エナメル
◆ ガラスに似た物質であるエナメルは,ガラスや金属や陶器の表面を保護したり飾ったりするために用いられる。それはまた,ほうろうともよばれ,硼砂,長石,鉛,石英,珪土などが主成分で,色をつけるために酸化無機物が添加される。それらの原料はすべてすり砕かれて,細かい粒子状にされ,それからエナメルをかける予定の品物に,いろいろな方法で塗布される。ついで摂氏約900度で加熱処理されると,エナメルは溶けて品物の表面に密着する。エナメルの融点はエナメルのかけられる品物のそれよりいつも低くなければならない。さもないと,肝心の品物が溶けてしまう。