第8部 ― 進歩的な聖書研究を司会する

研究生を組織に導く

1 毎週，聖書研究の際に，エホバの組織について一つの点を伝えるのはなぜ有益ですか。

¹ 聖書研究を司会する際の目標は，教理的な情報を教えるだけではなく，クリスチャン会衆の成員になるよう助けることです。（ゼカ 8:23）そうするうえで，「エホバの証人 ― どんな人たちですか 何を信じていますか」のブロシュアーは役立ちます。新しい聖書研究生に1冊渡し，読むよう勧めてください。そして，毎週，研究の際に少しの時間を使い，エホバの組織について一つの点を伝えましょう。

2 会衆の集会に出席するよう，どのように励ますことができますか。

² 会衆の集会: 聖書研究生が神の組織を認識するようになるおもな方法は，会衆の集会でわたしたちと交わることです。（コリ一 14:24，25）それで，週ごとの五つの集会について知ってもらうために，毎回一つずつ説明することから始められます。次の公開講演の題を伝えてください。「ものみの塔」研究や会衆の書籍研究で考慮する資料を見せましょう。神権宣教学校や奉仕会について説明してください。自分が学校で割り当てられている話を実際にやってみせることができるかもしれません。集会で提供された事柄の中から際立った点を話しましょう。出版物中の写真を使い，集会で行なわれることをイメージできるように助けてください。最初の研究の時から，集会に出席するよう勧めましょう。

3 組織のどんな面について話し合えますか。

³ 記念式，大会，巡回監督の訪問などが近づいてきたなら，少しの時間を使って説明し，そのような取り決めに対する期待を高めてください。いろいろな質問に段階的に答えてゆきましょう。例えば，エホバの証人と呼ばれているのはなぜか，集会場所を王国会館と呼ぶのはなぜか，長老や奉仕の僕にはどんな務めがあるか，宣べ伝える業や区域はどのように組織されているか，文書はどのように生産されているか，組織の資金はどのように賄われているか，業を監督するために支部事務所や統治体はどんな役割を果たしているか，といった質問です。

4，5 ビデオを使うことにより，組織に対する認識をどのように高めることができますか。

⁴ 有益なビデオ: 聖書研究生にエホバのすばらしい組織を見せる別の方法はビデオです。ビデオを使うなら，研究生を「地の果てにまで」連れて行き，「わたしたちの世界的な兄弟関係」について知らせ，「神の教えによって結ばれる」とはどういうことかを見せることができます。雑誌その他の文書を5年間受け取っていたある女性は，「エホバの証人 ― その名前の背後にある組織」のビデオを見て，感動のあまり涙を流しました。家に来るエホバの証人を個人としては信頼するようになっていましたが，そのビデオを見て，組織も信頼できると感じたのです。正式な研究が始まり，翌週，その女性は王国会館で開かれる集会に出席しました。

⁵ 毎週少しの時間を使い，備えられている道具を活用するなら，エホバが今日用いておられる唯一の組織に聖書研究生を段階的に導くことができます。

雑誌からどんな点を話せますか

「ものみの塔」 4月15日

「近ごろはテレビや雑誌，インターネットなどを通してあまりにも多くの情報が得られるため，本当に有用で，必要な情報の選択が難しいとお感じになることはありませんか。[答えの間を置く。] でも，ここで述べられている情報ほど価値の高いものがほかにあるでしょうか。[ヨハネ 17:3を読む。] この雑誌は，『永遠の命』という言葉の意味と，その命のもととなる知識を得る方法について説明しています」。

「目ざめよ！」 4月22日

「イエス･キリストという人物の名前を多くの人が耳にしますが，いったいどんな人だったのだろう，と疑問に思われたことはありませんか。イエスの弟子たちも同じ疑問を抱いたことをご存じでしたか。[答えの間を置き，マルコ 4:41を読む。] この雑誌は，イエスが実際にどんな人なのかという点で，聖書の答えを取り上げています」。

「ものみの塔」 5月1日

「愛する家族や身近な人を亡くすというのは本当につらい経験です。だれもが寂しさを感じ，できるならもう一度会いたいと思うのではないでしょうか。[答えの間を置く。] 多くの人が，聖書にある約束を慰めとしています。[ヨハネ 5:28，29を読む。] この雑誌は，復活がいつ起きるのか，まただれがその恩恵にあずかるのかという点を取り上げています」。

「目ざめよ！」 5月8日

「多くの親御さんは，子どもが楽しむ娯楽をふさわしく選択したいと考えておられます。お子さんに安心して見せられる映画は少ないと思われたことがありませんか。[答えの間を置き，エフェソス 4:17を読む。] この雑誌は，健全な娯楽を選ぶ点でどのように子どもを助けられるかを取り上げています」。