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目ざめよ! 1990
目90 6/22 8–9ページ

なぜ分裂するのか

ある宗教百科事典は,宗教上の分裂の根本原因として,教義,組織,および政治という3重の要素を挙げています。この分析がカトリック教会の実情に適合するかどうか調べてみましょう。

神学か,それとも聖書の真理か

司祭のルネ・ロランタンは,カトリック教会の今の分裂の理由を自分なりに分析して,「その決定的な原因は明白であるように思える。それはイデオロギーの相違である」と書いています。そして進歩的なイデオロギーについて述べています。これは伝統,つまりルフェーブル大司教に象徴される保守主義に反します。ドミニコ会士のジャン-ピエール・ランタンは,「信仰は一つでも,神学は様々である」と述べています。

教会内の分裂の原因となるイデオロギーの相違は,もし教会がその教えの源として聖書に付き従うなら回避できます。実際,第二バチカン公会議は,「聖なるみ言葉こそ,救い主がすべての人に差し伸べるあの一致を達成するための,神の力強いみ手の中にある貴重な道具である」と宣言しました。ところが,その同じバチカン公会議は,人々を一致させる聖書の価値を引き下げるようなことを述べました。「教会はどんな啓示された真理に関しても自らの確信を聖書だけから得るわけではない。したがって,聖書も聖伝も等しく信仰心と崇敬の念とをもって受け入れられ,あがめられねばならない」。そしてまた,「聖なる神学は,書き記された神の言葉に基づくものであり,聖なる伝承も神の言葉と共に考慮される」とあります。

イエスがパリサイ人に対して言われた,「あなたがたは自分たちの言い伝えのために,神のことばをむなしくしている」という言葉は,カトリック教会の教権にも当てはまるかもしれません。(マタイ 15:6,フランシスコ会聖書研究所訳)ある敬虔なカトリック教徒の女性は,フランスの一カトリック系定期刊行物への投書の中でこう述べています。「もし神の言葉を伝道する意欲がもう聖職者にないのであれば,信者が減少したり,ほかの宗教を求めたりするのは驚くべきことでしょうか(エホバの証人や伝統主義者たちは,その信仰の点で際立っています)」。

分裂した僧職者階級

次に,教会内部の分裂を生じさせている組織上の原因を調べましょう。ルフェーブル大司教がもたらした分裂は,直接にはカトリックの「使徒承伝」の教義と法王の首位権が関係していました。ルフェーブルは,「キリストがご自分の使徒たちに授与した,教え,治め,神聖にする権限は……教会の司教団の中に永存する」と主張します。しかし他方では,ローマの司教である法王は「すべての司教のうち,地位や尊厳のみならず牧する権威においても第一人者」であるという主張があります。―新カトリック百科事典。

しかし,それらは聖書に基づいた教義でしょうか。同じ百科事典は,「使徒職の権限がどのように譲り渡されることになっていたかを示すキリストの言葉は新約聖書の中に見いだせない」ことを認めています。また,「法王の首位権」は「西方[ラテン]教会」では西暦5世紀になるまで「明確に理解されておらず,明言されてもいなかった」ことを認めています。

目下,カトリック教会の位階制は上から下まで挑戦を受けています。司教,神学者,司祭,および平信徒が,信仰,道徳,教会行政などの問題で法王と意見を異にすることを公に表明しているので,位階制は分裂の一因となっています。「ケルン宣言」には,「もし法王が自分の職権を超えたことをするなら,カトリック主義の名において従順を要求することはできない」とあります。

政治的にも分裂

英国のエコノミスト誌はこう書いています。「ルフェーブル派の見解によると,彼らの教会は一種の陰謀の犠牲になってしまった。その陰謀によってマルクス主義者,近代主義者,プロテスタントなどの手に落ちたのである。モンシニョール・ルフェーブルは,フランス革命は嘆かわしい近代主義やリベラリズムを世に持ち込み,第二バチカン公会議はそのフランス革命を……教会内に持ち込んだ,と信じている」。右派のカトリック教徒の中には,この見方に共鳴している人が少なくありません。他方,左派のカトリック教徒は社会改革を支持し,中には武力革命の原理を受け入れるところまでゆく人もいます。このように,政治もカトリック教徒を分裂させる要因の一つとなっています。

司祭のロランタンは,「クリスチャンの間にこうした分裂があるのはなぜか」ということに関する記事の結論の部分で,カトリック教会の威信は,教会が「互いに愛し合うならば,それによって人は皆,あなたたちがわたしの弟子であることを,認めるようになる」というイエスの言葉に従うかどうかにかかっている,と述べています。―ヨハネ 13:35,フランシスコ会訳。

世界中の多くの誠実なカトリック教徒は,その規準を当てはめて,カトリック教会こそ唯一の真の教会であるという同教会の主張は信用できないという結論に達しました。またイエスが言われたように,「どんな……家でも仲間割れすれば,立ち行かない」ということを認め,教会から『ひそかに離れた』人が少なくありません。―マタイ 12:25,フランシスコ会訳。

非常に多くのカトリック教徒は今,本当の兄弟愛で結ばれている真のクリスチャン,非聖書的な教義とか不一致の見られる位階制,あるいは相反する政治的意見などによって分裂していない真のクリスチャンから成る「家」を探しています。幾千幾万ものカトリック教徒は,自分が求めていたものを,エホバの証人と交わるようになって初めて見いだしました。

[9ページの図版]

イエスは,神の言葉よりも自分たちの伝承を重視していたパリサイ人を非難した

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