時の緊急性を感じつつ奉仕する
5月 ― 17,350人の王国宣明者の新最高数 ― 32%の増加
1 「他の羊」を集めるわざは急速に進んでいます。今奉仕年度の最初の5か月間に,世界中で69,838人が,献身してバプテスマを受けた,イエス・キリストの弟子になりました。日本だけでも,過去9か月間に,1,821人の人びとがこの重要な段階を経ました。「神の勝利」国際大会では,さらに大勢の人がバプテスマを受けるものと期待されています。日本では675人の伝道者数に達するのに,1949年から1957年まで8年間かかりました。しかし1973年5月には,わずか1か月間にそれとほぼ同数の伝道者が増加し,17,350人という新最高数に達しました。それはわずか1年のうちに3,535人が増加したことを意味します。
2 世界的な増加のために生じた必要物を供給するため,ブルックリンのベテルの家族はとても忙しく働いています。考えてみてください。わずか6か月間に,ニューヨークにある協会の工場で,14,547,882冊の書籍と合計115,539,350冊の雑誌が生産されたのです。沼津では,印刷が始まってからわずか9か月の間に9,839,069冊の雑誌が印刷されてきました。
3 今日生じつつあることを見るときに,わたしたちは時の緊急性を感じないではおられません。わたしたちは,イエス・キリストがすでに「この世の王国」を支配しておられることを知っています。わたしたちは「終わりの時」の最終部分に生活しています。成就しつつある預言は,大いなるバビロンの滅びが近づいていることを間違いなく指し示しています。このことは,熱意をもってできるだけひんぱんに区域をまわるようわたしたちを奮い起こさせるものではないでしょうか。そうです。わたしたちは今こそ人びとに,真理を学んでもらいたいと願っているのです。
4 いずこにあっても人びとは,人類に対するエホバの偉大な目的について気づかせられねばなりません。ほんとうに神の王国を望んでいるか,それとも,この世の快楽や「この事物の体制の神」に従うことにもっと愛着を感じているかについて決定を下さねばなりません。そのことを理解するようそれらの人は援助されねばなりません。(コリント後 4:4)「とこしえの命に導く真理」の本は,この問題を人びとの前に提出するのにすばらしい方法です。それで7月中,わたしたちはあらゆる機会を利用して,人びとにこのきわだった本を配布したいと思います。わたしたちの雑誌も,人びとにこの問題を提出するとても良い方法です。それで,各伝道者が聖書の話を用いる奉仕に出かけるたびに,5,6冊の雑誌を配布するように努めることが提案されています。「真理」の本に2冊の雑誌を添えて150円の寄付でいつでも提供することができます。
5 暑い季節になり,日が長くなると夜の証言活動に参加する機会が多くなりますが,この場合もやはり,「真理」の本とともに雑誌を強調することができます。昼間るすの人に夜会えることはよくあります。また街頭伝道をする機会も多くなります。ニューヨーク州の87歳になる開拓者の一姉妹は,街頭で提供することにより,1か月に1,500冊の雑誌を定期的に配布します。街頭の雑誌活動のさいに,ごく短い証言を用いて人びとに話しかけることによって,すばらしい結果を得ている人は少なくありません。
6 もとよりわたしたちは,文書の配布が宣べ伝えるわざの一部でしかないことを認めています。再訪問と家庭聖書研究によって引き続き関心ある人びとを援助するのは確かに必要なことです。多くの伝道者は,その奉仕にいっそう十分に与るのに,一時開拓奉仕が助けとなったことに気づいています。ある兄弟はこう述べました。「私は先月一時開拓者として6つの聖書研究を始め,今月も今までにさらに4つの研究を始めました」。研究を始めるのに何か特別なことをしているか,と尋ねられたその兄弟はこう答えました。「いいえ,私たちの奉仕の目的は人びとと聖書研究をすることだということを相手に知らせているだけです」。その兄弟は一時開拓者としてとても多くの関心ある人たちに会ったので,それらの人を世話するため正規開拓奉仕を始めました。
7 わたしたちすべてが正規開拓者になれないとしても,王国を宣べ伝え,弟子を作るわざに各自がいっそう十分に与ることはできないでしょうか。時の緊急性を感ずるわたしたちは,あらゆる国の人が神の神殿で崇拝するのを助けるため,事情の許す範囲で最善をつくしたいとは思いませんか。(イザヤ 2:2)そうするとき,エホバはわたしたちを豊かに祝福してくださることでしょう。
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すべての国の人びとが神の神殿で崇拝を行なうのを助ける