良いたよりを伝える ― 休日に
1 クリスマスや新年に関連する多くの祝いは,異教に起源を有するものですが,ほとんどの人たちによって,毎年祝われています。では,年末年始のこの時期に良いたよりを伝える際,どのようにそれらの人々の心を動かすことができるでしょうか。
思いやりと敬意を示す
2 世俗の仕事が休みになるこの時期に,長老たちは休日の証言活動を取り決めることができます。家から家の奉仕を始める時間は,家の人が普段よりも遅くまで寝ていることを考慮し,調整する必要があるかもしれません。
3 おそらく宣教に携わっていると,訪問客や食事の準備で手一杯な人に多く会うことでしょう。それで,この時期は家の人にとって特別な時期であるということを思いに留めて,相手に対する配慮を示しながら要点を突いた簡潔な証言を行なうことができます。クリスチャンとしての礼儀を示すなら,別の時に証言する道が開かれるかもしれません。
4 わたしたちはこの世の宗教的な祝いに参加したり,伝統的な祝日のあいさつを交わしたりすることはありません。それで,その種のあいさつをされた時には巧みさが求められます。その際,祝日のあいさつを問題にするよりも,大抵の場合家の人の親切やわたしたちに耳を傾けるための時間を取ってくれたことに対して,簡単に感謝の言葉を述べることができます。もし家の人がクリスマスについてわたしたちの見解を尋ねるなら,神を尊ぶ人に求められていることとしてわたしたちはキリストを尊んでいるという点を説明できます。(ヨハネ 5:23)年末年始の時期に見られる多くの習慣は神とキリストのどちらをも尊ぶものではありません。もし家の人が興味を示すようであれば,「論じる」の本の221-223,225ページの資料を用いてさらに詳しい情報を分かつこともできるでしょう。
紹介の言葉
5 新年の祝いは,元来宗教的性質を帯びているゆえ,この時期は一年の間でも特に,多くの人々と神について話し合いやすい時と言えるかもしれません。この点をふまえて,例えば次のように紹介の言葉を切り出すことができます。「世界中の非常に多くの人々が,新年を祝っていますが,あなたはこれらの祝祭が人々の信仰を育て,安らぎを得させるものになると思われますか」。家の人がこれらの習慣をどのように感じておられるにせよ,意見を述べてくれたことに感謝し,次のように続けることができます。「多くの人々はこの時期に神社などに参拝に出かけられるようですが,それでも幾分神を遠い存在のように感じておられるかもしれません。喜ばしいことに,神ご自身はご自分を見いだすようわたしたちを招いてくださっています」。その後,会話するための話題に結びつけることができます。
6 別の近づき方として,このように言うこともできます。「クリスマスの時期には,平和や幸福といった人々の願いをよく耳にしますね。あなたは神が間もなくこの地上に平和をもたらされると思いますか」。そして,聖書の中でイエス・キリストが「平和の君」として述べられているという点を示すことができます。(イザヤ 9:6,7)間もなくキリストは,神の政府の任命された支配者として,地上に恒久的な平和をもたらすために行動を起こされるでしょう。―ダニエル 2:44。啓示 21:3-5。
7 たとえ大勢の人々が王国の音信に無関心な態度を示し,偽りの宗教の祝祭を大いに楽しんでいるとしても,真理を求める人を見いだすわたしたちの努力をエホバは必ず祝福してくださり,ご自分の組織にそれらの人々を導いてくださることでしょう。エホバは「ご自分をそのように崇拝する者たちを求めておられるのです」。―ヨハネ 4:23,24。