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  • 『主があなたの示す霊とともにいますように』
    ものみの塔 1977 | 9月15日
    • 『主があなたの示す霊とともにいますように』

      「主があなたの示す霊とともにいてくださいますように。その過分のご親切があなたがた方とともにありますように」― テモテ第二 4:22。

      1,2 人の霊はどのように定義できますか。聖書にある例によって示してください。(フィレモン 25)

      人は皆ある霊を有しています。すなわち各自独特の気質,性向,もしくは動機となる力を有しています。したがって人々がその言動の背後にある動機からよく知られるようになることがしばしばあるのは少しも不思議ではありません。

      2 聖書はある人々が有していた,そしてその人々に行動を促した特質について述べています。例を挙げますと,エホバ神の預言者モーセは,「地の表にいるすべての人の中で抜きん出て穏和な者であった」と言われています。(民数 12:3,新)最後にイスラエルの王ダビデの妻になったアビガイルは「思慮深さの点で優れて」いました。―サムエル前 25:3,39,新。

      3 (イ)なぜクリスチャンは立派な霊を持っているはずですか。(ロ)テモテの霊についてパウロはどんなことを願っていましたか。

      3 真のクリスチャンは「新しい人格」を着けました。ですから立派な霊を持っているはずです。つまり,愛とか,同情心,親切,へりくだった思い,柔和,辛抱強さといった,動機となる力を身に着けました。真のクリスチャンは神の霊の実,すなわち愛,喜び,平和,辛抱強さ,親切,善良,信仰,柔和,自制を培い,これらの実を実際に示します。(ガラテア 5:22,23。エフェソス 4:20-24。コロサイ 3:9-14)確かに,クリスチャン会衆内で個人が示す態度は大切です。というのは,使徒は同労者テモテに手紙を書き送り,自分の考えを次のように述べているからです。「主があなたの示す霊とともにいてくださいますように。その過分のご親切があなたがたとともにありますように」。(テモテ第二 4:22)テモテが示す原動力を,神が主イエス・キリストによって是認してくださることをパウロは願っていました。

      会衆の「霊」

      4 (イ)会衆には霊がありますか。(ロ)このことに関連して望ましいのはどんなことですか。

      4 一人の人間がその人独特の霊を示すのと同じく,神の民の会衆にもその会衆全体に特有の霊があります。目ざとい人なら,会衆の人々の思いや心の中で働いているその力が生み出す結果に気づくにちがいありません。その力は恐らく,友情,愛,あるいは平穏や平和,または熱意や熱心の霊を生み出していることでしょう。もちろん,その霊は否定的結果を生み出すものでもあり得ます。しかし,その霊が立派なものであるときは,なんという祝福でしょう。会衆がそのような霊を示すことこそ使徒パウロの願いであったことは明らかです。フィリピの町にあったクリスチャン会衆にあててパウロはこう書き送っています。「主イエス・キリストの過分のご親切が,あなたがたの示す霊とともにあらんことを」。(フィリピ 4:23)同使徒はガラテアのクリスチャンに手紙を書き送った際にも,同じ願いを言い表わしています。―ガラテア 6:18。

      5 会衆の優れた霊にはどんな特徴がありますか。

      5 あなたはエホバの証人の一人ですか。もしそうであるなら,あなたが交わっている会衆の霊はどんなものですか。それは非常に良いものであるかもしれません。会衆は聖書の助言に非常に敏感で,そのうえに優しく,温かく,協力的で,よくもてなす霊を持っているかもしれません。会衆と交わっている人たちは,物の見方が非常に霊的であるかもしれません。その場合には,『主イエス・キリストの過分のご親切があなたがたの示す霊とともにあります』― フィレモン 25。

      会衆の霊を救う

      6 コリントの会衆ではどんな正しくない霊が大目に見られていましたか。

      6 そういう立派な霊は維持してゆかねばなりません。会衆の霊を守ることの大切さは,古代のコリントで強調されました。使徒パウロは,同市のクリスチャンの間で性の不道徳が大目に見られているのを知りました。それは,「諸国民の間にさえないほどの淫行で,ある人が自分の父の妻を有しているとのこと」でした。―コリント第一 5:1。

      7,8 パウロによると,不道徳なクリスチャンを排斥することはなぜ必要でしたか。

      7 その会衆の監督たちはその人を追放していませんでしたが,パウロは,「そのような人を肉の滅びのためにサタンに引き渡」すことを彼らに促しました。監督たちはその人をクリスチャン会衆から悪魔サタンの支配する,そして滅びが待つ世に出さねばなりませんでした。(ヨハネ第一 5:19)なぜそうした処置を取るのでしょうか。パウロが言ったように,主イエス・キリスト「の日に霊が救われる」ためです。―コリント第一 5:3-5。

      8 神の言葉に基づく会衆の「霊」,すなわち霊性が救われるためには,その人は排斥されねばなりませんでした。そうしなければ,「少しのパン種が固まり全体を発酵させる」,すなわち霊を腐敗させる影響がその会衆に浸透し,会衆はエホバによって絶たれてしまいます。今日でも,エホバの霊感による言葉を基礎とする会衆の霊が救われることの重要さは変わりません。―コリント第一 5:6。

      初期クリスチャン会衆 ― 今日の型

      9 一世紀の諸会衆は全体的にどんな霊を示していましたか。

      9 「霊が救われる」ためには,一世紀の諸会衆の長老たちは確かに霊的に目覚めていなければなりませんでした。折々,問題も生じたにちがいありません。それでも,全体的にいって,初期クリスチャンの諸会衆の霊以上に,温かさと愛と互いに対する関心とに満ちたものはほかにありませんでした。イエス・キリストは,「それによってすべての人は,あなたがたがわたしの弟子であることを知るのです」と,言っておられました。(ヨハネ 13:35)その愛は絶えず示されました。例えば使徒ヨハネは,信仰仲間のガイオのことを,「愛する者,わたしの真実に愛する者」と述べています。―ヨハネ第三 1。

      10 使徒たちは仲間の信者たちとどんな関係を持っていましたか。

      10 使徒たちは,信仰における兄弟姉妹たちと共に働いていたのであって,彼らを威圧していたのではありません。厳しい命令を出していたのでもありません。むしろ彼らは仲間の信者の心に訴えました。クリスチャン仲間が,「兄弟」とか「愛する者たち」,「過分のご親切を……分け合う者」とか呼ばれたのはふさわしいことでした。(フィリピ 1:7; 4:8。ペテロ第一 4:12。ヨハネ第一 4:1)この愛に満ちた態度は,命をともに受け継ぐ他の人々の霊的福祉に対する深い関心に基づいていました。―ヤコブ 2:5。ペテロ第一 3:7。

      謙そんで愛のある監督

      11 霊的兄弟姉妹に対する使徒パウロの態度をあなたはどのように説明しますか。(テサロニケ第一 2:7)

      11 一世紀の諸会衆に満ちていた愛と互いに対する心遣いとは,初期クリスチャンたち個人の内なる特質を反映するものでした。例として,旅行する監督であったパウロのことを考えてみましょう。コリントの仲間の信者たちを優しく包むために彼の心は「広げられ」ていました。(コリント第二 6:11-13)そのうえにパウロの心は,あらゆる場所の霊的兄弟,姉妹たちに対する愛で満ちていました。「すべての会衆に対する心配」が日ごとに押し寄せて来たのも不思議ではありません。―コリント第二 11:28。

      12,13 (イ)パウロはどんな霊をもってエフェソスのクリスチャンの長老たちを諭しましたか。(ロ)パウロがエフェソスの長老たちに別れを告げたとき彼らはどのように反応しましたか。

      12 パウロは尊大で,ごう慢で,エホバの他の崇拝者たちに対して威張っていたでしょうか。確かにそのようなことはありませんでした。例えば,エフェソスのクリスチャンの長老たちを諭すときに,パウロは彼らを叱ったり,権威主義者がするような要求をしたりはしませんでした。彼らに対するパウロの訴えは愛に基づくものでした。パウロが,「三年の間,わたしが夜も昼も,涙をもってひとりひとりを訓戒しつづけたことを覚えていなさい」と言ったとき,それらの監督は彼が真実を語っていたことを知っていました。(使徒 20:18,19,31)なんと誠実で謙そんな長老でしょう! それこそ主がパウロに期待しておられた霊でした。というのは,イエス・キリストは次のように言っておられたからです。「あなたがたは,諸国民の支配者たちが人々に対していばり,偉い者たちが人びとの上に権威をふるうことを知っています。あなたがたの間ではそうではありません。かえって,だれでもあなたがたの間で偉くなりたいと思う者はあなたがたの奉仕者でなければならず,また,だれでもあなたがたの間で第一でありたいと思う者はあなたがたの奴隷でなければなりません」― マタイ 20:25-27。

      13 さて,エフェソスの長老たち自身について考えてみてください。彼らは冷淡でしたか。よそよそしい態度を取りましたか。そうではありません。神の言葉の中で描写されているのはそういう情景ではありません。ミレトスで長老たちに別れを告げる間際,「パウロはみんなとともにひざまずいて祈った。実際,すべての者は少なからず泣き,パウロのくびをだいて優しく口づけした。自分の顔をもう見ないであろうと語ったパウロのことばに,彼らはひときわ胸を痛めたのである」とあります。(使徒 20:36-38)そのように振る舞うのは愛のある謙そんな人たちだけです。確かに『主は彼らが示す霊とともにおられました』。

      他の人々が示した霊

      14 ルデアはどんな特性を示しましたか。

      14 しかし,初期のクリスチャン会衆と交わった他の人々はどうだったのでしょうか。聖書に明らかにされている通り,彼らの多くも優れた霊を示し,今日のクリスチャンの非常に良い模範となっています。例を挙げると,ヨーロッパで初めてキリスト教を受け入れた人々の中に,フィリピの住人ルデアとその家族がいました。ルデアはパウロが伝えた良いたよりを受け入れ,バプテスマを受け,そのあとすぐに,人を良くもてなす特質を示しました。「もし皆さんが,わたしをエホバに忠実な者と見てくださったのでしたら,わたしの家に入って泊まっていらしてください」とルデアは言いました。事実,パウロの同行者ルカは,「彼女はわたしたちを強いて連れて行ったのである」と書いています。(使徒 16:11-15)ルデアのもてなしも,少なくとも原因の一部となったのでしょう,使徒は後日,フィリピのクリスチャンたちに,「わたしは,あなたがたすべてのための自分のあらゆる祈願の中であなたがたのことを思い出すたびに……常にわたしの神に感謝しています。それは,最初の日から今に至るまで,あなたがたが良いたよりのために寄与してきたからです」と述べています。(フィリピ 1:3-5)『主は』,忠実なルデアを含めフィリピ人たちが『示した霊と共におられました』。

      15-17 (イ)なぜアクラとプリスキラはアポロに『神の道をより正しく説き明かす』ことができましたか。(ロ)主はアクラとプリスキラが示した霊とともにおられた,と言うことができるのはなぜですか。

      15 ユダヤ人のアクラとその妻プリスキラも立派な霊を持っていました。ユダヤ人に反対する皇帝クラウディウスの発布した布告(西暦50年)によってローマから追放された彼らは,コリントに来て住んでいました。何か月かたって使徒パウロもそこに到着し,彼らの家に迎えられました。事実,三人とも一緒に天幕を作る仕事をしました。使徒がコリントに新しい会衆を築き上げるのを,アクラとプリスキラが助けたことは疑えません。―使徒 18:1-11。

      16 西暦52年にパウロがシリアに向けて船出したとき,アクラとプリスキラはエフェソスまで彼と一緒に来ました。そしてエフェソスでその夫婦は自分たちの家を,会衆の集会所として解放しました。エフェソスでは,アクラとプリスキラも,アポロに対して『神の道をより正しく説き明かす』特権を得ました。(使徒 18:18-26。コリント第一 16:8,19)彼らは神の言葉とご意志を頭の中でしっかり把握していた,すなわち理解していたので,そのようにして教えることができました。

      17 使徒パウロがローマのクリスチャンに手紙を書き送ったのは西暦56年ごろでしたが,そのころまでにはアクラとプリスキラはローマに戻っていました。彼らはローマでも自分たちの家をクリスチャンの集会所として解放しました。パウロは彼らを「キリスト・イエスにあってわたしの同労者」としてあいさつを送り,「このふたりはわたしの魂のために自分の首をかけた人たちで,わたしばかりでなく,諸国民のすべての会衆もこのふたりには感謝しています」と述べています。(ローマ 16:3-5)ある時アクラとプリスキラはパウロのために命を危険にさらしました。パウロが殉教したのは西暦65年ごろでしたが,彼はその少し前に,当時エフェソスに住んでいたこの立派な夫婦にテモテを通してあいさつを送っています。その時までには,アクラとプリスキラはクリスチャンになってから何年もたっていましたが,依然として『主は彼らが示す霊とともにおられました』。―テモテ第一 1:3。テモテ第二 4:19,22。

      18 使徒ヨハネの友人ガイオはどんな人でしたか。

      18 西暦一世紀の終わりごろ,老齢の使徒ヨハネは,ガイオという名前の仲間の信者に,神の霊感による第三の手紙を書き送りました。使徒はこの立派なクリスチャンの男子に愛情を抱いていました。ガイオは「真理のうちを歩みつづけて」いました。そして他の人々も『彼の愛について会衆の前で証ししました』。ヨハネは,ガイオが人をよくもてなす愛の深い人であることを知っていました。―ヨハネ第三 1-8。

      19 主はデオトレフェスの示した霊とはともにおられなかった,と言わねばなりませんが,なぜですか。

      19 しかし,ガイオとデオトレフェスという人物とはなんと対照的なのでしょう! ヨハネは次のように言いました。「わたしは会衆にいくらかのことを書き送りましたが,デオトレフェスは,彼らの中で第一の地位を占めたがって,わたしたちからは何事をも敬意をもって受け入れません。だからわたしは,自分が行ったら,彼が行ないつづけている業,わたしたちのことをよこしまなことばでしゃべっているのを思い出します。また,彼はこうしたことで満足せず,自分が兄弟たちを敬意をもって受け入れもしなければ,受け入れようとする者たちを妨害し,会衆から追い出そうとします」。(ヨハネ第三 9,10)主が,デオトレフェスの示した霊とともにおられなかったことは確かです。

      20 初期クリスチャン会衆は多くのどんな人で成り立っていましたか。

      20 あちこちにデオトレフェスのような人が出てくるかもしれません。しかし,当時の諸会衆は,忠実で霊的に強い多くのクリスチャンで成り立っていました。ルデアやガイオのような愛の深い,人をよくもてなす人たちがいました。アクラやプリスキラのような,優れた霊的理解力を持つ,そして自分の家を会衆の集会のために進んで解放する人々がいました。『主がそういう人々の示す霊とともにおられた』ことは明らかです。今日,神を愛する人で,彼らのようになりたくない人がいるでしょうか。

      仲間の崇拝者たちを強める

      21,22 (イ)なぜ今日のクリスチャンの長老たちは,自分が一緒に奉仕している会衆の霊に深い関心を払うべきですか。(ロ)長老は自分が仕えている会衆についてどんなことを自問してみますか。

      21 前に述べたように,使徒パウロは,コリントの会衆の霊に気を配りました。さらに,諸会衆と個々の人が『示す霊とともに主イエス・キリストがいます』ようにとの望みを表わしました。(コリント第一 5:1-5。ガラテア 6:18。フィリピ 4:23。テモテ第二 4:22。フィレモン 25)同様に,栄光を受けたイエス・キリストは,啓示の中で呼びかけられている七つの会衆の示す霊に心をとめておられました。(啓示 2,3章)したがって,今日のクリスチャンの長老たちも,自分が一緒に奉仕している会衆の示す霊に,深い関心を払わねばなりません。

      22 「神の羊の群れを牧」すべく聖霊によって任命された者として,長老はその群れの様子を知っていなければなりません。(ペテロ第一 5:2。使徒 20:28。箴言 27:23と比較してください。)次のことを自問してみるのはよいことです。会衆内の兄弟姉妹は本当に幸福だろうか。(詩 128:1)彼らの顔は,「心の喜び」をもってエホバに仕えていることを示しているだろうか。(申命 28:45-47,新)クリスチャンの集会に定期的に出席しているだろうか。(ヘブライ 10:24,25)家庭で個人的に聖書の勉強をしているだろうか。(ヨシュア 1:7,8)この仲間の信者たちは,『信仰の点で健全』だろうか。(テトス 2:2)霊的な事柄に対して深い認識を持っているだろうか。(詩 27:4)エホバ神との関係を大切にし,エホバをたたえることを心から望んでいるのがはっきり見られるだろうか。―詩 9:1,2。

      23 長老たちが「みことばを宣べ伝え」るのであれば,彼らは何をしなければなりませんか。

      23 率直に評価するなら,会衆内の霊性をさらに培って高める必要のあることが分かるかもしれません。それには,演壇で公に行なう話は多くの場合大いに役立ちます。監督だったテモテは,会衆内にいた,『ことばのことで争う』,そして真理に対して「好意的でない」ある人々に対処しなければなりませんでした。(テモテ第二 2:14,23-25)彼らの存在は会衆に「難しい時期」をもたらしました。それでテモテは「みことば」を,人間の知恵ではなくて純粋な神の「ことば」を宣べ伝えねばなりませんでした。(テモテ第二 4:1,2。コリント第一 2:1-5と比較してください。)同様に,今日でも長老たちは会衆の霊のために,演壇で公に話す時でもまた個人的に話し合う時でも,聖書に基づく注解を述べて,「みことばを宣べ伝え」なければなりません。

      24,25 (イ)長老たちはどんな目的で仲間の信者の家庭を訪問することがありますか。(ロ)長老たちが,エホバを崇拝する他の人のために祈る聖書的理由がありますか。

      24 仲間の信者の霊性を高める別の方法は,彼らの家庭を訪問することです。霊的な面で人々を助ける目的でイエス・キリストはこれを行なわれました。(ルカ 7:36-50; 19:1-27)同様に使徒ヨハネもガイオその他の人々を,顔と顔を合わせて霊的な事柄を話し合うために訪問することを望んでいました。―ヨハネ第二 1,12。ヨハネ第三 1,13,14。

      25 現代の長老たちも,クリスチャンの愛に動かされて,仲間の信者の家庭を訪問するかもしれません。これは信者を『調べる』ための訪問ではなく,霊的援助と励ましを与えるためのものです。それに加えて,監督たちが祈りの中でクリスチャンの兄弟姉妹のことを述べるのは良いことです。興味深いことに,預言者サムエルはイスラエル人に,「あなたがたのために祈るのをやめてエホバに罪を犯すことなど,わたしとしては考えられません」と言っています。(サムエル前 12:20,23,新)使徒パウロも,エホバを崇拝する仲間のために祈ることにより,監督たちのために立派な模範を残しています。―テサロニケ第一 1:1,2。テモテ第二 1:1-4。フィレモン 4。

      26 主が人の霊とともにいるためには,その人は何を必要としますか。

      26 神の民が互いのために祈るなら,神の民の会衆内には立派な,喜ばしい霊が存在するでしょう。それに加えて,クリスチャンの監督たちが愛をもって「群れ」を牧するなら,良い霊が行き渡るでしょう。(フィリピ 2:19,20。ペテロ第一 5:1-4)確かに『主はあなたがたが示す霊とともにいることができます』。しかしそのためには,個人としてのあなたに,ある非常に特殊な事柄が要求されます。エホバに十分喜ばれる者となるためには,神の言葉をよく把握する必要があります。

  • 『命のことばをしっかりつかんでいる』
    ものみの塔 1977 | 9月15日
    • 『命のことばをしっかりつかんでいる』

      「すべての事を,つぶやかずに,また議論することなく行なってゆきなさい。それはあなたがたが,とがめのない純真な者,また,曲がってねじけた世代の中にあってきずのない神の子どもとなるためです。その中にあって,あなたがたは世を照らす者として輝き,命のことばをしっかりつかんでいます」― フィリピ 2:14-16。

      1-3 (イ)人は,愛する父親から手紙を受け取ると,どのように反応するものですか。(ロ)どんな「手紙」がエホバ神から届いていますか。その手紙にしたためられている助言に従うなら結果はどうなりますか。

      もしあなたのお父さんが遠い国に住んでいて,そのお父さんから手紙が来たなら,あなたはどう反応するでしょうか。開封しないままほっておきますか。それとも一行か二行読むだけで,ほかの手紙類と一緒にしまい込んでしまうでしょうか。

      2 もし本当にお父さんを愛しているなら,あなたは深い感謝の念をもって手紙を受け取り,早速開封し,強い関心をもって一語ももらさずに読むでしょう。そして手紙にしたためられている健全な助言すべてを感謝し,それを守るにちがいありません。実際,読むのが楽しくて,あるいは内容をよく理解したかどうかを確かめるために,何度もその手紙を読み返すことでしょう。そうではありませんか。

      3 もしあなたがエホバ神に献身しているなら,あなたは人間の親から来たどんな手紙よりも重要な手紙を持っているのです。あなたは天の父から,66通の「手紙」でなる一冊の本,すなわち神ご自身の聖なることば,聖書を受け取りました。イエス・キリストの油そそがれた追随者たちはその助言に従うことにより,「曲がってねじけた世代の中にあって」純真さを保ち,霊的に世を照らすものとなってきました。そういう人々のうちに数えられていようと,あるいは神が約束された新秩序において地上で永久に生きる希望を持っていようと,『命のことばをしっかりつかんでいる』ことが大切です。―フィリピ 2:14-16。

      4 「命のことば」とは何ですか。

      4 「命のことば」とは何でしょうか。それは命に関する希望についての神の音信で,胤についての神の約束とともに始まりました。(創世 3:15)この約束は義が究極において勝利を収めることを保証しました。エホバは4,000年余にわたりその「ことば」につけ加えてこられ,西暦98年ごろ聖書は完成しました。そのとき以後,聖書全体が「命のことば」を成しています。聖書は神がイエス・キリストを通してとこしえの命を可能にすることを示しています。(ヨハネ 3:16)神の是認ととこしえの命を望む人々は,神のことばを理解

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