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目ざめよ! 1990
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前立腺とその問題

あなたには前立腺の問題がありますか。男性が40歳を超えると,この問題に直面するようになる可能性は非常に高くなります。北アメリカに住む60歳以上の男性のうち半数余りに前立腺肥大の問題があり,80歳代になる人たちの約95%がこの問題を抱えるものと推定されています。しかし,この前立腺とはどんな腺でしょうか。それはどこにあり,どんな機能を果たしているのでしょうか。

ピラミッドを逆さにしたような形の前立腺は,下腹部の膀胱の下にあります。男性独特の器官ですが,その組織の形状は,女性の乳房の組織と類似しています。誕生時の大きさはアーモンドと大して変わりませんが,思春期に入ると共に,クリの実ほどの大きさになります。

前立腺は筋質に富む小さな塊であり,その中に30ないし50の袋状の腺があります。それらの腺が前立腺液を分泌しますが,これが分泌されないと,男性の生殖力はほぼ確実に奪われてしまうでしょう。それらの腺の内部にある組織はひだ状になっているので,液が分泌されるときに拡大することも,その液を貯蔵することもできます。男性が思春期に達すると,それらの袋から毎日少量の液体が分泌されるようになり,性関係を持たなければ,普通は尿と共に排出されます。

前立腺のすべての機能が知られているわけではありませんが,その主要な目的は,無数の精子に栄養を与えると共に精子が泳げるようにするための液体を分泌することにあるようです。したがって,これは男性の生殖力にとって極めて重要な器官ですが,年齢を重ねるにしたがって,問題の生じることもあります。前立腺の障害にはどんな兆候が見られますか。またこの問題を抱える人はどんな方法を講じることができますか。

警告となる兆候

膀胱から尿を排出する管,つまり尿道が前立腺の中を通っていますが,ここに問題が生じます。前立腺の内部の袋が感染したり,炎症を起こしたり,前立腺液でうっ滞したりすると,尿道を圧迫して,尿の排出を妨げることがあります。腺自体が肥大するときも同じことが生じます。

一般に,この問題の初期にはほとんど自覚症状がなく,どんな根本原因があっても,非常に似通った症状を呈します。以前にはなかったこととして,トイレに行くために一晩に一,二度起きなければならないかもしれません。夜に起きる頻度が次第に高まってきます。尿意は強く感じるものの,尿は細くなり,とぎれとぎれにしか出ません。トイレに行ったばかりなのに,かなりの残尿感があります。痛みやヒリヒリする感じがあり,時にはきまり悪い思いをすることもあって,前立腺の存在感が強くなります。なぜそうなるかを理解すれば,男性とその妻にとって,問題に対処する助けが得られます。

前立腺の問題

前立腺の問題を引き起こす原因は幾つか考えられますが,ここでは一つずつ簡単に説明することにしましょう。

前立腺炎: 前立腺の炎症であり,感染によるものか充血によるものと思われます。淋病のような性病や体の他の部位の感染症に起因するバクテリアは,腺の炎症を引き起こすことがあります。前立腺が成人の大きさに達した後は,どんな年齢層の人たちにもそのような感染が生じます。

うっ滞性の前立腺炎はもっと厄介です。医師の中には,この状態を性活動や性的な考えと関連づける人もいます。カリフォルニア大学医学部のスタンレー・ブロスマン博士は,この問題を引き起こす二つの理由を示唆しています。それは,「性活動の不規則性」と「射精時に前立腺が中味を空にできないこと」です。しかし,前立腺がなぜ中味を空にできないかは,いまだに謎のままです。

前立腺肥大: 奇妙なことに,男性が年を取ると,前立腺の肥大し始めることがあります。数多くの研究が行なわれてきましたが,医師たちはその理由をつかめず,いまだに頭を痛めています。体のホルモンの変化が原因ではないかと言う人もいます。中には,前立腺が肥大しても問題の起きない人もいるようですが,男性高齢者の数が増えるにつれ,排尿の問題を招く前立腺肥大の症例も増加しています。

前立腺ガン: 前立腺ガンは,男性のかかるガンの中で最も一般的なものの一つです。ここで問題となるのは,早期発見がほとんどなされないということです。このガンはゆっくり進行することが多く,大抵の男性は前立腺ガンが致命的になる前に,他の原因で死亡します。前立腺ガンの早期発見にとって不可欠なのは,直腸の検査を含め,毎年定期的に医師の診断を受けることです。医師はゴムの手袋をはめ,指で前立腺の箇所を触り,固いボタンのような結節がないかどうか確認することができます。もしあれば,ガンができていることになります。少しでもそのような箇所が発見されたなら,ガン細胞があるかどうかを確認するため,生体組織検査法などの精密検査を行なうことになるでしょう。

治療

前立腺の問題を引き起こす原因が幾つかあるのと同じように,治療法にも幾つかの種類があります。

薬: 前立腺炎が感染によって生じたものであれば,普通は抗生物質による治療法が用いられます。医師が食事の制限を勧めることもあるでしょう。ハーベイ・ゴードン博士はこう書いています。「アルコールや香辛料をきかせた食物を摂取すると,後部尿道炎の症状が実際に悪化することを私は確信している。さらに,コーヒーも同罪ではないかと思う」。

手術: 前立腺の一部を切除すれば,尿道に加えられている圧力を除くことができます。そのために用いられる手術法はいろいろあります。前立腺の後ろにある神経に損傷がない限り,男性が性的不能になることはありませんが,生殖力が奪われることはあるかもしれません。なぜでしょうか。前立腺の手術によって,普通なら膀胱の頸部をふさぐ括約筋に傷が付く場合があるからです。その結果,精液は最も抵抗の少ない道を進んで膀胱に入り,そこから尿と一緒に排出されることになります。

ガンの治療: ガンが発見されたなら,その進み具合いに応じて,様々な治療法を用いることができます。どんな場合にも必ず効果を発揮する治療法というものはありませんが,使用可能な方法としては,ホルモン療法,放射線療法,レーザーによる手術,伝統的な手術などがあります。手術では前立腺が除去されるので,性的不能になることはまず避けられないでしょう。

食餌療法: 興味深いことに,これまでに行なわれた研究から,前立腺は体内の亜鉛が集中する主要な場所であることが分かりました。男性の食事に適量の亜鉛が含まれていないと,前立腺からこの微量元素が失われ始めるので,研究者の中には,これを前立腺の種々の問題と関連づける人もいます。食餌療法で亜鉛を補給するようにして問題の解決を図った,という男性は少なくありません。

ニューヨーク市の泌尿器学者,モンロー・グリーンバーガー博士はこの治療法について論じ,次のような健全な助言を与えています。「前立腺の問題が起こりやすい年齢に手が届きつつある男性にとって,良い食事はなくてはならないものである。……前立腺の健康における亜鉛,ビタミン,食餌の重要性は,まだほとんど調査の段階にあり,統計も決定的ではないが,私にとっては,きちんと座って耳を傾けるに足るほどの,説得力のある証拠がある。ほかの人もそうすべきだと私は思う。しかし,これは自分の面倒を見るときはどんな場合でも重要なことだが,健康を保つためには,決して食餌やビタミンやミネラルだけに頼ってはならない。定期的に医師の診断を受けるべきである」―「自分の前立腺についてすべての男性が知っておくべきこと」。

聖書の道徳規準は保護になる

前立腺を健康な状態に保つことと,聖書の高い道徳規準とは関連があるようです。男性であれば,特に次の二つの原則に注意するのはよいことでしょう。

妻に忠実を保つ: ヘブライ 13章4節はこのように訓戒しています。「結婚はすべての人の間で誉れあるものとされるべきです。また結婚の床は汚れのないものとすべきです」。前立腺は性病の結果として感染することがあるので,乱交は前立腺の問題や他の問題を引き起こすと言えるかもしれません。

考えを守る: マタイ 5章28節で,イエス・キリストは次のような諭しを与えておられます。「しかし,わたしはあなた方に言いますが,女を見つづけてこれに情欲を抱く者はみな,すでに心の中でその女と姦淫を犯したのです」。イエスの助言に従うなら,前立腺の健康に寄与することになります。どうしてでしょうか。男性の情欲が高まるとき,前立腺は性交の準備をするのです。射精を伴わない性的な興奮状態が繰り返されると,前立腺と精嚢に液体が蓄積されるようになり,前立腺の問題が生じかねない,とブロスマン博士は書いています。

今日,多くの男性は,ポルノや性的な刺激の強い文書を読んだり,不道徳な内容の映画やテレビ番組を見たりすることによって性的な興奮を得ようとします。使徒パウロの次の助言に従うほうがどれほど良いか分かりません。「聖なる民にふさわしく,あなた方の間では,淫行やあらゆる汚れまた貪欲が口に上ることさえあってはなりません」― エフェソス 5:3。フィリピ 4:8もご覧ください。

そうです,前立腺もわたしたちの創造者による奇しいみ業の一つです。これなくしては,生殖はあり得なかったことでしょう。ですから,男性はすべて,自分の体と神による意図的な造りに対する敬意ゆえに,自分の前立腺を健康に保つための手段を講じるべきです。

[26ページの図]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

膀胱

前立腺

尿道

腸の下部

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