「目ざめよ!」誌の中に問題の解決策を見いだす
エホバの証人は仲間の人間に深い関心を抱いています。そして,自分たちの学んだ事柄を他の人々に伝えることを喜びとしています。そのための一つの方法は,家から家でこの雑誌と姉妹誌の「ものみの塔」誌とを提供することです。そうすれば人々は,神のみ言葉聖書に基づく,人を築き上げる情報や助言から益を得ることができます。
少し前のこと,一人の証人は「ストレス,どのように対処できますか」(1981年1月8日号)という問題を扱った「目ざめよ!」誌の主要な記事を紹介して,一人の主婦にこれらの雑誌を勧めました。しかし,その主婦は,自分には幼い子供がいるし,内職をしているので忙しくてとても読んではいられないと述べて断わりました。
証人はそれに対して,この情報は忙しい人にこそ必要とされており,その主婦がこの資料を読むための時間を作れないのは残念だ,と答えました。
その家を出てから証人は同じ活動に携わっている他の人々と集まって短い会話を交わしていましたが,そこへその主婦が近づいて来ました。その人は考えを変え,雑誌を読んでみたいと言いました。
後で分かったことですが,この主婦はストレスがたまり,限界に達していました。育児や子供たちの将来のことを心配し,ご主人の両親との関係では摩擦が絶えず,家族の経済問題のことも憂慮していました。わずか100円で問題解決の手掛かりをつかむ良い機会を逃してしまったのではないかと思いました。「目ざめよ!」誌の表紙の絵はその人に強烈な印象を与えました。そこで,その雑誌を求めて,ストレスに関する記事を読むことにしたのです。その記事を繰り返し読み,自分の抱える憂慮すべき問題の解決策を見いだしたことに気づきました。
その「目ざめよ!」誌の主要な記事は,聖書の知識の価値を悟るようこの人を助けるのには十分でした。約1か月後に,「あなたの家族生活を幸福なものにする」a という本を用いて聖書研究が始まりました。この人は聖書の原則を学ぶと,それを自分の家族生活に当てはめるよう努力しました。子供たちは良い変化を遂げました。しかし,ご主人の両親が同居しており,この人の聖書研究に反対しました。その時までに聖書だけが将来のための真の希望を差し伸べていることを悟っていたので,この主婦は勉強を続けることを決意していました。「あなたを幸福にする良いたより」b および「進化と創造 ― 人間はどちらの結果ですか」c というような他の出版物も,この人が神のお目的に対する強い信仰を得るのに役立ちました。
出版物の中のある箇所で,ウィリアム・ティンダルのような人が殺されても,聖書が保存されてきたことが説明されていました。この主婦は本当にそんなことがあるのか,つまり1冊の本に人が命を懸けることが本当にあるのかと思い,図書館へ行ってその点を調べました。そこで調べて分かった事柄は聖書に対する彼女の信仰と確信を強めるものとなりました。こうして,聖書の教えに付き従う決意を一段と深めました。
この主婦は反対にもめげず,バプテスマを受けたエホバのクリスチャン証人になりました。そして今ではストレスから解き放され,日本にいる8万人近いエホバの証人と共に将来に対する確かな希望を抱いています。
今手にしておられるこの雑誌の内容をどうぞお読みになってみてください。そうすれば,あなたもご自分の憂慮しておられる問題の解決策を見いだせるでしょう。エホバの証人はあなたが聖書の教えを学ぶのを喜んでお手伝いいたします。無償の家庭聖書研究が行なえるようエホバの証人に頼んでみてください。
[脚注]
a ものみの塔聖書冊子協会発行
b ものみの塔聖書冊子協会発行
c ものみの塔聖書冊子協会発行