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  • 「ヨハネによる書」の内容(つづき)
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目ざめよ! 1974
目74 6/22 29–31ページ

『聖書全体は神の霊感を受けたものであり,有益です』

「ヨハネによる書」の内容(つづき)

25 (イ)イエスは父への祈りの中で何を認めますか。(ロ)イエスは自分自身,および弟子たち,また彼らのことばによって信仰を働かせる人々についてどんなことを請い求めますか。

25 弟子たちのためのイエスの祈り(ヨハネ 17:1-26)イエスは祈りの中で父に対して次のことを認めます。「彼らが,唯一まことの神であるあなたと,あなたがお遣わしになったイエス・キリストについての知識を取り入れること,これが永遠の命を意味しています」。自分にゆだねられた業を地上で成し終えたイエスは,世が存在する以前に自分が持っていた栄光でいま父のかたわらにおいて自分を栄光ある者としてくださるようにと祈り求めます。イエスは父のみ名を弟子たちに明らかに示しました。それで,「ご自身のみ名のために」彼らを見守ってくださるようにと求めます。そして,彼らが世から取り去られることではなく,邪悪な者から守られること,そして真理のみことばによって彼らが神聖なものとされることを父に請い求めます。イエスは自分の祈りをさらに広げ,それら弟子たちのことばを聞いてこれから信仰を働かせる人々すべてをもその中に含めます。「それは,彼らがみな一つになり,父よ,あなたがわたしと結びついておられ,わたしがあなたと結びついているように,彼らもまたわたしたちと,結びついていて,あなたがわたしをお遣わしになったことを世が信じるためです」。またイエスは,そうした者たちもまた自分とともに天の栄光にあずかることを求めます。イエスは彼らに父のみ名を知らせ,父の愛が彼らのうちに宿るようにしたからです。―17:3,11,21。

26 イエスの捕縛と裁判について記述はなんと述べていますか。

26 キリストは裁判を受け,杭につけられる(18:1–19:42)ついでイエスと弟子たちはキデロンの谷の向かい側にある庭園に行きます。ここにおいてユダが一隊の兵士を連れて現われ,イエスに対する裏切りの行為をします。イエスは穏やかな態度であえてそれに抵抗しません。それに対し,ペテロは剣を抜いてイエスを守ろうとしますが,次のような戒めのことばを与えられます。「父がわたしにお与えになった杯です。わたしはそれをぜひとも飲むべきではありませんか」。(18:11)ついでイエスは,縛られたまま,現職の大祭司のしゅうとであるアンナスのもとに引いて行かれます。ヨハネとペテロはそのすぐあとをついて行き,ヨハネは自分とペテロが大祭司の家の中庭に近づけるようにします。その場所でペテロは,自分はキリストを知らないと三度語ります。イエスは初めアンナスの前,ついで現職の大祭司であるカヤファの前で裁判を受けます。その後さらにもう一度裁判を受けるためローマ知事ピラトの前に出されます。ユダヤ人は彼の死刑を叫び求めます。

27 (イ)王としての地位,また権威に関してピラトはどんな質問をしますか。イエスはどのように注解しますか。(ロ)王の支配に関してユダヤ人たちはどんな態度を取りますか。

27 『あなたは王なのか』というピラトの問いに対してイエスはこう答えます。「あなた自身が,わたしが王であると言っています。真理について証しすること,このためにわたしは生まれ,このためにわたしは世に来ました」。(18:37)ピラトはイエスを非とする現実の証拠がなんら存在しないことを知り,彼を釈放することを提案します。過ぎ越しのさい囚人をだれか解放することが習慣であったからです。しかし,ユダヤ人たちはイエスの代わりに強盗バラバを求めます。ピラトはイエスをむち打たせたのち,再度彼を釈放しようとしますが,ユダヤ人たちは,『杭につけろ! 杭につけろ!……彼は自分を神の子としたからだ』と叫びます。ピラトが,イエスを杭につける権威が自分にあることを告げると,イエスはこう答えます。「上から与えられているのでなければ,あなたはわたしに対してなんの権限もないでしょう」。ユダヤ人たちは再び叫びます,『取り除け! 取り除け! 杭につけろ!……わたしたちにはカエサルのほかに王はいない』。これを聞いて,ピラトは,杭につけるために彼を引き渡します。―19:6,7,11,15。

28 ゴルゴタでどのような事がなされますか。そこでどのような預言が成就しますか。

28 イエスは「いわゆる“どくろの場所”」へ連れて行かれます。そこは「ヘブライ語でゴルゴタと呼ばれる所」です。ここで,他のふたりの者の真中に置かれて杭につけられます。ピラトは,彼の頭上に,「ユダヤ人の王ナザレ人イエス」という称号を取り付けます。それはすべての人が見て理解できるように,ヘブライ語,ラテン語,ギリシャ語で記されています。(19:17,19)イエスは自分の母親の世話をヨハネに託し,酸いぶどう酒を多少受けたのち,「成し遂げられた!」と叫びます。そののち,頭を垂れて息を引き取ります。(19:30)処刑隊はイエスの衣についてくじを引き,彼の脚を折ることをやめ,わき腹をやりで突き刺します。これらは預言の成就です。(ヨハネ 19:24,32-37。詩 22:18; 34:20; 22:17。ゼカリヤ 12:10)そののち,アリマタヤのヨセフとニコデモがその体を取って埋葬の準備をし,近くの新しい記念の墓の中にそれを置きます。

29 (イ)復活したイエスは弟子たちにどのように現われますか。(ロ)ペテロに対する最後のことばの中でイエスはどんなことをはっきり述べますか。

29 復活したキリストの出現(20:1–21:25)キリストに関する一連の証拠を提出したヨハネは,復活に関する喜ばしい注釈でその記述をしめくくっています。マリア・マグダレネは墓が空であるのを見ます。ペテロともうひとりの弟子(ヨハネ)はそこに走って行き,巻き布と,頭に載せてあった布しか残っていないのを見ます。墓の近くにとどまっていたマリアはふたりのみ使いと話をし,最後に,園丁であると思い込んで,そこにいた別の人と話をします。その人が,「マリア!」と答えた時,彼女は直ちにそれがイエスであることに気づきます。ついでイエスは,戸に錠を下ろして集まっていた弟子たちに対して自分を明らかに示し,彼らが聖霊によって受ける力について語ります。その場にいなかったトマスは信じようとしません。しかしその八日後,イエスは再び現われて彼に証拠を提出し,それを見たトマスは,「わたしの主,そしてわたしの神!」と叫びます。(20:16,28)その幾日かのち,イエスはティベリアの海で再度弟子たちと会い,彼らに奇跡的な漁獲を得させ,そののちともに朝食をします。そして,イエスを愛するかどうかを三度ペテロに尋ねます。ペテロがそのとおりであることを力説すると,イエスははっきりとこう語ります。「わたしの子羊たちを養いなさい」,「わたしの小さな羊たちを牧しなさい」,「わたしの小さな羊たちを養いなさい」。ついでイエスは,ペテロがどのような死を遂げて神の栄光を表わすかを予告します。ペテロがヨハネについて尋ねると,イエスは答えます,「わたしが来るまで彼のとどまることがわたしの意志であるとしても,それがあなたにどんな関係があるでしょうか」― 21:15-17,22。

なぜ有益か

30 ヨハネが愛の資質を特に強調していることを述べなさい。

30 「ヨハネによる」良いたよりは,その直截さにおいて強力なものを持ち,キリストとなった「ことば」に関する親密で心暖まる描写の中に人を得心させずにはおかないものを秘めています。こうしてそれは,この油そそがれた神の子を,そのことばと行動の両面からつぶさに映し出しています。ヨハネの文体と語彙は最も単純であり,彼が「無学な普通の人」であったということを示してはいますが,それでも,彼の表現には非常な力強さがこめられています。(使徒 4:13)彼の福音書は,父とみ子との間の親密な愛,およびこの二かたと結びつくことによって得られる,愛に満ちる祝福された関係を知らせる面でその極致に達しています。ヨハネは「愛」とか「愛する」ということばを,他の三人の福音書筆者を合わせたよりも多く使っています。

31 この福音書全体を通じてどんな関係が強調されていますか。その表現はどのようなかたちでその頂点に達していますか。

31 初め,ことばと父なる神との間にはほんとうに栄光ある関係が存在していたではありませんか。神の摂理のもとに「ことばは肉体となってわたしたちの間に宿り,わたしたちはその栄光,父の独り子が持つような栄光を目にしたのである。彼は過分の親切と真理とに満ちていた」。(ヨハネ 1:14)ついで,その記述全体に示されるとおり,イエスは自分の立場が従属的なものであり,自分が父の意志に無条件の従順をつくすものであることを強調しています。(4:34; 5:19,30; 7:16; 10:29,30; 11:41,42; 12:27,49,50; 14:10)この親密な関係を言い表わすイエスのことばは,ヨハネ 17章に記録される感動的な祈りの中でその輝かしい頂点に達しています。その中でイエスは,地上でなすべく与えられた業を成し終えたことを父に報告し,さらにこうことばを加えます。「それで,父よ,世がある前にわたしがみそばで持っていた栄光で,わたしを今ご自身のかたわらにあって栄光ある者としてください」― 17:5。

32 イエスはご自身と弟子たちとの関係,また,ご自分が,命の祝福が人類に及ぶための唯一の経路であることをどのようなことばで示しますか。

32 イエスと弟子たちとの関係についてはどうですか。絶えず前面に出されているのは,神の祝福がそれら弟子たちおよび全人類に至るために,イエスがその唯一の経路となっている,という点です。(14:13,14; 15:16; 16:23,24)イエスは,「神の子羊」,「命のパン」,「世の光」,「りっぱな羊飼い」と呼ばれ,「復活であり,命」である,「道であり,真理であり,命」である,また,「真のぶどうの木」である,と記されています。(1:29; 6:35; 8:12; 10:11; 11:25; 14:6; 15:1)イエスは,この「真のぶどうの木」に関する例えの中で,真の追随者とご自分との間だけでなく,その人々とみ父との間にも存在する驚嘆すべき一致について知らせています。彼らが多くの実を結ぶなら,それによって父の栄光を表わすことになります。「父がわたしを愛され,わたしがあなたがたを愛したとおり,わたしの愛のうちにとどまっていなさい」とイエスは諭します。―15:9。

33 イエスは自分の宣教の目的を祈りの中でどのように言い表わしていますか。

33 またイエスは,これら愛する者たちおよび『彼らのことばによってイエスに信仰を持つ者たち』が父およびイエスとも一つになり,真理のみことばによって神聖なものとされることを,エホバに熱烈に祈っておられるではありませんか。実に,イエスの宣教全体の目的は,み父に対するこの祈りの結びのことばにすばらしく表明されています。「わたしはみ名を彼らに知らせました。またこれからも知らせます。それは,わたしを愛してくださった愛が彼らのうちにあり,わたしが彼らと結びついているためです」。―17:17,20,26。

34 どのようにして世に打ち勝つかについてイエスはどんな有益な助言を与えますか。

34 イエスは弟子たちを世に残してゆくにしても,助け手である「真理の霊」のないままにしてゆかれるのではありませんでした。さらにイエスは,彼らと世との関係について時にかなった助言を与え,「光の子ら」としてどのように打ち勝つべきかを示されました。(14:16,17; 3:19-21; 12:36)「わたしのことばのうちにとどまっているなら,あなたがたはほんとうにわたしの弟子であり,また,真理を知り,真理はあなたがたを自由にするでしょう」とイエスは言われました。一方,やみの子らに対してはこう語られました。「あなたがたは,あなたがたの父,悪魔からの者であり,自分の父の欲望を遂げようと願っているのです。その者は……真理のうちにかたく立ちませんでした。真実さが彼のうちになかったからです」。では,わたしたちは,真理のうちに常にしっかりと立ち,そうです,「霊と真理をもって父を崇拝する」ことを決意しましょう。そして,「勇気を出しなさい! わたしは世を征服したのです」というイエスのことばから常に力を得ましょう。―8:31,32,44; 4:23; 16:33。

35 (イ)このすべては神の王国とどのようなつながりを持っていますか。(ロ)ヨハネの福音書が幸福と感謝の理由を与えていることを述べなさい。

35 このすべては神の王国とも関係があります。裁判を受けた時,イエスは次の証言をしました。「わたしの王国はこの世のものではありません。わたしの王国がこの世のものであったなら,わたしに付き添う者たちは,わたしをユダヤ人たちに渡さないようにと戦ったことでしょう。しかし実際のところ,わたしの王国はそのようなところからのものではありません」。ついで,ピラトの質問に対してイエスはこう答えました。「あなた自身が,わたしが王であると言っています。真理について証しすること,このためにわたしは生まれ,このためにわたしは世に来ました。真理の側にいる者はみなわたしの声を聴きます」。(18:36,37)その声を聴く人々,そして,「再び生まれ」,王とともになって「神の王国に入る」人々はほんとうに幸福です。また,この牧者なる王の声を聴いて命を得る「ほかの羊」も幸福です。ヨハネの福音書が備えられたことに対してわたしたちはほんとうに感謝すべきです。それは,「イエスが神の子キリストであることをあなたがたが信じるため,そして,信じるゆえにその名によって命を持つために」書き記されたからです。―3:3,5; 10:16; 20:31。

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