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目ざめよ! 1975
目75 2/8 3–4ページ

あなたは昇進の機会に応じますか

進歩したくない人がいるでしょうか。人から認められるのを喜ばない人がいるでしょうか。自分の属する職場,または特定のグループ,あるいは地域社会において昇進することを嫌う人がいるでしょうか。昇進は,名声や名誉や栄光を伴うために魅力があるばかりでなく,物質上の利益とも関係がある場合が多いので,いっそう望ましいものとなります。

しかし,昇進することに夢中になりすぎないように注意したいものです。というのは,昇進すれば必ずといってよいほど苦労も増えるからです。新しく学ばねばならないことが多い場合もたくさんあり,責任や仕事も多くなります。また,昇進したために健康を害したり,家族生活が犠牲になったり,創造者に対する崇拝にひどく支障をきたすことも少なくありません。また,高い地位に昇進すればするほど競争は激烈になり,より野心的で有能な人間にポストを取られる危険が大きいことを念頭においていなければなりません。「冠をいただく頭に不安はつきもの」とは至言です。

もし自分が認められ,なんらかの面で昇進したならば,いわばのぼせないように注意しなければなりません。さもないと,他の人々に不愉快な思いをさせるばかりでなく,自分自身の物事もうまくゆかなくなります。ほかの人たちは多少そねみの気持ちをいだいているかもしれません。ですから自分の成功にいい気持ちになりすぎ,それを態度に表わすなら,他の人々との間の関係はしだいに悪くなってゆくかもしれません。新しいポストでも成功したいと思うなら,やはり他の人々の協力が必要であることを忘れてはなりません。尊大でわがままな態度は,他の人々が誇りを押えるのを難しくしますが,謙そんな慎み深い態度は,他の人々の協力を得やすくします。

この問題について少し考えてみるのは有益でしょう。もし自分が他の人たちよりも有利な立場にあるなら,それがどの程度まで遺伝学的要因の結果でないか,自分が偶然明せきな頭悩と強健なる体とを持って生まれた結果でないかを自問してみるとよいでしょう。また,幸いにして賢明な愛情の深い両親に恵まれたために,他の人たちが得られなかった教育を受ける機会を得,良い判断力を得たかもしれません。まだあります。その成功は,ある人々が“運”と呼ぶ,良い状況に恵まれたためであったかもしれません。

実際,昇進は人を謙そんにさせるはずのものです。イギリスの詩人サー・ジョン・ベッチマンは,自分の昇進を巧みに処理する方法を知っている人のようです。彼の詩作については,「簡潔および率直ということばが彼の詩を最もよく説明する。……彼がテーマとするのは,幼き日の思い出,中産階級の家族,愛,死,悲しみ,そしてもちろん自然,などである」と言われています。1972年10月,彼はイギリスの桂冠詩人に指命されました。イギリスの詩人が受け得る最高の栄誉です。この栄誉を受けたときの自分の反応について聞かれた時に彼は言いました。「この指命に対するわたしの反応は三段階に分かれて生じました。最初は驚きました。次に謙虚な気持ちにさせられ,それから喜びが湧いてきました」。彼はさらにこう言っています。「これはほんとうに大きな名誉です。テニソンやワーズワースのような先任者のことを考えると特にそう思います。と言ってもわたしの詩が二人の詩に匹敵するという意味ではありません」。

この詩人は,イギリスで最も人気のある詩人であり,その作品はベストセラーになっていますが,自分を表に出さない人であると言われています。彼は,自分が「音楽を理解することを認めており,また人々は確かに韻律に富む詩を好み」ますが,彼が詩人として成功したのは,彼自身が言っているように,恵まれた境遇が多分に関係しています。

この詩人が任命されたことから学べるかもしれないもう一つの教訓は,昇進をあせらないということです。彼は任命を受けたとき67歳でしたから,ほとんどの人が退職する年齢を過ぎていたわけです。彼は経験に富んでいます。ですから,当然示すべき慎み深い態度でこの栄誉を受けることができました。経験の浅い人は,昇進すると得意になって自分にも他の人々にも害になりがちです。使徒パウロが,未経験者や新しく改宗した人を会衆の監督に任命しないよう助言した理由がこのことから分かります。そういう人を任命すると,誇りというわなにその人をさらすことになるかもしれません。―テモテ第一 3:6,7。

昇進すると,いわばうぬぼれる危険があります。イスラエル国民が王を求める場合に関して彼らに指示をお与えになった時,神が注目されたのはこの事実です。現在では人が王になることはまずありませんが,この原則はあなたの場合に当てはまります。―申命 17:18-20。

古代のイスラエルには,昇進に対する正しい態度の模範を示した王がいました。それはダビデの息子ソロモンです。彼はその慎み深いへりくだった態度により,昇進を巧みに処理し得ることを示しました。ソロモンが王になった時,神は夢の中でソロモンに現われ,『われ何をなんじに与うべきかなんじ求めよ』と言われました。なんという申し出でしょう。もしあなたがそのように言われたら何を求めますか。富ですか,名声ですか,それとも長生きをすることですか。ソロモンはそのようなものを何一つ求めませんでした。まず心に浮かんだのは,民を正しく支配するという大事業のことでした。彼は自分がいかに経験と知恵に欠けているかをよく知っていました。それで彼はこう答えました。『このゆえに聴き別る心をしもべに与えてなんじの民をさばかしめ われをして善悪を弁別ることを得さしめたまえ たれかなんじのこのおびただしき民をさばくことを得んと』― 列王上 3:5,9。

ソロモンのこの求めを非常に喜ばれたエホバ神は(もちろんみ使いを通して)ソロモンに対し,『なんじこの事を求め』,利己的な事柄を求めなかったので,『われなんじに賢明くさとき心を与う』と言われました。ソロモンは確かに人間の王座に座した者のなかで最も賢明な王となりました。―列王上 3:11-28; 4:29-34。

誇りのほかに,昇進にさいしてもう一つ注意しなければならない落し穴は,自分の新しい職または地位を利己的な目的に利用しようとする誘惑です。昔のモーセは,司を任命するにあたっては,『賢くして神を畏れ真実を重んじ利を悪むところの人』を選ぶべきであるという賢明な助言を与えられました。(出エジプト 18:21)商業上の高い地位にいる人のみならず,宗教や政治や司法関係の高い地位にいる人々のなかにも,不正な利を憎む人はなんと少ないのでしょう。

あなたは昇進されましたか。では慎み深いへりくだった態度を保ち,権力を乱用せず,不正な利を得る誘惑に負けないようにして,それを巧みに処理できることを示してください。神のことばを毎日読むことは,その高潔な目的を達成する助けとなります。

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