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地獄聖書から論じる
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邪悪な者をとこしえの責め苦に遭わせることは,神の性格と両立しますか
エレミヤ 7:31: 「彼ら[背教したユダ人]はヒンノムの子の谷にあるトフェトの高き所を築いた。自分たちの息子や娘を火で焼くためである。それはわたしが命じたこともなければ,わたしの心に上りもしなかったことである」。(もしそれが神の心に決して浮かばなかったのなら,確かに神はそのような事を大規模に行なったり,利用したりすることはありません。)
例え:悪いことをした我が子を罰するため,その子の手を火の上に差し伸べたままにさせる親をあなたはどう思われますか。『神は愛です』。(ヨハネ第一 4:8)正しい考えを持つ人間の親がしない事を神がなさるでしょうか。確かになさいません!
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地獄聖書から論じる
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地獄の火に関する教えの起源は何ですか
古代のバビロニア人やアッシリア人の信仰においては,「冥界は……恐怖に満ちた場所として描かれており,強大な力を持つ,どう猛な神々や悪霊によって支配されて」いました。(「バビロニアとアッシリアの宗教」,ボストン,1898年,モリス・ジャストロー2世,581ページ)キリスト教世界の地獄の燃える火のことを示す初期の証拠は,古代エジプトの宗教に見いだされます。(「死者の書」,ニュー・ハイド・パーク,ニューヨーク,1960年,E・A・ウォリス・バッジによる序文付き。144,149,151,153,161ページ)西暦前6世紀の昔にさかのぼる仏教もやがて,熱い地獄と冷たい地獄の両方がその教えの特色となりました。(アメリカーナ百科事典,1977年版,第14巻,68ページ)イタリアのカトリック教会の絵画に見られる地獄の光景の図の由来は,エトルリアにまでさかのぼります。―「エトルリア文明」(ミラノ,1979年),ウェルネル・ケラー,389ページ。
しかし,神を辱めるこの教理の真の根源は,もっと奥深いところに達しています。責め苦を伴う地獄と結びつけられている悪鬼的な概念は神を中傷するものであって,この概念は神の主要な中傷者(英語で「中傷者」という意味の名称である悪魔<デビル>と呼ばれる者),つまりイエス・キリストにより「偽りの父」と呼ばれた者から生じました。―ヨハネ 8:44。
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