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    目ざめよ! 1974 | 11月22日
    • サンダルスによると,英国では毎月22万匹の子犬が生まれており,同国には450万匹の猫と600万匹の犬がいる。しかし興味深いことに,人間9.5人に一匹の割合で犬がいる英国が一番高い割合となっているわけではない。フランスには7人につき一匹の犬がいる。一方アメリカ人は6人につき一匹の犬を飼っている。一方ドイツでは25人につき一匹である。

      東京のステーキ

      ◆ アメリカでは,今年の3月から5月にかけて1ポンド(約450グラム)の骨なしのサーロイン・ステーキの平均価格が2㌦41セント(約723円)から2㌦70セント(約810円)に上がった。しかし,東京では1ポンドあたりの値段が10㌦31セント(約3,093円)から14㌦70セント(約4,410円)にはね上がった。

      十代の未婚の母

      ◆ ジョンズ・ホプキンス大学の二人の社会学者の研究は,15歳から19歳までのアメリカ女性の30%が婚前性交を行なっていることを明らかにした。このうち約三分の一は妊娠する。「結婚してから妊娠するということは,十代の若者の間ではむしろ例外となっている」と,「家族計画展望」誌の中で,この二人,メルビン・ゼルニックとジョン・F・カントナーは述べている。彼らによると,初めて妊娠するアメリカの十代の少女の四分の三はまだ結婚していない。

      現代の降神術

      ◆ 進歩した20世紀の人々が,いまだに,「あの世」が何らかの方法で自分たちを助けると信じたりするだろうか。1972年の秋アンデス山中で飛行機が墜落したさいにそれを生きのびた人々に関する話を載せた,ピアス・ポール・リードの「生存」という本は,まさにその通りであることを示している。この本に対する最近の書評の中で,ラトガー大学の英文学教授ロデリック・クレイブは,生存者を捜すさいに起きたことで,ある場合に忘れられている事柄を思い起こさせている。「物語のこの部分の悲劇的側面は,親族の一群が,情報を得るために透視術者に頼ったことである」。どんな結果になっただろうか。クレイブによると,それは,「彼らが捜査と救助の努力を違った方向に集中する結果となった」。

      何らかの関連があるだろうか?

      ◆ ニュージーランドの僧職者と平信徒に関して最近行なわれたある調査によれば,それらの人々のうち四分の三は聖書が文字どおり神のことばであるとは信じていないことがわかった。そして,半数以上の人々は,結婚前の純潔はキリスト教の大切な信条ではないと述べた。であってみれば昨年,先進諸国の中でニュージーランドが最高の年間私生児出生率を記録したと伝えられているが,いったいだれが驚くであろうか。

  • 聖書の第50番めの本 ― フィリピ人への手紙
    目ざめよ! 1974 | 11月22日
    • 『聖書全体は神の霊感を受けたものであり,有益です』

      聖書の第50番めの本 ― フィリピ人への手紙

      筆者: パウロ

      書かれた場所: ローマ

      書き終えられた時期: 西暦60-61年ごろ

      含まれている時代: 確定できない

      1 (イ)どのようないきさつでフィリピの人々は良いたよりに接しましたか。(ロ)フィリピ市についてどんな興味深い事実がありますか。

      幻の中で,マケドニアに行って良いたよりを伝えるようにとの召しを受けた時,使徒パウロとその仲間たち,つまりルカ,シラス,年若いテモテなどは,すぐそれに従いました。彼らは小アジアのトロアスから船でネアポリスに渡り,そこから直ちに,峠を一つ越えて十㌔ほど内陸にあるフィリピに向かいました。ルカはこの都市を,「マケドニア地区の主要都市」と描写しています。(使徒 16:12)この都市の名フィリピは,マケドニア王フイリップ二世(アレクサンダー大王の父)の名から来ています。フィリップ二世は西暦前356年にこの都市を攻略しました。後にここを占領したのはローマ人です。ここは,西暦前42年の決定的な戦いの場であり,その戦いによって地位を堅めたオクタビウスは,後にカエサル・アウグスツスとなりました。この勝利の記念として,彼はフィリピ人にローマ市民権を与えました。

      2 フィリピにおける使徒パウロの伝道はどのような進展を見ましたか。その地の会衆の誕生に伴ってどんな出来事がありましたか。

      2 新しい都市に着いた場合,そこに住むユダヤ人に最初に伝道するのがパウロの習慣でした。しかし,彼が西暦50年ごろにこの都市に初めて着いた時,そこにユダヤ人はあまりおらず,会堂もなかったものと思われます。その都市に幾らかいたユダヤ人は町外れの川の土手に集まって祈りをしていたからです。ここでのパウロの伝道は速く実りました。最初の転向者の中にルデアがいます。彼女は商人でユダヤ教への改宗者でしたが,キリストに関する真理をすぐに受け入れ,旅行中の一行が自分の家に泊まってゆくようにと強く促しました。「彼女はわたしたちを強いて連れて行った」とルカは書いています。しかし,すぐに反対にぶつかり,パウロとシラスは杖で打ちたたかれて獄に入れられました。二人が獄にいる間に地震が起き,牢番とその家族はパウロとシラスのことばを聴いて信者になりました。翌日,彼らは獄から解かれましたが,この都市を去る前に,ルデアの家に集まっていた兄弟たちを訪ねて励ましました。パウロは,フィリピにおける新しい会衆の誕生に伴った患難を印象深く記憶しました。―使徒 16:9-40。

      3 パウロとフィリピ会衆との接触はその後どのように保たれましたか。

      3 数年後,三度めの宣教旅行の途中に,パウロはフィリピ会衆を再び訪ねることができました。ついで,最初に会衆を設立してから約十年後,フィリピの兄弟たちの感動的な愛の表現に接したパウロは,彼らにあてて霊感の手紙を書きました。それが,この愛された会衆の名の下に,聖書の一部として保存されたのです。

      4 パウロがその筆者であることを何が示していますか。この手紙の典拠性を何が証明していますか。

      4 その第一節に述べられるとおりパウロがこの手紙の筆者であることは,聖書注釈者の間で広く認められてきましたが,それには十分な理由があります。ポリカルポスは,西暦107年ごろ,フィリピ人にあてた自分の手紙の中で,パウロが彼らに手紙を書き送ったことについて述べています。また,この手紙は,パウロが書いたものとして,イグナティウス,イレナエウス,テルツリアヌス,アレクサンドリアのクレメンスなど,初期の聖書注釈者によっても引用されています。またそれは,第二世紀のムラトリアン断章や他のすべての初期正典の中にも入っており,また,三世紀初めのチェスター・ビーティー・パピルス第二号写本の中では,パウロの他の八つの手紙と一緒に現われています。

      5 どんな事から,これはローマで書かれたと言えますか。

      5 書かれた場所と年代はほぼ確実に決定することができます。この手紙を書いた時,パウロはローマ皇帝護衛隊のもとに拘禁された囚人でしたが,彼の周囲ではかなり大々的なクリスチャン活動がなされていました。彼は,カエサルの家の信徒たちからのあいさつのことばでこの手紙を結んでいます。こうした点を総合して,この手紙はローマで書かれたと判断できます。―フィリピ 1:7,13,14; 4:22。使徒 28:30,31。

      6 書かれた時を示すものとしてどんな事実がありますか。

      6 しかし,この手紙が書かれたのはいつごろでしょうか。パウロがクリスチャンとして投獄されていることとその理由とが皇帝の親衛隊全体と他の多くの人々に知れ渡っている点から見て,パウロはすでに相当の期間ローマにいたものと思われます。また,エパフロデトが贈り物を携えてフィリピからパウロを訪ね,その後エパフロデトがローマで病気になったという知らせがフィリピに伝わり,さらに,その事に対する同情のことばがフィリピからローマに達するまでの時間がありました。(フィリピ 2:25-30; 4:18)パウロがローマで最初に投獄されたのは西暦59-61年ごろと思われますから,彼は恐らく,ローマに着いてから一年もしくはそれ以上後の,西暦60年か61年ごろにこの手紙を書いたのでしょう。

      7 (イ)パウロとフィリピ会衆との間にはどんなきずながありましたか。彼を鼓舞してこの手紙を書かせたものはなんですか。(ロ)これはどのような性質の手紙ですか。

      7 真理のことばによってこれらフィリピの子どもたちの親となることに伴って経験した産みの苦しみ,パウロの多くの旅行と苦難の間いろいろな物を贈って終始パウロの必要を顧みたフィリピの人々の愛情と寛大さ,また,マケドニアにおける初期の宣教の労苦をエホバが目ざましいまでに祝福されたことなどのすべては,パウロとフィリピの兄弟たちの間の相互的な強い愛のきずなを作り上げました。今,彼らからの親切な贈り物,またエパフロデトに関する彼らからの問い合わせ,そして,ローマにおける良いたよりの業の進展などは,パウロを鼓舞して,暖かさと愛情に満ちる手紙,読む者を励まし,築き上げるこの手紙を書かせました。

      フィリピ人への手紙の内容

      8 (イ)パウロはフィリピの兄弟たちに対する確信と愛情をどのように言い表わしていますか。(ロ)パウロは自分が獄につながれていることについてなんと述べていますか。どんな助言を与えていますか。

      8 良いたよりの擁護と進展(1:1-30)パウロとテモテはあいさつを送り,またパウロは,フィリピの人々が「最初の日から今に至るまで」良いたよりのために寄与してきたことについて神に感謝します。パウロは彼らがその良い業を完成させることを確信しています。彼らは,「良いたよりを擁護して法的に確立すること」も含め,パウロと共に過分のご親切を分け合う者となっているからです。パウロは優しい愛情をもって彼らすべてを慕い,さらにこう語ります。「わたしはこう祈りつづけています。あなたがたの愛が……いよいよ満ちあふれるようにと。それは,あなたがたがより重要な事がらを見きわめるように」なるためです。(1:5,7,9,10)パウロは,自分「に関することがかえって良いたよりの前進に役だつ結果」となったことを彼らが知るようにと願います。彼が獄につながれていることが公に知られるようになり,兄弟たちは励まされて神のことばを恐れなく語るようになったのです。パウロが今死ぬことには益がありますが,彼らの進歩と喜びのためにはなおとどまっていることのほうが必要です。パウロは,良いたよりにふさわしく振舞うようにと彼らに助言します。パウロが彼らのもとに行っても行かなくても,彼らが一致のうちに戦い続けており,『いかなる点でも敵対者たちのゆえに恐れ驚いたりしていない』という知らせを聞くこと,これが彼の願いであるからです。―1:12,28。

      9 フィリピの人たちはキリストと同じ精神態度をどのように保つことができますか。

      9 キリストと同じ精神態度を保つ(2:1-30)パウロはフィリピの人々に,へりくだった思いを持つように勧め,「自分の益をはかって自分の事だけに目をとめず,人の益をはかって他の人の事にも目をとめなさい」と語ります。彼らはキリスト・イエスと同じ精神態度を持つべきです。キリストは,神の形で存在していたにもかかわらず,自分を無にして人間となり,謙遜になって死に至るまで従順をつくしました。そのゆえに神は,彼を高めて,他のあらゆる名に勝る名を彼に与えました。パウロは彼らにこう説き勧めます。「恐れとおののきをもって自分の救いを達成してゆきなさい」。「すべての事を,つぶやかずに,また議論することなく行なってゆきなさい」。そして,「命のことばをしっかりつか(み)」なさい。(2:4,12,14,16)パウロは,テモテを彼らのもとに遣わすことを希望しています。そして,自分もまもなく行けることを確信しています。しかし今のところは,彼らが再び喜びを得るために,病気から治ったエパフロデトを遣わします。

      10 パウロは目標に向かってどのように走ってきましたか。他の人々にどのように訓戒しますか。

      10 『目標に向かってひたすら走る』(3:1–4:23)『真の割礼があるわたしたちは,犬に,つまり,肉体を切り取る者たちに気をつけなければならない』とパウロは語ります。だれか肉に頼れる者がいるというなら,パウロのほうがその点で勝っており,割礼のあるユダヤ人またパリサイ人としての彼の経歴がそれを証明しています。しかし,「主キリスト・イエスに関する知識の優れた価値のゆえに」,パウロはそのすべてをむしろ損と考えています。信仰による義を通して「死人の中からの早い復活に達(する)」ことを彼は希望しています。(3:2,3,8,11)それゆえこう語ります。「後ろのものを忘れ,前のものに向かって身を伸ばし,キリスト・イエスによる神からの賞である上への召しのため,目標に向かってひたすら走っているのです」。円熟している人は皆同じ精神態度をいだきましょう。自分の腹を神としている人たちがいます。そうした人々は地上の事がらに思いを寄せていますが,その終わりは滅びです。しかし,「わたしたちについて言えば,わたしたちの市民権は天にあ(る)」,とパウロは確言します。―3:13,14,20。

      11 (イ)考えまた実行すべき事はなんですか。(ロ)フィリピの人々の寛大さについてパウロはどのように言い表わしていますか。

      11 パウロは説き勧めます,『主にあって喜びなさい。あなたがたが道理をわきまえていることをすべての人に知らせなさい。真実なこと,まじめなこと,義にかなったこと,貞潔なこと,愛すべきこと,よく言われること,徳とされることや賞賛されることを考えつづけなさい。わたしとの関係で学び,また受けたり聞いたり見たりした事がらは,これを実行しなさい。そうすれば,平和の神が共にいてくださるでしょう』。(4:4-9)パウロは「力を与えてくださるかたのおかげで」いっさいの事に対して強くなっていますが,それでも,自分に対する彼らの寛大な思いやりを大いに喜びます。パウロは彼らからの贈り物に対して心から感謝します。パウロがマケドニアで良いたよりを宣明し始めたその最初から,彼らは与える点で優れた資質を示してきました。かわって神が,彼らの「必要すべてを,その栄光における富に応じて十分に満たしてくださるでしょう」。(4:13,19)彼は,カエサルの家の者たちを含め,すべての聖なる者たちからのあいさつを送ります。

      なぜ有益か

      12 今日のわたしたちは,どうすれば,フィリピの兄弟たちと同じように神の是認を得,他の兄弟たちの喜びとなれますか。

      12 フィリピ書はわたしたちにとって本当に有益ではありませんか。わたしたちは皆,エホバの是認を求め,また,フィリピの会衆がパウロから受けたと同じような賞賛のことばを,自分たちのクリスチャン監督たちから受けたいと願っています。フィリピの人々の示したりっぱな手本に倣い,パウロの述べる愛のこもった助言に従うなら,わたしたちもそれを自分のものにすることができます。フィリピの人々と同じように,わたしたちは寛大さを示し,苦境にある兄弟たちを助けることに関心を持ち,また,良いたよりを擁護して法的に確立する業に加わるべきです。(フィリピ 1:3-7)わたしたちは引き続き,「一つの霊のうちにしっかりと立ち,一つの魂をもって良いたよりの信仰のために相並んで奮闘し」,曲がってねじけた世代の中にあって「世を照らす者」として輝くべきです。こうした事を続け,まじめな事がらを考えつづけることによって,ちょうどフィリピの人々が使徒パウロの冠たる喜びとなったと同じように,わたしたちも他の兄弟たちの喜びとなることができます。―1:27; 2:15; 4:1,8。

      13 どのような点でわたしたちは共にパウロに見倣えますか。

      13 「皆ともにわたしに見倣う者となってください」とパウロは述べます。どのように見倣うことができますか。そのための一つの方法は,どんな状況のもとでも自足することです。満ちあふれるほどに持っていても,あるいは欠乏していても,彼は不満をいだかずその状況に合わせて自分を調整することを学びました。熱心さを失わず,また喜びを保って,神から受けた奉仕の務めを果たしつづけるためです。また,忠実な兄弟たちに優しい愛情を示す点でも,すべての者がパウロのようになるべきです。彼は,テモテとエパフロデトの奉仕について深い愛情と喜びとをこめて語っているではありませんか。そして,フィリピの兄弟たちに対して,彼は本当に親密なものを感じていたではありませんか。「わたしの愛し慕う兄弟たち,喜びまた冠である人たちよ」と呼びかけているのです。―フィリピ 3:17; 4:1,11,12; 2:19-30。

      14 命と王国という目標に関して,フィリピ人への手紙はどんな優れた助言を与えていますか。この手紙は特にどのような人々にあてられたものですか。

      14 ほかにどのような点でもパウロに見倣うことができますか。「目標に向かってひたすら走(る)」ことです。「まじめなこと」に思いを留めた人は皆,天と地におけるエホバの驚嘆すべき取決めに強い関心をいだいています。その取決めの中では,「すべての舌が,イエス・キリストは主であると公に認めて,父なる神に栄光を帰する」のです。フィリピ人への書にある優れた助言は,神の王国に関連して与えられるとこしえの命に希望を置くすべての人に,その目標をひたすら追い求めるように励まします。しかし,フィリピ人への手紙は,主として,「市民権」を天に持ち,「[キリスト]の栄光ある体にかなう」体となることをせつに待ち望む人々にあてられています。そうした人々は皆,「後ろのものを忘れ,前のものに向かって身を伸ばし」,天の王国における栄光ある相続財産,つまり,「上への召しのため,目標に向かってひたすら走(る)」点で使徒パウロに見倣うべきです。―フィリピ 4:8; 2:10,11; 3:13,14,20,21。

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