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人生には確かに目的がある人生には確かに目的がある
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12 では,わたしたち人間が住んでいる惑星,すなわちこの地球についてはどうでしょうか。地球に生命維持能力が備わっていることは,知的で目的のある造りにどのように表われているでしょうか。
太陽と地球には密接な関係がある
13,14 太陽は,強力で親切な優れた建築家の存在をどのように証明していますか。(詩 74:16)
13 人間は原子力発電所 ― 原子炉 ― を造っていますが,その出力は,他のどんな手段も及ばないほど大きなものです。しかし,壊滅的な爆発を起こさないよう,それを絶えず監視していなければなりません。そうしていても,すでに何件もの事故が起きています。ところで,人間の造った原子炉は,太陽に比べれば全く取るに足りません。もし太陽の強力な爆発作用が制御されないなら,地球はまたたく間に燃え尽きてしまうでしょう。ところが太陽は,一見して全く,あるいはほとんど変化せずに幾十億年もの間ずっと光と熱を放出してきました。太陽の質量のわずか1%をエネルギーに変換するだけで,少なくとも10億年の間今と同じ強さの光が放出されるのです。
14 では,人間の造った原子炉が知的な設計を要したのに,それよりはるかに大規模で,ずっと信頼できる原子炉である太陽が単なる偶然によって存在するようになったと結論するのはどれほど理にかなっているでしょうか。むしろ,ばく大なエネルギーのうち,ちょうど適量を1億5,000万㌔ほど離れた地球まで安全に伝える太陽“原子炉”を設計したことに対して親切で優れた建築家に誉れを帰すべきではないでしょうか。
15 太陽と地球の間の距離のうちに,目的のある設計がどのように示されていますか。
15 地球が太陽エネルギーを利用して生命を維持できるようにしている幾つかの要素をさらに詳しく考えましょう。太陽と地球の間にはちょうど良い距離が保たれています。太陽が今より少しでも近いと,地球は生命が存在するには熱すぎるでしょう。また,もっと遠かったなら地球は冷たすぎてしまいます。
16 (イ)地球が地軸を中心として自転することは,人間と動物に食物を供給することとどんな関係がありますか。(詩 104:14,19-22)(ロ)太陽を回る地球軌道面に対して地軸が傾いているため,わたしたちの益となるどんな目的が果たされていますか。(創世 1:14; 8:22)
16 地球は,どの地点においても植物が生長するのにほどよい長さで昼と夜が交互に訪れる速度で自転しています。植物は太陽エネルギーを利用して水と炭酸ガスを糖類に変えます。この過程は光合成として知られていますが,動物と人間の食物の生産に不可欠です。(創世 1:29,30)地軸は垂直の位置から一定の方向に約23.5度傾いているので,季節というものがあります。また,地球は各季節がほどよい長さになるような速さで太陽の周りを回っています。一日の長さや季節の長さは土地によって幾分異なりますが,それでも,種々様々な草木は生長に必要なエネルギーを得ています。
わたしたちを取り巻く大気 ― 生きるのに理想的な環境
17 地球の大気と太陽はどのように協働して,太陽光線の致死的な影響に対する保護となっていますか。
17 もし,これまでに述べた事柄のどれか一つが大きく変化したら,地上の生物は大きな害を被ります。しかし,それらとても,生命に必須なものの一部にすぎません。事実,地球を取り巻く大気がなかったら,太陽の光とエネルギーは無益なものとなり,危険でさえあります。地球の厚い大気は致死的な放射線から生命を保護しているのです。さらに太陽光線も,大気がオゾン層を形成するのに一役買っています。オゾンは酸素の一形態で,致死的な紫外線をしゃ断します。
18 地球の大気中に酸素が大量にあることや,それが窒素によって非常に薄められていることは“偶然”に過ぎませんか。説明しなさい。
18 生命が維持されるには,地球の大気の組成も極めて重要です。例えば,わたしたち人間は酸素がないと生きられません。わずか数分間でも酸素が切れると,脳ははなはだしく損なわれ,大抵は死にます。大気中に酸素が十分存在することは実に有り難いことではありませんか。しかしながら,酸素は,可燃性の物質でもあります。したがって,この気体がわたしたちの周りに大量に存在すると命は危険にさらされるでしょう。わたしたちが燃え尽きてしまうこともあり得るからです。なぜそうしたことが起こらないのでしょうか。それは,大気中の酸素が,比較的不活性な気体である窒素によって大いに薄められているからです。
19 太陽の大気と地球の大気を比較するとどんな結論に到達できますか。
19 さらに,大気は他の肝要な成分,つまり炭酸ガス,水蒸気などを適当な割合で含み,まるですばらしい“処方せん”によって作られているかのようです。太陽では主として水素からなる大気が必要ですが,地球の大気中では,水素は,その爆発性ゆえに,絶えず脅威となります。目的を持たれる優れた建築家がいないとすれば,太陽と地球の双方の大気中の“協力”とも言えるそうした平衡がどうして存在するのでしょうか。それがあるお陰で地球は生命に至極適しており,一方,太陽ははるかかなたにあって,その生命を維持するための備えを有しているのです。
水 ― 生命を支える液体
20,21 (イ)どんな重要な物質を大量に有している点で,地球は数々の惑星の中でも類のないものですか。(ロ)広大な海洋はどんな有益な目的を果たしていますか。
20 自然界の生物には,種々の気体がちょうどよい濃度で混ざり合っている大気のほかに,普通の形である液体としての水が,大量に必要です。あらゆる惑星の中で地球はその点で他に類を見ません。雨を降らす水の循環によって植物は育ちますが,その水の循環の元になっているのは広大な海洋です。海はまた温度が極端に変化するのを防いでいます。
21 もし海がないと,もう一つの,酸素と炭酸ガスの循環が壊れます。酸素は動物に用いられ,炭酸ガスは植物に用いられます。海は,必要とされる大量の炭酸ガスを吸収したり放出したりして,バランスを常に保っています。言うまでもなく,海は鉱物と動物の豊かな供給源でもあります。―申命 33:19。
22 動植物が養分を得るのに水はなぜそれほど重要ですか。
22 水は“奇跡の”液体とも言える,特異な液体です。水ほど溶解力のある液体はほかにありません。ですから,水は,植物の生命を維持するのに必要な化合物を含有できるのです。水は土じょうにしみ込んで,土中にある,命を支える化学物質を溶解します。次いで水は循環しながら植物の様々な部分に栄養分を運びます。(イザヤ 55:10)活力を与える養分を人間と動物の体細胞に運ぶ血液は主に水からできています。事実,わたしたちの体の約70%は水分です。
23 水が液体でとどまっている温度の幅が広いことは,なぜわたしたちの生活にとって重要ですか。
23 さらに注目に値するのは,水が液体の状態でとどまれる温度の幅が広いという点です。もし水が今よりも早く蒸発すると,雨水は地上や地中にとどまらないので,それがミネラルを溶かして植物に運ぶことはないでしょう。草木はあまりにも速く水分を失うので,広範な地域が不毛の地と化します。水の沸点が今よりずっと低いと,熱い太陽にさらされた時わたしたちの血液が沸騰するおそれがあります。水がずっと容易に凍る,つまり固体になるなら,ほんの少ししか雨が降らないことになるので,植物は枯れてしまうでしょう。
24 凍ると膨張するという水の珍しい特性はどんな目的にかなっていますか。
24 その上,水は氷になると幾分膨張するので,底に沈まないで浮かびます。そのお陰で湖や大きな水たまりが凍って固まり,生物が死んでしまうということはありません。この膨張する特性は土を作るのに一役買っています。というのは,水は岩の割れ目や裂け目に流れ込み,凍って膨張すると岩を砕いて細かな,耕せる土にするからです。人間が何も心配しなくてもそうした事は行なわれているのです。
25 地球にはこれほど多量の水があるという事実を考えると,どんな結論に達せざるを得ませんか。(エレミヤ 10:12,13)
25 様々な液体のうち,この貴重な水が地上に多量に存在するのはどうしてでしょうか。確かにそれは単なる偶然ではありません。地上の生きている被造物のことを真に気遣っておられる,優れた建築家ともいうべき方が,こうした備えをしてくださったに違いありません。
間違えようのない証拠
26 神が人間の目には見えなくても,そのような優れた建築家かつ創造者が存在することはどうして分かりますか。
26 確かに,身の周りの目に見える証拠を鋭く観察する人は,最高度の知性を持つ人格的存在者,優れた建築家かつ創造者が存在するに違いないことを悟ります。この親切な設計者は肉眼では見えませんが,『その見えない特質,そのとこしえの力と神性とは,造られた物を通して認められるので,世界の創造以来明らかに見え』ます。―ローマ 1:20。
27 神を見なければその存在は信じられないというのはなぜ道理にかなっていませんか。
27 ある人は,神を見なければ,神の存在を信じないと言います。しかし,こうしたすばらしいもののすべてを創造した方が目に見えると考えるのは理にかなっていますか。太陽をじかに見て耐えられる人はまずいません。もっと大きな太陽が,今ある太陽と同じほど地球の近くに幾つか存在していれば,わたしたちは,目がつぶれ,燃え尽きてしまうに違いありません。では,そのような太陽を創造された方が,人間の目に見えるようにご自身を現わされたなら,どれほどまばゆいことでしょう。神の栄光を見せてほしいと述べたモーセに対して,神はこう答えられました。「あなたは,わたしの顔を見ることはできない。人は,わたしを見てなお生きていることはできないからである」― 出エジプト 33:20,新。
28 宇宙を観察すると,ローマ 1章20節にある通り,愛を持ち配慮を示す優れた建築家が存在する証拠をどのように見いだせますか。
28 しかし,理性を働かせるなら,創造物の中に,無限の力と抑制力の表われを見ることができます。偶然,つまり盲目の力は,意図を持った抑制力を働かせたり法則を定めたりすることはできません。法則と抑制力は優れた建築家の目に見えない特質の証拠となっています。さらに,宇宙(わたしたちの太陽系と地球を含む)が注意深く組み立てられており,人間が生きるのに必要なあらゆる良いものが備わっていることに,大きな愛と深い関心が表われています。愛や気遣いは,理知があり,同情心に富む方にのみ備わっている特質です。
29 創造者は存在するという結論が出たなら,次にどんな問題を考慮するのはふさわしいですか。
29 ところで神は,現在ご自分の創造物を顧みておられるでしょうか。宇宙を設計し製作された神は,宇宙とのかかわりにおいてそれ以上の関心を示されますか。神は,人間の将来と,現在生きている人,あるいはこれまで生存した人すべてに対する目的を考えておられるでしょうか。
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神 ― 寛大な家主人生には確かに目的がある
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2章
神 ― 寛大な家主
1,2 地球が立派な住みかであることを考えると,この惑星の“客”としてわたしたちは普通どんな反応を示すでしょうか。
仮にあなたが旅行中で,休暇を過ごす適当な場所を探しているとしましょう。人里離れた土地をかなり行くと,美しい庭園があります。家が見えるので,泊めてもらえるかどうか聞こうとそこに近づきます。驚いたことに玄関には,「よくいらっしゃいました。おくつろぎください」という看板があります。家の中に入ってみると,そこには,「ご自由に召し上がってください」という札の掛かった,ぎっしり詰まった食料貯蔵庫に加えて,水道,暖房,照明など,快適な生活に望ましいものがすべて備わっています。あなたはどんな反応を示すでしょうか。「信じられないことだ。この家の持ち主はなんて親切で寛大な人なのだろう」と言いますか。
2 実を言うと,この例えは,地球の造り主である神に対する人間の立場をよく示しています。地球というこの惑星の「家」に住むようになった人々のために,創造者が寛大な家主のように必要なものをどのように備えられたかを考えてください。
3,4 わたしたちの立派な“住まい”には光,熱,動力源がどのように備わっていますか。
3 立派な家には,普通天井に,明かりが付いており,また柔らかい光の常夜燈も付いているので,住人にとって夜通し真っ暗やみになることはありません。地球には,主要な光源として太陽が,そして「夜の支配のために」月の柔らかい光があります。―創世 1:14-18,新。
4 家には,暖房や様々な電気器具のための動力源がありますが,地球には太陽があります。太陽は地球にエネルギーをそそぎ,そのエネルギーは人間や植物に利用されてきましたが,それに加え,幾世紀にもわたるその作用によって,膨大な量の燃料,特に石炭や石油などの化石燃料ができました。必需品が十分に蓄えてある家と同様,それらの燃料は必要な時に用いられるよう地球の“地下室”に保存されています。
5 “家”の“地下室”には,わたしたちを慰め,また喜ばす他のどんなものが蓄えられていますか。(ヨブ 28:1-6)
5 創造者はまた親切にもこの“地下室”に金属を豊かに蓄え,それを鉱石から抽出する方法を開発する能力を人間に付与されました。また,生命に欠かせない化学物質ばかりか,人間,特に女性を大いに喜ばせるため,生活の楽しみを増し加える貴重な宝石をもこの“地下室”に置かれました。
6 (イ)わたしたちの“住まい”である地球の“配管設備”は,わたしたちを顧みてくださる創造者をどのように明らかにしていますか。(ロ)神による,自然の丘や山と,人間が積み上げた石や土砂の山とを比較しなさい。(詩 104:10,11)
6 家には良い配管設備も必要です。地球という“家”の“配管設備”は一種の驚異です。仮に人間が石や土砂を積み上げて山を作ることができたとしても,その山の上に住む人は,山腹の泉から,澄んだ冷たい新鮮な水が得られるでしょうか。鉱山の付近には人工の山がありますが,それらはただ眺めを悪くしているに過ぎません。では,地下水の流路や地下圧力の複雑な仕組みと関係のある工学上の驚くべき諸法則のことを考えてみてください。それにより,地上では,高い山の上ですら水が得られるのです。しかも,雨がほとんど,あるいは全く降らないサハラ砂漠のような土地でさえ,わずか数メートル掘るだけで水の出る所があります。
7 創造者はわたしたちの“住まい”のために自ら回復する“じゅうたん”をどのように備えられましたか。(創世 1:11,12)
7 床がじゅうたんで覆われて美しく快適になっている多くの立派な家と同様,創造者は地球に草木や花や森の“じゅうたん”を敷かれました。また,ほんの少し造園をするだけで,荒廃した土地がまたたく間に公園になるではありませんか。人間の仕業によって台無しにされた土地は間もなく草の“じゅうたん”で覆われます。汚染された川は,汚染源が取り除かれると間もなくきれいになります。
8 寛大な“家主”はわたしたちの“住まい”の“食料貯蔵庫”に食料品を貯蔵するに際し,先見とどう察力をどのように表わしていますか。
8 良い家には食料品が十分備わった食料貯蔵庫があるように,畑や果樹園や海洋など地球の“食料貯蔵庫”にもあらゆる種類の食物があります。海や陸の草木,穀物,果物,実のなる木が幾千幾万年にわたって定期的かつ豊富に産物を出し,動物,昆虫,海の生物そして最後に人間が存続できるよう取り計らうのに要した知恵について思い巡らしてください。しかもその供給は決して尽きることがありません。地球に人間が快適な程度に『満ちた』と神が宣言されるまで,地球は豊富に産物を出してさらに多くの人々を養う能力を持っています。―創世 1:28。
9 人類は美しい“住まい”とその設備に関する誉れを自分に帰すことができますか。(ヨブ 38:4,26,27)
9 わたしたちのだれ一人として,この立派な“家”を作ることに関与してはいません。聖書には,神に「もろもろの天は属す。しかし地は,人の子らにお与えになった」と書かれています。(詩 115:16,新)わたしたちの住みかである地球に,生活を楽しむために必要なあらゆるものが備わっているのを見ると,思慮深く準備されたことが分かります。しかもそれは無料で与えられているのです! 強力で賢明であるばかりか,親切で寛大でもある造り主の存在を証明するのにこれ以上の有力な証拠が要るでしょうか。この方は,『邪悪な者の上にも善良な者の上にもご自分の太陽を昇らせ,義なる者の上にも不義なる者の上にも雨を降らせてくださり』,すべての人に事実上「ご自由にお召し上がりください」と言っておられるのです。(マタイ 5:45)実際,人間が地球の潜在力や資源の管理を誤ったり,それを誤用したりしていなかったなら,全地の人々はこの美しい惑星で生活することに真の喜びを見いだせたはずです。
10 これまでの論議から,地球が盲目の力の結果存在するようになったという理論について何と言うことができますか。
10 人間からほとんど顧みられなくても,地球は幾世紀もの間自らの必要をすべて供給してきたという事実から,地球は盲目の力の所産であるとする理論に大きな疑問を抱かざるを得ません。その理論を受け入れると,幾千年にもわたって動物と人間すべてを養う地球の潜在力をどのように説明できるでしょうか。しかも,そこには目的と設計が明らかに見られます。盲目の力は目的を持ったり,事前に設計したりすることができません。―エレミヤ 10:12。
11 地上の創造物が単なる実験,つまり創造者の手による一時的なものでもおもちゃでもないことはどんな点から分かりますか。(イザヤ 45:18)
11 わたしたちの住みかである地球の卓越性は,地球が創造されたことの,そうです,それ以上に,地球がだれか上位者の単なる実験とかおもちゃではなく明確な目的のために創造されたことの強力な証拠となっています。また,地球は永遠に存在するように設計されています。「[地]は定めのない時に至るまで,あるいは永久に揺るがされることがない」,と霊感を受けた詩篇作者は述べています。―詩 104:5,新。
12,13 地上の創造物が改善の余地のないものであったことは神のどんな宣言から分かりますか。
12 人間の住みかとして地球が整えられたことに関する聖書の記録は,地球に対する神の目的についてこのように結論することと全く調和しています。神は地球を形造り整える初期の各段階で,ご自分が創造されたものを「良い」と宣言されたのをわたしたちは知っています。その業が完全に終わった時,神は「非常に良かった」と言明されました。(創世 1:4,10,12,18,21,25,31,新)神がそのように宣言されたのは,なされた業が完全で目的に全くふさわしく,不完全な人間では理解できないほど優れていたからです。―詩 145:3-5,16。
13 地球の創造物が『非常に良い』と宣言されたことは,地球が人類に必要なものを生産するかどうか確かめるために神が定期的に介入する必要がないことをも意味します。確かにその必要はありません。はるか昔に神は,定めのない時まで割り当てられた役目を果たせるよう地球というこの惑星を整え,備えを設けるために多大の時間を費やされたからです。こうした事実は創造者の知恵をたたえるものです。どのようにたたえているでしょうか。
神の先見
14,15 地球の創造の際,神は驚くべき先見をどのように表わされましたか。
14 では,地が生命を無限の時まで養うよう取り計らうには神の側にどれほどのどう察力,そうです,先見が必要とされたかを考えてみてください。人間が地上に現われる前には,動物のために植物という形で食物が豊かに得られるようにされ,十分の備えが設けられていました。それから,最初の人間夫婦は「殖えよ,地を満たせよ」と告げられました。(創世 1:28,新)それは,人間の数が幾十億にもなるということです。それでも地球は植物や動物や人間の生命を養い続けるのです。広大な土地が耕されずに放置され,人間はさらに他の地域を大いに荒らしたにもかかわらず,地は動植物を養ってきました。神が備えを設けられたすばらしい仕方について,詩篇作者は感謝の気持ちを込めて次のように書きました。
15 「[エホバ]は獣のために緑の草を生え出させておられる。そして人類の用のため草木を。食物を地からいだすため。また,死すべき人間の心を歓ばすぶどう酒を。油でその顔を輝かすため。また,死すべき人間の心そのものを支えるパンを。あなたのみ業はなんと多いのでしょう,ああエホバよ! そのすべてをあなたは知恵のうちに造られました。地はあなたの産物で満ちています」― 詩 104:14,15,24,新。
16 いつの日か地球はすべての人に十分の食物を生産することができなくなるのではないかと恐れる必要がありますか。(詩 65:9)
16 地球の,食物を生産する能力はどれほどでしょうか。国際
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