」に相当するギリシャ語は「魂」と訳されるギリシャ語とは異なっていることに注目してください。)
霊が体を離れた後にも人の意識ある存在は継続するのですか
詩編 146:4: 「その霊[ヘブライ語,ルーアハの変化形]は出て行き,彼は自分の地面に帰る。その日に彼の考えは滅びうせる」。(新ア,ロザハム,ヤング,ドウェー[145:4]もこのルーアハを「霊」と訳しています。ある翻訳は「息」としています。)(詩編 104:29も参照。)
非物質的な不滅の魂に関するキリスト教世界の信仰はどこに由来していますか
「霊的な魂が神によって創造され,受胎の際に肉体の中に吹き込まれて人が生きた統一体になるというクリスチャンの概念は,長年にわたるキリスト教哲学の発展の結実である。東方のオリゲネス[西暦254年ごろ没],および西方の聖アウグスティヌス[西暦430年没]において初めて,魂は霊的な実体として確立され,その種の哲学的概念が形成された。……彼[アウグスティヌス]の教理は……多くを(幾つかの不十分な点も含めて)新プラトン主義に負っている」― 新カトリック百科事典(1967年版),第13巻,452,454ページ,英文。
「不滅に関する概念はギリシャ思想の産物であり,一方,復活という希望はユダヤ人の思想に属している。……アレクサンドロスによる征服の後,ユダヤ教は徐々にギリシャ人の種々の概念を吸収していった」―「聖書百科事典」(フランス,バランス,1935年版)アレクサンドル・ウェストファル編,第2巻,557ページ。
「魂の不滅ということは,ギリシャ人の観念として古代の秘教の中で形成され,哲学者のプラトンによって大成されたものである」―「プレスビテリアン・ライフ」,1970年5月1日号,35ページ,英文。
「我々は死などというものがあると信じているのだろうか。……それは魂と肉体の分離なのではないか。死ぬということは,それが完成することである。魂が独自で存在して肉体から解き放され,肉体が魂から解き放されているなら,それは死以外の何であろう。……魂には死の余地があるのだろうか。否。では,魂は不滅なのだろうか。しかり」― プラトンの「ファイドン」,64,105節,R・M・ハッチンズ編集の「西欧世界の偉大な本」(1952年)の中に収録されたもの,第7巻,223,245,246ページ,英文。
「不滅に関する問題がバビロニアの神学者たちの真剣な注意を引き付けたのを,我々は見てきた。……一般人も宗教思想の指導者も,ひとたび存在するようになったものが全く消滅してしまう可能性など,あえて考えようとはしなかった。死は別の種類の生命への移行であった」―「バビロニアとアッシリアの宗教」(ボストン,1898年),M・ジャストロー2世,556ページ,英文。
また,「死」の見出しの185-187ページの項も参照。
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誕生日聖書から論じる
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誕生日
定義: 人の生まれた日,もしくはその記念の日。ある土地では,人の生まれた記念の日,とりわけ子供の生まれた記念の日を,パーティーや贈り物をして祝う風習があります。聖書に基づく風習ではありません。
誕生日の祝いに関する聖書の記述は,それを好ましいものとして扱っていますか。聖書は誕生日の例をただ二つだけ記しています
創世 40:20-22: 「さて,三日目はファラオの誕生日であった。それで彼
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