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目ざめよ! 2016
目16 No. 5 14–15ページ

歴史のひとこま

アリストテレス

アリストテレス

今から2300年以上昔,アリストテレスは科学と哲学に大きく貢献しました。アリストテレスの業績は長年にわたって人々の関心を集め,その著作は多くの言語に翻訳され研究されてきました。歴史学の教授ジェームス・マクラクランは,「アリストテレスの自然観は,ほぼ2000年にわたってヨーロッパ人の考え方を支配した」と書いています。アリストテレスの見解の一部は,カトリック,プロテスタント,イスラムの教理にさえ影響を及ぼしました。

あらゆるものに興味を示した

アリストテレスは,芸術,天文学,生物学,倫理学,言語,法律,論理学,磁気学,形而上学,運動,快楽,詩,政治学,心理学,修辞学について,また死すべきものと考えていた魂についても,著作を残しています。しかし,最も名声を博したのは,生物学と論理学の研究においてです。

古代ギリシャの学者たちは,自然界を説明するに当たり,自らの観察力,推論力,論理力に頼りました。自分たちが明白な真理と考える事柄からスタートして,その真理に基づいて注意深く推論するなら,正しい結論を導き出せると考えていたのです。

彼らは,そうした哲学に導かれて,幾つもの正しい結論を引き出すことができました。その一例が,宇宙には秩序があるというものです。とはいえ,大きな問題となるのは,その観察力は自分たちで観察できることに限られるということです。その限界ゆえに,アリストテレスなど,多くの聡明な人々が方向性を間違えてしまいました。例えば,彼らは様々な天体が地球の周りを回っていると考えました。当時は,それが自明の理と考えられていたのです。「推論も経験も,ギリシャ人の抱いていた地球中心の世界観を裏づけているように思えた」と,「西洋的思考の終わり」(英語)という本は述べています。

そうした誤った考え方も,科学の領域だけに留まっていたのであれば,歴史にはほとんど影響を及ぼさなかったことでしょう。しかし,そうはいきませんでした。

カトリックがアリストテレスの思想を取り入れる

中世ヨーロッパの“キリスト教世界”で,アリストテレスの教えの一部は,認められた真理としての地位を得て,一般に正しいこととして受け入れられました。ローマ・カトリックの神学者たち,とりわけトマス・アクィナス(西暦1224-1274年ごろ)がアリストテレスの著作を神学に取り入れたからです。こうして,地球は宇宙の中心に静止しているという,アリストテレスの思想はカトリックの教義となりました。カルバンやルターといった,プロテスタントの指導者たちもその教えを採用しました。それは聖書から出ている,としたのです。―「彼らは聖書を深読みし過ぎた」という囲み記事をご覧ください。

アリストテレスの教えの一部は,認められた真理としての地位を得た

「その見解[アリストテレスの教え]の一部とカトリックの教義は,事実上区別できないものになった」と,著述家のチャールズ・フリーマンは述べています。それで,アクィナスがアリストテレスに“洗礼を授け”,カトリック信者にした,と言われてきたのです。とはいえ,実際には,「アクィナスがアリストテレス派に改宗した」と,フリーマンは書いています。そして,ある意味で,教会もそうしたと言えます。結果として,イタリア人の天文学者であり数学者でもあるガリレオは,地球が太陽の軌道を回っていることを示す観測的証拠を提示しようとしましたが,宗教裁判にかけられ,自説を撤回させられました。a 皮肉なことに,アリストテレスは,科学的知識は前進するもので,修正を免れないことを認めていました。諸教会が同じ見方をしていたらどんなに良かったでしょう。

a 「ガリレオと教会との衝突」についてさらに詳しくは,「目ざめよ!」2003年4月22日号をご覧ください。

概要

  • アリストテレスは,知識に対する情熱と,「自らを取り巻く宇宙の素晴らしさや卓越性に対する深い畏敬の念」を抱いていた。―「アリストテレス入門」(英語)。

  • アリストテレスは,自然には永遠の「原動力」があり,それが永遠の動きを引き起こしていること,それは善にして宇宙の外に存在することを信じていた。

  • アリストテレスは,2つの科学,すなわち生物学と論理学の祖とされている。

  • アリストテレスは,マケドニアの1人の少年の家庭教師を務めた。その少年は後にアレクサンドロス大王として帝国を築いた。

地球を中心とした宇宙の絵

古代の多くの人は天動説を信じていた

彼らは聖書を深読みし過ぎた

初期の神学者たちの一部は,アリストテレスの地球中心の宇宙観に執着しました。聖書の詩編 104編5節などの聖句を深読みし過ぎたからです。確かにそこには,「神は地の基をその定まった場所に置かれました。それは定めのない時に至るまで,まさに永久によろめかされることがありません」とあります。しかし,この詩編の筆者は,宇宙における地球の位置について述べていたのではありません。詩的な表現を用いて,神の目的における地球の永続性について述べていたのです。―伝道の書 1:4。

とはいえ,聖書が科学的事実について触れている場合,その記述は正確です。例えば,3500年ほど昔に書かれたヨブ記の26章7節には,「神は……地を無の上に掛けておられる」とあります。また38章33節は,天体が物理法則に従って動いていると述べています。

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