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    聖書が教えていること
    • 6章

      死んだらどうなるか

      1-3. 亡くなった人についてどんなことを考えるかもしれませんか。どんな教えがありますか。

      聖書は,「死はなくな」ると約束しています。(啓示 21:4)5章では,贖いのおかげでいつまでも生きることができるようになる,ということを学びました。でも今は,みんな死んでいきます。(伝道 9:5)死んだらどうなるのでしょうか。

      2 大切な家族や友達が亡くなると,どこにいるんだろう,どうしているのかなと考えたりします。見守ってくれているかな,また会えたらいいのにと思います。

      3 宗教によっていろんな教えがあります。良い人は天国に行き,悪い人は地獄で苦しむという教えもあれば,死んだら霊の世界に行って先祖と一緒に暮らすという教えもあります。また,別の人か動物に生まれ変わるという教えもあります。

      4. 死についての宗教の教えにはどんな共通点がありますか。

      4 このように宗教の教えは本当にいろいろですが,1つの共通点があります。死んでも何かが生き続けるという考えです。これは正しいのでしょうか。

      死んだらどうなるか

      5,6. 死ぬとどうなりますか。

      5 死んだらどうなるかをエホバは知っています。死ぬと命は終わると教えています。死んだ人の何かがどこかで生き続けるということはありません。a 死ぬと,見ることも聞くことも考えることもできません。

      6 聖書は,「死んだ人は何も知らない」と言っています。愛することも憎むこともできません。「働くことも考えることも学ぶことも理解することもできない」のです。(伝道 9:5,6,10を読む。)詩編 146編4節にも,「考えは消えうせる」とあります。

      イエスは何と言ったか

      外で夫婦が座って花を見ている。

      エホバは人間を地球で永遠に生きるように造った。

      7. イエスは死についてどんなことを言いましたか。

      7 友人のラザロが亡くなった時,イエスは弟子たちに,「ラザロは眠っています」と言いました。ラザロが睡眠を取っていると言っていたわけではありません。その後,「ラザロは死にました」と言っているからです。(ヨハネ 11:11-14)イエスは死を眠りに例えていました。ラザロが天にいるとも,亡くなった先祖たちと一緒にいるとも言いませんでした。また,地獄で苦しんでいるとも,別の人や動物に生まれ変わったとも言いませんでした。深く眠っているような状態だと言ったのです。聖書の他の箇所でも,死が深い眠りに例えられています。ステファノは殺されて「死の眠りに就いた」とあります。(使徒 7:60)使徒パウロもクリスチャンたちが「死の眠りに就いた」と書いています。(コリント第一 15:6)

      8. 神は人間を死ぬように造りましたか。

      8 神はもともと,アダムとエバを死ぬように造ったのでしょうか。そんなことはありません。健康で永遠に生きられるように造りました。いつまでも生き続けたいという願いも持たせました。(伝道 3:11)親は子供が年を取って死んでいくのを見たいとは思いません。エホバも同じです。人間が死ぬのを見たいとは思っていません。だとしたら,どうして死ぬのでしょうか。

      どうして死ぬのか

      9. エホバはアダムとエバに無理なことを命令しましたか。

      9 エデンの園で,エホバはアダムにこう言いました。「庭園の全ての木の実を満足するまで食べてよい。しかし,善悪の知識の木の実は,食べてはならない。それを食べた日にあなたは必ず死ぬからである」。(創世 2:9,16,17)この命令は分かりやすく,従うのは難しくありませんでした。それにエホバは2人を造った方で,何が2人のためになるかを知っていました。エホバには,何が正しくて何が悪いかをアダムとエバに言う権利がありました。エホバに従えば,エホバの権威を認めていることになります。そして,エホバからもらったたくさんの良いものへの感謝も表せました。

      10,11. (ア)サタンはアダムとエバをどのように惑わしましたか。(イ)アダムとエバは言い訳のできないことをした,と言えるのはどうしてですか。

      10 残念なことに,アダムとエバはエホバに従いませんでした。サタンはエバに,「あなたたちは庭園の全ての木の実を食べてはならない,と神が言ったのは本当ですか」と言いました。エバはこう答えます。「私たちは庭園の木の実を食べてよいのです。でも,庭園の真ん中にある木の実について,神は,『食べてはならない。触れてもならない。食べたり触れたりするなら死ぬ』と言いました」。(創世 3:1-3)

      11 サタンは言います。「あなたたちは決して死にません。その木の実を食べた日に,目が開かれ,あなたたちが神のようになって善悪を知るようになることを神は知っているのです」。(創世 3:4-6)サタンはエバに,何が正しくて何が悪いかを自分で決めていいと思わせようとしました。また,神に逆らっても死ぬことはない,とうそを言いました。エバは木の実を食べ,夫にもあげました。アダムとエバは,エホバがその実を食べてはならないと言っていたのを知っていました。分かりやすくて,無理のない命令でした。それなのに2人は食べ,命令に逆らうことを選びました。そうやって,優しい天のお父さんに反抗しました。何の言い訳もできない,ひどいことです。

      12. 2人が反抗した時,エホバはどう感じたと思いますか。

      12 2人が反抗し,エホバはどれほどがっかりしたでしょうか。あなたが親で,一生懸命育てた子供たちが反抗し,親の注意を無視してひどいことをしたら,どう思いますか。本当につらいのではないでしょうか。

      創造されたアダム

      アダムは土から造られたので,土に戻った。

      13. 「土に戻る」とはどういうことですか。

      13 アダムとエバは神に逆らったので,永遠に生きることができなくなりました。エホバはアダムに,「あなたは土なので土に戻る」と言いました。(創世 3:19を読む。)アダムは土に戻り,全く存在しなくなるということです。(創世 2:7)アダムは罪を犯したので死に,どこにもいなくなりました。

      14. 私たちが死ぬのはどうしてですか。

      14 神に従っていれば,アダムとエバは今も生きていたはずです。でも神に逆らい,罪を犯したので,やがて死にました。罪は遺伝性の病気のように2人の子孫に伝わりました。私たちはみんな罪を受け継いでいるので,死にます。(ローマ 5:12)でもそれは,神が人間を造った時に考えていたことではありません。神は人間に死んでほしくないと思っています。だからこそ,聖書は死を「敵」と呼んでいます。(コリント第一 15:26)

      本当のことを知ると自由になる

      15. 本当のことを知ると,どのように自由になれますか。

      15 死について本当のことを知ると,余計な心配をしなくてよくなります。聖書によれば,亡くなった人は苦しむことも悲しむこともありません。話し掛けてくることもありません。誰かを助けたり助けてもらったりすることもできません。誰かを恨んでたたることもありません。だから恐れる必要はありません。お金をかければ亡くなった人のために何かをしてあげられると教える宗教もありますが,死について本当のことを知ると,そういううそに振り回されなくなります。

      16. 多くの宗教は,死んだ人についてどんなことを教えていますか。

      16 サタンは宗教を使ってうそを広め,死んだ人が生きていると思わせようとしています。例えば,多くの宗教は,死んでもその人の何かがどこかで生き続けると教えます。でも,それは聖書が教えていることとは全く違います。サタンはうそを使って,人々をエホバから遠ざけようとしています。

      17. 地獄の教えはエホバのことを悪く言うひどいうそだ,とどうして言えますか。

      17 ぞっとするような教えもあります。例えば,悪い人は地獄の火の中でずっと苦しめられる,と言う人がいます。エホバのことを悪く言うひどいうそです。エホバは人をそんなふうに苦しめたりは絶対にしません。(ヨハネ第一 4:8を読む。)罰を与えるために子供の手を火で焼く人がいたら,どう思いますか。そんなひどいことをする人には近寄りたくもありません。サタンは,エホバについてそう思わせようとしているのです。

      18. 死んだ人を恐れる必要がないのはどうしてですか。

      18 死んだ人は霊になると教える宗教もあります。先祖の霊を供養するようにと教えます。多くの人が,そうしなければいけないと信じ,先祖を祭ってなだめようとします。でも,聖書は何と教えていたでしょうか。死んだ人は何かを感じることも理解することもできません。恐れる必要などありません。創造者エホバが本当の神です。エホバだけを崇拝すべきです。(啓示 4:11)

      19. 死について本当のことを知ると,どんな良いことがありますか。

      19 このように,死について本当のことを知ると,自由になれます。そして,エホバが約束している素晴らしい未来が思い描きやすくなります。

      20. 次の章ではどんなことを考えますか。

      20 神を愛していた人ヨブは,昔こう言いました。「人は死ぬと,もう一度生きられるでしょうか」。(ヨブ 14:14)亡くなった人が生き返ることなんてあるのでしょうか。聖書には,神からのうれしい答えが書かれています。次の章で考えましょう。

      a 聖書は,死後に魂や霊が生き続けるとは教えていません。補足情報19と20をご覧ください。

      まとめ

      1: 死ぬと命は終わる

      「死んだ人は何も知らない」。伝道 9:5

      死んだらどうなるか

      • 詩編 146:3,4 伝道 9:6,10

        見ることも聞くことも考えることもできない。

      • ヨハネ 11:11-14

        イエスは死を眠りに例えた。

      2: エホバは私たちに死んでほしくないと思っている

      「善悪の知識の木の実は,食べてはならない。それを食べた日にあなたは必ず死ぬからである」。創世 2:17

      どうして死ぬのか

      • 創世 3:1-6

        サタンはエバに,神の命令に逆らっても死ぬことはない,とうそを言った。アダムとエバはエホバに逆らって罪を犯したので,やがて死んだ。

      • 創世 3:19

        アダムは死に,存在しなくなった。

      • ローマ 5:12

        罪は遺伝性の病気のように,アダムとエバから子孫に伝わった。私たちはみんな罪を受け継いでいるので死ぬ。

      • コリント第一 15:26

        聖書は死を敵と呼んでいる。

      3: 死について本当のことを知ると,自由になる

      「人は死ぬと,もう一度生きられるでしょうか。私は……解放の時が来るまでずっと待ちます」。ヨブ 14:14

      どんな間違った教えから自由になれるか

      • ヨハネ第一 4:8

        地獄の教えは,エホバのことを悪く言うひどいうそ。エホバは人をそんなふうに苦しめたりはしない。

      • 啓示 4:11

        死者を祭ってなだめようとする人も多いが,エホバが本当の神なので,エホバだけを崇拝すべき。

  • 亡くなった人が復活する
    聖書が教えていること
    • 7章

      亡くなった人が復活する

      1-3. 私たちはみんなどんな状況にありますか。エホバはどのようにして助け出してくれますか。

      こんな状況を想像してみてください。あなたは無実の罪で刑務所に入れられています。そこから一生出られそうにありません。どうすることもできず,絶望的です。もうだめだと思ったその時,あなたを救える人が現れ,自由の身にしてあげようと約束してくれます。どう思うでしょうか。

      2 私たちはみんな死刑を宣告された囚人のようです。どんなにもがいても,死から逃れることはできません。でも,エホバは私たちを自由の身にしてくれます。「最後の敵である死が除き去られ」ると約束しています。(コリント第一 15:26)

      3 死を恐れなくていいなんて,素晴らしいことではないでしょうか。でも,エホバは死をなくしてくれるだけではありません。すでに亡くなった人が再び生きられるようにもしてくれます。「無力な死者を生き返らせる」とエホバは約束しています。(イザヤ 26:19)亡くなった人が復活するということです。これが本当だとしたら,会いたい人がいますか。

      大切な人を亡くしたら

      4. (ア)大切な家族や友達を亡くした人は,どんなことを知ると少し気持ちが前向きになるかもしれませんか。(イ)イエスの仲の良い友達にどんな人たちがいましたか。

      4 大切な家族や友達を亡くした時の悲しみは,耐えがたいものです。また会いたいと思っても,どうすることもできず,無力感を感じます。でも聖書の教えを知ると,少し気持ちが前向きになるかもしれません。(コリント第二 1:3,4を読む。)エホバとイエスは,私たちの大切な人を生き返らせてあげたいと心から思っています。1つの例を見てみましょう。イエスにはよく会いに行く友達がいました。ラザロとその姉妹のマルタとマリアです。「イエスはマルタとマリアとラザロを愛していた」と書かれています。ところがある日,ラザロが亡くなります。(ヨハネ 11:3-5)

      5,6. (ア)ラザロの家族や友達が悲しんでいるのを見て,イエスはどんな気持ちになりましたか。(イ)イエスが悲しんだことから,どんなことが分かりますか。

      5 イエスはマルタとマリアの所に行きます。マルタはイエスが来ると聞いて,町の外まで迎えに行きます。イエスに会えたことを喜びますが,こう言います。「もしここにいてくださったなら,私の兄弟[ラザロ]は死ななかったでしょう」。もう少し早く来てくれたらよかったのにと思ったのです。それからマリアもイエスの所にやって来ます。マリアは泣いています。イエスは悲しんでいるみんなを見て,胸を痛め,泣きます。(ヨハネ 11:21,33,35)イエスも大切な人が亡くなった時,深く悲しんだのです。

      6 イエスは私たちと同じように悲しみました。私たちの気持ちを分かってくれています。イエスはお父さんであるエホバにそっくりだったので,エホバも私たちの気持ちを分かってくれています。(ヨハネ 14:9)エホバは死を完全になくす力を持っていて,もうすぐ死をなくしてくれます。

      「ラザロ,出てきなさい!」

      7,8. 石をどけるのをマルタが止めようとしたのはどうしてですか。イエスは何をしましたか。

      7 イエスはラザロの遺体がある墓へ行きます。墓の入り口は大きな石でふさがれています。イエスが「石をどけてください」と言うと,マルタは止めようとします。ラザロが亡くなってから4日もたっていたからです。(ヨハネ 11:39)マルタはイエスが何をしようとしているか分かっていませんでした。

      イエスがラザロを復活させ,家族や友達がとても喜んでいる。

      ラザロが復活し,家族や友達はとても喜んだ。ヨハネ 11:38-44

      8 イエスは呼び掛けます。「ラザロ,出てきなさい!」 すると,驚くべきことが起きます。「死んでいたラザロが,手足に布を巻かれたまま出てきた」のです。(ヨハネ 11:43,44)家族や友達は駆け寄ってラザロに触れ,抱き締め,話し掛けます。イエスはラザロを生き返らせました。何という奇跡でしょう。

      「少女よ,さあ,起きなさい」

      9,10. (ア)復活させる力をイエスに与えたのは誰ですか。(イ)復活の記録を読むと,どんなことが分かりますか。

      9 イエスは自分の力でラザロを復活させたのでしょうか。そうではありません。復活させる前,イエスはエホバに祈りました。エホバがイエスに復活させる力を与えたのです。(ヨハネ 11:41,42を読む。)ラザロ以外にも復活した人がいます。例えば,重い病気だった12歳の少女のことが聖書に書かれています。父親のヤイロはイエスに,娘の病気を治してくださいと必死に頼みます。その子はヤイロの一人娘でした。でもヤイロがイエスと話しているうちに人が来て,「娘さんは亡くなりました。もう先生を煩わさなくてもよいのではありませんか」と言います。イエスはヤイロに,「心配は要りません。ただ信仰を持ちなさい。そうすれば娘さんは救われます」と言い,一緒にヤイロの家に向かいます。家まで来ると,みんなが泣いています。イエスは言います。「泣くのをやめなさい。少女は死んだのではなく,眠っているのです」。父親も母親も,イエスの言ったことが理解できません。イエスはみんなを外に出ていかせ,父親と母親を連れて少女のいる部屋に入ります。イエスは優しく少女の手を取って,言います。「少女よ,さあ,起きなさい」。すると,少女は起き上がって歩き始めます。こうしてイエスは少女を復活させました。両親はどんなにか喜んだことでしょう。(マルコ 5:22-24,35-42。ルカ 8:49-56)その後も娘を見るたびに,エホバがイエスを通してしてくださったことを思い出したはずです。a

      10 イエスが生き返らせた人たちもやがて亡くなりました。でも,復活の記録を読むと,将来に希望が持てます。エホバが亡くなった人たちを復活させたいと思っていることが分かるからです。

      復活の記録から分かること

      ペテロが復活させたドルカスをみんなが見ている。

      使徒ペテロはドルカスという女性を復活させた。使徒 9:36-42

      エリヤが復活させた子を母親が抱き締めている。

      エリヤはやもめの息子を復活させた。列王第一 17:17-24

      11. 伝道 9章5節から,ラザロについてどんなことが分かりますか。

      11 聖書ははっきりと,「死んだ人は何も知らない」と教えています。ラザロもそうでした。(伝道 9:5)イエスが言ったように,眠っているような状態にありました。(ヨハネ 11:11)墓にいた間,ラザロは「何も知らな」かったのです。

      12. ラザロの復活が実際に起きたことだと言えるのはなぜですか。

      12 たくさんの人がラザロの復活を見ていました。イエスのことをよく思っていない人たちさえ,イエスがラザロを復活させたことを認めました。ラザロが生きていたので,否定のしようがありませんでした。(ヨハネ 11:47)多くの人がラザロを見に行き,イエスが神に遣わされた人だと信じるようになりました。それが気に食わない人たちは,イエスとラザロを殺してしまおうと相談しました。(ヨハネ 11:53; 12:9-11)

      13. エホバが亡くなった人を復活させると言えるのはどうしてですか。

      13 イエスは,「記念の墓の中にいる人が皆」復活すると言いました。(ヨハネ 5:28)エホバの記憶にある人がみんな生き返るという意味です。でもそのためには,復活させる人について全てのことをエホバが覚えていなければなりません。そんなことができるのでしょうか。宇宙には非常に多くの星があり,数え切れないほどです。聖書によれば,エホバは一つ一つの星を名前で呼んでいます。(イザヤ 40:26を読む。)エホバにはそれほどの記憶力があるということです。生き返らせる人たちについても全てのことを覚えていられるはずです。しかも,エホバは全てのものを造った方なので,当然,人に再び命を与える力を持っています。

      14,15. ヨブの言葉から,復活についてどんなことが分かりますか。

      14 神を愛していたヨブも復活を信じていました。「人は死ぬと,もう一度生きられるでしょうか」と言ってから,エホバに「あなたは呼んでくださり,私はあなたに答えます。あなたはご自分の手で造った人に再び会いたいと願います」と言いました。エホバが亡くなった人を復活させる時を待ち遠しく思っていると,ヨブは言っていたのです。(ヨブ 14:13-15)

      15 復活の希望について知って,どう思いますか。「家族や友達にまた会えるのかな」と思うかもしれません。エホバは,亡くなった人を生き返らせてあげたいと心から思っています。ではどんな人が復活し,どこで生きるのか,調べてみましょう。

      「彼の声を聞いて出てくる」

      16. 将来復活する人たちには,どんなうれしいことがありますか。

      16 昔,復活した人たちは,家族や友達にまた会えました。将来,同じことが起きます。しかも,もっとうれしいことがあります。復活する人たちは地球で永遠に生きられるようになります。もう死ぬことはありません。その時の世の中は今とは全く違います。戦争も犯罪も病気もありません。

      17. どんな人が復活しますか。

      17 どんな人が復活するのでしょうか。イエスは,「記念の墓の中にいる人が皆,彼の声を聞いて出てくる」と言いました。(ヨハネ 5:28,29)啓示 20章13節にも,「海はその中の死者を出し,死と墓もその中の死者を出」すとあります。非常に大勢の人が復活するのです。使徒パウロは,「正しい人も正しくない人も」復活すると言いました。(使徒 24:15を読む。)どういうことでしょうか。

      亡くなった人たちが復活し,楽園で家族と再会している。

      亡くなった人は復活し,楽園で家族と再会できる。

      18. 復活する「正しい人」とはどんな人たちですか。

      18 「正しい人」の中には,イエスが地上に来る前の時代の,エホバを愛していた人たちがいます。ヘブライ 11章に挙げられているような人たちです。ノア,アブラハム,サラ,モーセ,ルツ,エステルなどが復活し,地上で暮らします。エホバを愛する現代の人たちも「正しい人」で,復活します。

      19. 「正しくない人」とはどんな人たちですか。エホバはその人たちにどんな機会を与えますか。

      19 「正しくない人」の中には,エホバについて知る機会がないまま亡くなった大勢の人たちがいます。エホバはその人たちのことも忘れていません。その人たちを復活させ,神について学んで神の望んでいることを行うための機会を与えます。

      20. 亡くなった人はみんな復活しますか。

      20 これまでに亡くなった人がみんな復活するということでしょうか。そうではありません。イエスは,生き返らない人たちもいると言いました。(ルカ 12:5)復活させるかどうかを誰が決めるのでしょうか。エホバが最終決定をしますが,イエスにも「生きている人と死んでいる人を裁く」権限を与えています。(使徒 10:42)悪い行いを改めようとしなかったと判断された人は復活しません。(補足情報21を参照。)

      天に復活する人たち

      21,22. (ア)天に復活するとはどういうことですか。(イ)復活して天で生きることになった最初の人は誰ですか。

      21 聖書には,天で生きる人たちのことも書かれています。天に復活する人たちは,肉体を持つ人間として生き返るわけではありません。目に見えない存在として復活し,天で生きることになります。

      22 イエスは復活して天で生きることになった最初の人でした。(ヨハネ 3:13)イエスが殺されてから3日目に,エホバはイエスを復活させました。(詩編 16:10。使徒 13:34,35)イエスは肉体を持つ人間として復活したわけではありません。使徒ペテロは,イエスは「人間として死にましたが,天での命を受けました」と説明しています。(ペテロ第一 3:18)イエスは,人間より強い,目に見えない存在として生き返りました。(コリント第一 15:3-6)聖書によると,そのように生き返るのはイエスだけではありません。

      23,24. 「小さな群れ」とはどんな人たちのことですか。何人いますか。

      23 イエスは亡くなる前,弟子たちに「私はあなたたちのために場所を整えに行こうとしているのです」と言いました。(ヨハネ 14:2)復活してイエスと一緒に天で暮らす人たちがいる,ということです。どれくらいの人数でしょうか。イエスは,それほど大勢ではなく「小さな群れ」だと言いました。(ルカ 12:32)使徒ヨハネは具体的な数を挙げています。ヨハネは,イエスが「[天の]シオンの山に立って」いるのを見た時,イエスと共に「14万4000人の者たち」がいたと言っています。(啓示 14:1)

      24 14万4000人のクリスチャンはいつ復活するのでしょうか。天でキリストが統治を始めた後に復活する,と聖書は教えています。(コリント第一 15:23)キリストはすでに天で治めているので,14万4000人の多くはもう天に復活しています。14万4000人のうち,まだ地上にいる人たちは,亡くなるとすぐに天に復活します。そして将来,楽園になる地球には,もっともっと大勢の人たちが復活します。

      25. 次の章ではどんなことを考えますか。

      25 エホバはもうすぐ人間を死から解放してくださいます。死は完全になくなるのです。(イザヤ 25:8を読む。)天に行く人たちは何をするのでしょうか。神の王国でイエスと一緒に治めると聖書は教えています。次の章では,その王国について考えましょう。

      a 聖書には,他にも復活した人についての記録があります。子供,大人,男性,女性,イスラエル人,イスラエル人ではない人など,さまざまな人が復活しました。(列王第一 17:17-24。列王第二 4:32-37; 13:20,21。マタイ 28:5-7。ルカ 7:11-17。使徒 9:36-42; 20:7-12)

      まとめ

      1: エホバは死をなくす

      「最後の敵である死が除き去られます」。コリント第一 15:26

      大切な人を亡くした時,何が心の支えになるか

      • コリント第二 1:3,4

        大切な家族や友達を亡くすと悲しくて無力感を感じるが,聖書の教えを知ると気持ちが前向きになる。

      • イザヤ 25:8; 26:19

        エホバは死を完全になくすだけでなく,亡くなった人を生き返らせてくれる。

      2: 復活を信じることができる

      「少女よ,さあ,起きなさい」。マルコ 5:41

      復活を信じられるのはどうしてか

      • ヨハネ 11:1-44

        イエスはラザロを復活させた。

      • マルコ 5:22-24,35-42

        イエスは少女を復活させた。

      • ヨハネ 11:41,42

        エホバがイエスに復活させる力を与えた。

      • ヨハネ 12:9-11

        たくさんの人が復活の奇跡を見た。イエスのことをよく思わない人たちさえ,イエスが人を復活させられることを認めた。

      3: エホバは非常に大勢の人たちを生き返らせる

      「あなたは呼んでくださり,私はあなたに答えます。あなたはご自分の手で造った人に再び会いたいと願います」。ヨブ 14:13-15

      どんな人が復活するか

      • ヨハネ 5:28,29

        エホバの記憶にある人がみんな生き返る。

      • 使徒 24:15

        「正しい人」と「正しくない人」が復活する。

      • イザヤ 40:26

        エホバには,一つ一つの星を名前で呼べるほどの記憶力がある。生き返らせる人たちについても全てのことを覚えていられるはず。

      4: 復活して天で生きる人たちもいる

      「私はあなたたちのために場所を整えに行こうとしている」。ヨハネ 14:2

      復活して天で生きるのはどんな人たちか

      • ペテロ第一 3:18

        イエスは,復活して天で生きることになった最初の人。

      • ルカ 12:32

        イエスは,天に復活する人たちはそれほど大勢ではないと言った。

      • 啓示 14:1

        エホバが選んだ14万4000人が天で生きる。

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