ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目81 3/8 27–28ページ
  • 狩猟と漁 ― 昔ながらの方法

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 狩猟と漁 ― 昔ながらの方法
  • 目ざめよ! 1981
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • ジャングル式の漁
  • ジャングルの漁師の様々な技
  • 狩猟 ― そして追われる身になる時
  • 狩猟や漁は今も続いている
  • 読者からの質問
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2007
  • 読者からの質問
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1990
  • 漁業
    聖書に対する洞察,第1巻
  • 人を狩り,人を漁る
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1955
もっと見る
目ざめよ! 1981
目81 3/8 27–28ページ

狩猟と漁 ― 昔ながらの方法

魚を取る人々の道具といえば大抵網とか釣りざおで,狩猟の場合は銃を使うのが普通です。しかし,フィリピン南部に住むマンダヤ族の中に生まれた私は,そのような道具を全く使わずに狩猟や漁をして食べ物を得る方法を学びました。

その訓練は5歳の時から始まりました。私たちが用いる方法は,多くの人の目に原始的なものに映るかもしれませんが,マンダヤ族の家族はその方法で森の食料貯蔵庫から肉や魚をふんだんに手に入れました。何千年もの昔,神はノアの日の洪水の後,人類に対して,「生きている動く生き物はすべてあなた方のための食物となるように」と言われましたが,そのころも同じような方法が用いられたのではないでしょうか。―創世 9:2,3,新。

ジャングル式の漁

例えば,漁をする時に私たちは釣りざおや網を使いませんでした。何を使ったと思いますか。大抵は素手で捕まえます。父は,川床の石や草の周りにいる魚やエビ,ザリガニやカニなどを素手で捕まえる方法を教えてくれました。私はまた,竹かごやいばらのかごを使うことも習いました。夜のうちにそれらのかごの中にえさを仕掛けておくと,うまくいけば,朝にはその中に魚が入っているというわけです。

私の部族は,魚を取るのに弓矢をとてもよく使いました。私は川面に張り出した木の枝の上にうずくまり,ある種の魚の出す音をまねる方法を学びました。魚が水面に上ってくると矢を放ち,それから水中に飛び込んで獲物を取って来るのです。

このほかの方法としては,川岸に幅60㌢,長さ75㌢,探さ30㌢ほどの穴を掘ります。それからこのくぼみの前に,細長い竹でさくを作ります。そのさくには小さな戸が付いており,えさを求めて魚がその中に泳いで入ると,出られなくなるように作られています。

また,5人から10人の人が一緒になって魚を追う方法もありました。まず池の端に,川ならば下流の方に囲いさくのようなものを作り,それから棒で水面をたたきながら,ゆっくりとさくに向かって水の中を歩いて行きます。魚やカメや小さなワニまでその囲いさくの中に追い込まれます。私たちはワニも食べたものです。

大うなぎは大抵,木の幹や根,枝,葉などの下を泳いでいます。それを取るには,そのような漂流物に長いやすを突っ込むだけで十分です。そこにうなぎがいれば,そしてやすがうなぎに当たれば,うなぎは水面に浮いて来ます。

暗い夜には,光で獲物をおびき寄せます。獲物が近付いてくると,適当な武器でさっとそれを捕らえるのです。

ジャングルの漁師の様々な技

父はまた,森の中で猟をする際の様々な技術を教えてくれました。狩猟は私たちが生きていくのに不可欠なものでした。どの家族も狩猟のおかげで食べてゆけたからです。私がすぐに覚えた一つの事柄は,ジャングルの猟師は踏み固められた道を歩かないということでした。動物はそうした道を避けるのです。ですから,いばらや木の葉に引っかかれながら,またカやアリ,ハチやヘビなどに絶えず気を付けながら,下生えの中を進む方法も学ばなければなりませんでした。

二日以上かけて動物の後を追う場合もあったので,安全な寝場所を見付ける方法や,煮炊きするための火をおこす方法などを学びました。また,どの植物や果物やいちごの類は食べても安全か,いつごろになれば鳥の巣の中に卵があるか,などを知る必要もありました。籐のつるその他の植物から飲料水を得る方法も知りました。確かに,ジャングルを知っているかどうかで,満腹でいられるか空腹になるかの相違が生まれ,場合によってはそれが生死を決することさえあるのです。

原住民の猟師がジャングルの中で道に迷わないのはなぜでしょうか。それは,風向きを読む術と,太陽や星によって方向を定める方法を教えられているからです。

五感を発達させることも必要です。植物の茂みの中から獲物を探し当てるには鋭い視覚が必要です。動物が動いているのを察知するには,聴覚も大切です。私は,近くにサルやブタ,鳥,コウモリ,ヘビがいるときには,それをかぎ分けることさえできました。

狩猟 ― そして追われる身になる時

時には村中総出で狩りをすることもありました。村中の人が遠巻きに輪を作り,前もって設けられた一種の囲いさくに向かって,やぶをたたきながら少しずつ輪を狭めて行き,野生のブタやシカをさくの中に追い込むのです。獲物がさくの中に入ると,村の首長が家族の大きさに応じて分け前を与えます。

シカ狩りの別の方法は,森の一部分を焼いて,シカが出て来るのを待つ方法です。シカは焼けた樹木の灰をなめるのが大好きなので,日が沈むころになると,それをなめるために姿を現わします。シカは光におびき寄せられて,猟師の方へやって来ます。

父は,動物の鳴き声を上手にまねることを教えてくれました。ですから,魚の出す音をまねたのと同じように,私たちは果樹の近くに身を潜め,様々な鳥の鳴き声をまねたものです。その鳴き声につられて飛んで来る鳥を弓矢で射落とすのですが,決して易しい技ではありません。

野生の鶏を捕まえるには,葉の付いた木の小枝でカモフラージュした囲いさくの中に飼いならしたおんどりを入れて置きます。猟師がおんどりの鳴き声をまねると,飼いならされたおんどりがそれに答えます。すると近くにいる野生のおんどりはこれを挑戦とみなし,一戦を交えるために走って来ます。いったん囲いさくの中に入ってしまえば,もうこちらのものです。

猟師のほうが注意しなければならないときもあります。ジャングルの住人で食べ物を探しているのは私たちだけではありません。例えば,野生のおんどりそっくりの鳴き声を聞くことが時々ありますが,それは,自分の食い物にしようとしておんどりをおびき寄せるクロヘビなのです。そして,クロヘビは自分の猟の邪魔をする人間には容赦しないのです。

狩猟や漁は今も続いている

私がジャングルを去ってから,もうすでに長い年月が過ぎました。しかしジャングルにはまだ,昔ながらの技を用い,伝統に従って生活している土着の人々がいるのです。

私は猟師だったので,猟に関係する様々な技を高く評価しています。しかし,これまで30年近くにわたって,私は別の種類の“狩猟や漁”に励む幸せを味わって来ました。私と妻は命を与える業に自分たちの能力を用い,神に対して正しい心を持つ,そして神に仕えたいと願っている人々を探し求める狩りに携わって来ました。うれしいことに,私たちが今捕らえる“獲物”は,義の新秩序でいつまでも生きる機会を手に入れることになります。(マタイ 13:47,48)― 寄稿。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする