ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目81 12/22 14–15ページ
  • 意図的な造りには設計者が必要

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 意図的な造りには設計者が必要
  • 目ざめよ! 1981
  • 関連する記事
  • デザイナーなしのデザイン?
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2007
  • それでもやはり意図的に造られている!
    目ざめよ! 1983
  • だれが教えてくれますか
    人生の目的は何ですか ― どうすれば見いだせますか
  • ミセス・スパイダーは網を張るのがお得意
    目ざめよ! 1976
もっと見る
目ざめよ! 1981
目81 12/22 14–15ページ

意図的な造りには設計者が必要

答えが一貫しない進化論者

「家はすべてだれかによって造られるのであり,すべてのものを造られたのは神です」― ヘブライ 3:4

無生物である家が自力で建ったなどと主張する進化論者はいないでしょう。ところがその進化論者が,無生物である宇宙は自力で存在するようになったと独断的に語ります。宇宙には,各々無数の星から成る無数の星雲があり,そのすべてが畏怖の念を起こさせる壮大さをもって寸分の狂いもないタイミングで動いているのです。

それだけではありません。進化論者の説によれば,地球上では無数の生きた有機体すべてがその祖先から自らを造り出し,それをずっとさかのぼってゆけば万物の最初の根源となる親にたどり着き,それは無生物である化学物質から自発的に自らを造り上げたことになります。これらすべての生物にみられる驚くべき複雑さや目的のある込み入った造りなども,進化論者のこのような方向を妨げるものとはなりません。

わたしたちは設計の専門家の精巧な発明に感嘆の声を上げますが,その中で最も偉大な業績でさえ,最も単純な生物と比べると取るに足りないものです。その20世紀の科学技術すべてをもってしても,人間は小さな単細胞のアメーバの製作にさえ着手することができないのです。ところが,人々は盲目的な偶然 ― 自然選択の疑わしい助けを得た無作為の突然変異 ― に,地球上の生物すべてを造り上げる力をたやすく付与してしまうのです。

ここに,見逃すことのできない矛盾がみられます。進化論者はむとんちゃくにも,偶然の力によって複雑な生物すべてが設計されたとしながら,同時に,極めて単純な物体が存在するには知的な設計者が必要であったと主張するのです。

例えば,ある科学者は古代の塚を発掘し,中央部に輪の形をした溝のある長円形の石を発見し,それは原始人が棒に結び付けてハンマーか武器として用いたものだ,と確信を持って発表します。理知ある生物が一つの目的を持ってそれを設計したと言うのです。ところが,鳥の羽毛はそうではないと言うのです。風切り羽にはその羽軸から幾千本もの羽枝が出ており,その羽枝からは幾十万本もの小羽枝が出ています。飛行中このすべての部分を一つにまとめておくための小鉤,つまり小さな突起が幾百万もあります。羽枝が離れ離れになると,鳥はそれを口ばしでチャックを閉めるようにつなぎ合わせることができるのです。人間がチャックなるものを“発明”するずっと前からチャックを用いていたのです。

理知ある設計者の生み出したものではありませんか。進化論者にとってはそうではありません。進化論者はこう語ります。「この驚異的な構造はどのように進化したのだろうか。大して想像力を働かせなくとも,羽毛は,基本的には爬虫類のうろこと変わらないうろこが変化したものとみなせる。それほど密着してはいなかった長めのうろこの外側の先端がすり切れ,広がってゆき,今日のようなきわめて複雑な構造へと進化していったのである」― ライフ自然双書,「鳥」,34ページ。

進化論者が独断的であることを示す別の例があります。進化論者は先のとがった平らな石を見付けると,それは理知のある“石器時代”の人がナイフかスクレーパーとして使うよう設計したものだと確信します。ところが,“ミモザ・カミキリムシ”という小さな甲虫には設計者は必要ない,と言うのです。この甲虫の雌はミモザの木に登り,大枝の端の所まではい上がって行き,樹皮に穴をあけて,そこに卵を産みます。それから,大枝の中間の所まではって戻り,そして枝の周囲を形成層に達するまでかみ切ります。すると,枝の先の方は枯れて,下に落ちます。その甲虫の卵は散乱して,ふ化し,同じ循環が再び始まります。ミモザの木の方も恩恵を受けます。木が剪定されるので,剪定されなかった場合の2倍も長く,つまり40ないし50年生き続けます。事実,ミモザの木はミモザ・カミキリムシを引き寄せるにおいを放ちます。そして,この小さな甲虫が繁殖できる木はほかにないのです。先のとがった平らな石には設計者が必要とされ,ミモザ・カミキリムシは偶然に生じたのです。いや,そのように言われているのです。

別の比較をしてみましょう。矢じりのような形をした火打ち石のかけらを見ると,進化論者はそれは矢あるいはやりの先に付けて使うために人が設計したものだと確信します。そのような目的を持って設計されたものは偶然によって生じることはない,と進化論者は結論します。しかし,クモは別問題だ,と言うのです。真正クモ目のクモについて考えてみましょう。クモには各々約100個の紡績管を持つ紡績器が六つあり,紡績管は各々1本の管でクモの体内の別個の腺に結び付けられています。それは別個の糸を造ることもできれば,それらを一つにして絹糸状の幅のある帯をも造れます。クモは7種類の糸を分泌します。7種類すべてを分泌する種は存在しませんが,どの種類も少なくとも3種類の糸を分泌し,真正クモ目は5種類の糸を分泌します。600の管すべてが糸を造るわけではありません。中にはある網に粘り気を与えるにかわ状の物質を出す管もあります。しかし,真正クモ目は自分の足に油を付けているので,決して網にひっかかることはありません。これらの紡績突起の起源は何ですか。足が紡績突起になったのだ,と進化論者は言います。

考えてみてください。クモには糸を造る化学工場と糸を紡ぐ体の機構,網を張る本能的な知識が備わっているのです。このいずれを取っても,他の二つのものがなければ何の役にも立ちません。そのすべては偶然に,しかも同時に,1匹のクモの体内で進化しなければなりません。進化論者はそのようなことが起きたと信じています。あなたはどうですか。火打ち石の鋭いかけらとクモ,そのどちらが容易に偶然に生じ得たでしょうか。

宇宙時代に目を向け,コーネル大学のカール・サガン博士の言葉に耳を傾けてみましょう。「理知ある生物から発していることが明白に認められる星間の電波通信を作ることは容易である」と同博士は語ります。「はるかに有望な方法は絵を送ることである」と信じているのです。送ることを提案された一つの絵は,男・女・子供・太陽系・数個の原子を表わすもので,一続きの点と線の記号を送ることにより,すべてが成し遂げられます。点と線の記号のそれぞれは1“ビット”の情報と呼ばれ,全部で1,271ビットが必要でした。

この点について筋道をたてて考えてみてください。一定の順序に並んだ1,271ビットの情報が秩序と設計を示し,「理知ある生物から」出ていることを「明白に」証明するものであるなら,すべての生きた細胞の染色体の中に組み込まれている約百億ビットの情報についてはどうですか。進化論者は,1,271ビットの情報は『理知ある設計者の存在を明白に証明する』と述べながら,百億ビットの情報には設計者が必要なく,単に偶然に生じたのだと言って退けてしまうのです。

そのような論議は筋が通ってはおらず,独断的で,偏見に満ちているとさえ思えるのではありませんか。単純な造りのものに設計者が必要なのであれば,極めて複雑なものにはそれよりも偉大な設計者が必要とされるもっと強力な理由があるのではないでしょうか。英国の理論家エドワード・ミルンは,宇宙の起源を考慮した際,賢明にも,「神の存在なくしては我々の描写は完成しない」と結論しています。

[15ページの図版]

矢じりには設計者が必要だが,DNAには必要ではない?

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする