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人々がこたえ応じるような証言王国宣教 1992 | 3月
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人々がこたえ応じるような証言
1 人々がこたえ応じるような証言を行なうには,家の人に必要な,役立つ話題を取り上げ,それが家の人とどう関係しているかを明示する必要があります。会話全体を通して「これは私に関係がある」ということを家の人が実感するよう助けてください。証言を準備する際にはこう自問できます。『区域の人々にとって最も関心があるのはどんな話題だろうか。人々は何を必要としているだろうか。エホバが人々の必要を思いに留めておられることを示すため,どのように音信を伝えられるだろうか』。続く節には今日の人々の主な関心事が幾つか列挙されています。そのうちの一つか,同様の話題を用いて証言できますか。また『啓示の書の最高潮』の本とどう結びつけられるかにも注目してください。
2 幸福の欠如について心配している人に: 「私たちは地域社会の生活の質について真剣に考えておられる人たちとお話しし合っております。必要な物は満たされているにもかかわらず,今の生活が本当に幸福とは言えない人が大勢います。真に幸福な生活を営むことは可能だと思われますか。[答えてもらう。] 聖書の啓示 1章3節から,幸福になる一つの鍵を見いだすことができます。[読む。] 啓示の書が将来について述べていることを理解するなら幸福がもたらされます。その預言の一つに注目なさってください」。啓示 21章3,4節を読み,それから『啓示の書の最高潮』の本の302ページのさし絵を示します。
3 将来について心配している人に: 「私たちは,将来に対する積極的な見方についてご近所の皆さまとお話しし合っております。あなたも人生に対して積極的な見方をするよう努めておられるのではありませんか。[答えてもらう。] 聖書は,私たちが啓示 1章3節で述べられていることを行なうなら,楽観的な見方ができると述べています」。
4 健康管理について心配している人に: 「ご近所の方の多くが健康管理に気を配っておられます。予防策を講じても,相変わらず病気に悩まされるものですね。完全な健康と体力をだれもが楽しめるような世の中で生活したいと思われませんか。信じられないと思われるかもしれませんが,聖書の啓示の書はそのような時代について述べており,しかもそれが間近な将来に起きると告げています」。啓示 21章3,4節を読み,『啓示の書の最高潮』の本,308,309ページのさし絵を示し,キリストの千年統治の期間中,人々がどのように命のための備えにあずかるかを説明できます。
5 汚染や環境について心配している人に: 「ご近所の方とお話ししていますと,空気や水,また食べ物がどれほど汚染されているかについて多くの方が心配しているのが分かります。諸政府はこの問題にいつか終止符を打てると思われますか。[注解してもらう。] 地を損なう者たちに臨む事柄に関して聖書が何と述べているかに注目するのは励みとなります」。啓示 11章18節の後半を読んで,地を損なう者たちが取り除かれることを指摘すると共に,詩編 37編10,11節やイザヤ 65章21,22節で述べられているように,柔和な者たちのために地球を楽園にするのが神のお目的であるということを示します。
6 聖書に心をひかれている人に: 「ご近所の方に一つのことをお尋ねしています。啓示の書は理解されることになっていたのでしょうか,それとも,ずっと謎に包まれたままなのでしょうか。[注解してもらう。] 多くの方が同じように考えています。聖書が,啓示 1章3節で何と述べているかをご覧ください」。
7 聴き手の心を動かすよう真剣に努力するなら,真理と義に飢え渇いている人たちはこたえ応じることでしょう。―マタイ 5:3,6。
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関心を一層高めるために何を話せますか王国宣教 1992 | 3月
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関心を一層高めるために何を話せますか
1 良いたよりを宣べ伝える主要な目的は,単に文書を置いてくることではなく人々を弟子とすることです。それゆえ,関心ある人が見いだされたなら,エホバがその人の霊的成長を促進できるような健全な環境を整えるため,わたしたちの分を果たしつつ,植えられた種を育て養う必要があります。(コリント第一 3:6)上の記事に載せられている最初の訪問での証言に続けて,再訪問の際に何を話せるでしょうか。以下に挙げられているのは,直面し得る様々な状況に応じた提案です。
2 見いだされた関心を育てる: 「前回短くおうかがいした際,お忙しいところ時間を割いて,将来について心配していると話してくださいましたね。覚えておられると思いますが,ご一緒に聖書の啓示 1章3節から『定められた時が近い』と書かれているのを読みました。それはわたしたちすべての将来に直接影響を及ぼします。その聖句についてこの本が述べていることに注目してください。[『啓示の書の最高潮』の本,17ページ11節を読む。] この出版物は聖書の啓示の書のすべての預言を詳しく取り上げており,わたしたちが個人的にどのように益を得られるかを示しています。もっと学んでみたいと思われませんか」。
3 聖書研究を始めるために『啓示の書の最高潮』の本を用いる: 「またお目にかかれてうれしく思います。先日お渡しした本から非常に励みとなる別の点をお伝えしたいと思います。聖書は永遠に生きる人々と関連のある『命の巻き物』について述べています。その巻き物にどんな名前が書かれているか知りたいと思われませんか」。『啓示の書の最高潮』の本の298ページを開き,11節を読んで,節の質問を尋ねます。数節考慮した後,再び訪問して討議を続けることを申し出ます。
4 聖書研究を始めるために他の出版物を用いる: 「今日はお会いできてうれしく思います。前回お話しした時,聖書の約束を啓示 1章3節からご一緒に読むことができましたね。[再び読む。] ここで言われている幸福が,何もせずに得られるものではないことに注目してください。二つのことが求められています。聖書を読み,次いで守り行なう,つまり書かれていることを行動に移さなければならないとあります。この『見よ! わたしはすべてのものを新しくする』というブロシュアーには,神が求めておられる事柄について手短に説明されていますので,先日お渡しした文書を一層楽しく読むのに役立てていただきたいと思います。30ページには多くの人が尋ねる12の質問が挙げられています。この中のどの答えを知りたいと思われますか」。家の人の反応に応じて,その質問の答えとなる箇所を開き,聖書研究を始めることができます。
5 関心を高めるためにさし絵を用いる: 『啓示の書の最高潮』の本には,色鮮やかなさし絵が豊富に収められています。関心を高めるためにそれらを強調できるかもしれません。例えば,再訪問の際に7ページを開き,パトモス島にいるヨハネのさし絵を示すことができます。啓示 1章3節はヨハネへの啓示が幸福の音信だったことを強調しています。啓示の書が恐ろしい野獣や滅びについて描写しているところではどうしてそのように言えますか。この書籍の6ページの1節と2節を考慮してください。見返しや,地上の楽園の様子を描いた302,308,309ページのさし絵を目立たせることができるかもしれません。
6 再訪問では,最初の訪問で据えた土台を基に話を進めてゆくことができます。宣教のこの面に十分注意を払うなら,エホバからの豊かな祝福が,わたしたちとわたしたちのことばを聴く人たちの双方にもたらされることでしょう。―テモテ第一 4:16。
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