ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目96 9/22 4–8ページ
  • 運命は遺伝子によって定まっているのですか

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 運命は遺伝子によって定まっているのですか
  • 目ざめよ! 1996
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 不倫と同性愛はどうか
  • アルコール依存症と犯罪の遺伝子
  • あなたらしさを造り出すもの
    目ざめよ! 1995
  • 遺伝子の革命 ― 華々しい約束,高まる不安
    目ざめよ! 1989
  • どちらのせいですか ― あなた,それとも遺伝子?
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2002
  • 完全な社会の追求
    目ざめよ! 2000
もっと見る
目ざめよ! 1996
目96 9/22 4–8ページ

運命は遺伝子によって定まっているのですか

「昔は,星が人間の運命を定めると考えられていた。今は,相当程度,遺伝子が運命を定めることが分かっている」。ルース・ハバードとエライジャ・ウォールドは「遺伝子の神話を打ち砕く」という本の冒頭に,そのようなジェームズ・ワトソンの言葉を引用しました。しかしワトソンの言葉のすぐ後に,R・C・レウォンティン,スティーブン・ローズ,リオン・J・カミンの次のような言葉も引用されています。「人間の重要な社会的行動のうち,遺伝子に組み込まれているため社会的条件によっては形作られないというようなものは考えつかない」。

その本のカバーは内容を部分的に要約し,その冒頭で,「人間の行動は遺伝するか」という重要な問いを発しています。言い換えると,人間の行動は,生物に備わっている遺伝性の生物学的特徴と特質を伝達する遺伝子によって完全に定められているのか,ということです。ある種の不道徳な行動は,遺伝という根拠に基づいて受け入れてよいのでしょうか。犯罪者は,遺伝的な素質ゆえに責任の軽さを主張できる,遺伝暗号の犠牲者として扱われるべきなのでしょうか。

今世紀,科学者たちが数多くの有益な発見をしたことは否定できません。そうした発見の中に,すばらしいDNA,わたしたちの遺伝的な造りのいわゆる青写真があります。遺伝暗号に秘められた情報は,科学者だけでなく一般の人の関心をもかき立ててきました。遺伝学の研究によって,実際にどんなことが発見されたでしょうか。すべては前もってプログラムされている,もしくは定められているという現代の学説を裏づけるために,そうした発見はどのように用いられているのでしょうか。

不倫と同性愛はどうか

ザ・オーストラリアン紙の一記事によると,遺伝に関するある研究は,「不倫は恐らく我々の遺伝子に宿っている。……不倫傾向はそのようにあらかじめ定められているように思える」と主張しています。こういう意見が,乱交にふける生活を送っても自分の責任は軽いと主張したがる人のために抜け穴を作り出し,結婚生活や家族生活をどれほど破壊してしまうか,少し想像してみてください。

同性愛に関してニューズウィーク誌(英文)は,「生まれつき,それとも育ち?」という見出しを掲げました。その記事にはこう述べられていました。「科学と精神病学は,同性愛は育て方ではなく遺伝と関係があるかもしれないということを暗示する新しい研究について理解しようと努力している。……同性愛者の社会そのものにおいては,同性愛が染色体から始まるという示唆を歓迎する人が少なくない」。

それからその記事はリチャード・ピラード博士の次のような言葉を引用しています。「性的志向の遺伝的構成要素は,『これは欠陥ではない,あなたの欠陥ではない』と言っている」。この“欠陥ではない”という論議をさらに強化して,同性愛の研究者フレデリック・ウィッタムはこう述べています。「人々は,同性愛は生物学的なものだと言われると安堵の溜め息をつく傾向がある。家族や同性愛者は罪悪感から解放される。社会は,教師の職にある同性愛者というような問題について心配しなくてもよいという意味でもある」。

時々マスメディアは,同性愛的な傾向が遺伝子によって決まることのいわゆる証拠を,不確定な一つの可能性としてではなく,確定的な事実として示します。

才覚あふれる巧みな言葉遣いの一部にニュー・ステーツマン・アンド・ソサエティー誌は水を差しています。「目をくらまされた読者は,事実に基づく確たる物理的証拠が不完全なこと,あるいは実際のところ,乱交は『男性の遺伝子に書き込まれ,男性の脳の回路に組み込まれている』という,科学的にはとてつもない[ひどい]主張に全く根拠がないことを見落としたかもしれない」。デービッド・スズキとジョセフ・レビーンも共著,「暗号解析」の中で,現代における遺伝の研究に関して懸念を表明しています。「一般的な意味で遺伝子が行動に影響を与えると論じることは可能である。しかし一つの特定の遺伝子が ― あるいは一組の遺伝子,または幾十の遺伝子が ― 環境に対する動物の反応の特定の詳細な点まで実際に支配することを示すのは全く別の問題である。遺伝子の位置の特定や操作に関する厳密な分子的意味において,特定の行動に予言可能な仕方で影響を与える一続きのDNAをだれかが発見したかどうか尋ねてみるのは,現時点では公正なことである」。

アルコール依存症と犯罪の遺伝子

アルコール依存症の研究は長年にわたり,多くの遺伝子研究者の関心の的となってきました。中には,幾つかの研究により,ある特定の遺伝子の存在あるいは欠如はアルコール依存症の原因であることが判明した,と主張する人もいます。例えば,1988年にニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌は,「過去10年間に三つの別個の調査によって,アルコール依存症は遺伝するという決定的な証拠が提出された」と伝えました。

しかし依存症の分野の専門家の中には現在,アルコール依存症は生物学的な要素に大きく影響されるという見方に異議を唱える人もいます。1996年4月9日付のボストン・グローブ紙に載せられた報告はこう述べています。「今のところアルコール依存症遺伝子は発見されそうにない。発見できそうなのは,せいぜい,遺伝的な脆弱性ゆえにある人々がほろ酔い機嫌にならずに飲みすぎてしまうということ,つまりアルコール依存症の素因を作り得る特質であろう,と一部の研究者たちは認めている」。

ニューヨーク・タイムズ紙は,メリーランド大学で開かれた「遺伝子と犯罪行為に関する研究の意味と重要性」と題する会議について伝えました。犯罪遺伝子という考えは単純で人を引きつけます。この時流に飛びつく評論家は少なくないようです。ある科学評論家はニューヨーク・タイムズ・マガジン誌上で,悪は「妊娠時に親から受け継がれる染色体のらせんに埋め込まれている」のかもしれないと述べました。ニューヨーク・タイムズ紙の一記事は,犯罪遺伝子について絶えず論議がなされているため,犯罪には「脳の異常という共通の源」があるという印象が作り出されている,と報じています。

ハーバード大学の心理学者ジェローム・ケイガンは,暴力的な傾向のある子供を遺伝子のテストによって識別できる時代が来ると予告しています。社会改革ではなく生物学的な操作によって犯罪を制御することも夢ではない,と言う人もいます。

行動に関する遺伝的な根拠についてのこうした憶測が報告される場合,言い回しは大抵あいまいで不明確です。「遺伝子の神話を打ち砕く」という本は,うつ病の遺伝的原因の証拠を見つけたと言う,行動遺伝学者リンカーン・イーブスによる研究について伝えています。うつ傾向があると思われる複数の女性を調査した後イーブスは,「[それらの女性の]うつ病的な物の見方や態度のために,そうしたいろいろな問題が起きやすくなったのかもしれないことを示唆」しました。「いろいろな問題」ですか。研究の対象になった女性は,「レイプされたり,暴行を受けたり,仕事を首になったりした」人たちでした。では,うつ病がこうした衝撃的な出来事の原因だったのでしょうか。この本はそのあと,「何という推論だろう」と述べ,こう続けています。「それらの女性はレイプされたり,暴行を受けたり,仕事を首になったりして,うつ病になった。経験した出来事が衝撃的であればあるほど,うつ病は慢性的になった。……もし彼[イーブス]が,うつ病は人生におけるどんな経験とも関係がないことを発見したのであれば,遺伝的な関連を探すことにも価値があっただろう」。

その出版物には,こうした話は「マスメディアや科学雑誌で取り上げられる,[行動に関する]遺伝学について昨今なされる報告の典型的な例である。それには,興味深い事実,裏づけのない推測,我々の生活における遺伝子の重要性に関する度の過ぎた誇張が混じり合っている。この文書の大部分に関する顕著な点は,あいまいさである」と述べられています。また,「遺伝に関するメンデルの法則に従う病気と遺伝子を結びつけること,そしてガンや高血圧といった複雑な病気を説明するのに仮説上の遺伝的“傾向”を用いること,これら二つの間には大きな違いがある。人間の行動を説明するのに遺伝子研究が役立つことを示唆する科学者は,もっと大きな飛躍をしている」とも言っています。

それでも,以上のことを考えたとしても,よく尋ねられる次のような質問が残ります。以前と違う行動パターンが生活の中に顔を出すように感じることがあるのはなぜでしょうか。どうすればそうした状況を制御できるのでしょうか。自分の生き方を制御する力を得,保つにはどうすればよいのでしょうか。次の記事は,こうした質問に対する答えを得る点で助けになるかもしれません。

[6ページの囲み記事/図版]

遺伝子治療 ― 期待どおりになりましたか

生まれつきの遺伝病を治すため患者に矯正のための遺伝子を導入する遺伝子治療についてはどうでしょうか。科学者たちは数年前,大きな期待を抱いていました。エコノミスト誌(英文),1995年12月16日号は「遺伝子治療技術の時代が到来したか」と問いかけ,こう述べています。「関係者の公式発言や新聞・雑誌で盛んに取り上げられていることから判断すると,そう思えるかもしれない。しかし,アメリカの科学界の著名な人々の一団はそれに賛成しかねている。国立衛生研究所(NIH)所長ハロルド・バルムスはこの分野を見直すよう14人の名高い科学者に要請した。彼らは7か月にわたって熟慮した末,先週発表したレポートの中で,遺伝子治療の将来は有望であるが,これまでの実績は“誇大宣伝”されてきた,と述べた」。アデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症や,外来の遺伝子を加える治療法が適していると考えられた幾つもの病気の一つに苦しむ597人の患者にテストが行なわれました。「それらの科学者によると,そのような実験に参加して明らかに益が得られたと言える患者は一人もいない」と上記のエコノミスト誌は伝えています。

[7ページの図版]

遺伝的な素質に関してどんな主張をする人がいるとしても,人間はどのように行動するかを自分で決めることができる

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする