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  • 恐れからの自由 ― それは得れます
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
塔54 5/1 163–165ページ

恐れからの自由 ― それは得れます

あなたは恐れていますか? 今日多くの人は恐れています。時には,新聞を読んだだけでも,恐れが心に生ずるということがあります。ラジオを聞いたり,友だちと話ししたり,また混乱している世界のありさまを考えただけでも,戦争の恐れと原子爆弾の恐ろしさを思いおこします。世界は戦争のことについてビクビクしています。それは,なにも東と西との間というような大問題についてだけではなく,フランスとドイツ,イタリーとユーゴスラビヤ,イスラエルとアラビア,インドとパキスタンの間の不和についてもビクビクしているのです。

原子戦争ばかりでなく犯罪と腐敗,不当に膨大した官僚,人や家族を傷つけ不具にする病気,富の損失と経済の失敗,そしてまた他の人たちへの劣等感などで,人間は恐れています。人間はまた,暴風や自然の災害,知られざるもの,『起り得るかもしれぬ』もの,事故やおそろしい死などに恐れています。次のイエスの予言は,真であると証明されています『地上では,諸国家はとるべき途を知らず不安になやむであろう。また人々は地上に来らんとする事柄を心配し,予期するために気を失う。なぜならば,天の力は震われるからである。』― ルカ 21:25,26,新世。

この恐れにたいして,人間は戦つていますか? その恐れに打ち勝とうと,人間は戦争をすらしている程です。キリストが生まれる前,ローマの雄弁家シセロはこう言いました『苦しみと恐れのない平和のうちに生活することができるために,戦争をしなければならない。』それから2000年後でも,戦争は行われています,しかし人間はまだ平和のうちに生活していません! 第一次世界大戦は,民主主義の恐れをなくしませんでした。第二次世界大戦は,4つの自由を確立しませんでした。恐れは,まだ続いています。

恐れを追いはらうと,人間は努力してきましたが,すべての努力は失敗しています。そして,増大していく恐れの原因の背後にいるものについて,世界の人はくらやみの中にいて全然知らないからです。そのものについて知らなければ,この敵にたいするすべての人間の努力は,空気にむかつて打つことと同じです。私たちはそれを知ることができます。照らし導く明るい光は,その恐れについての責任者をはつきりと指し示します。でも多くの人は,その光りは人間のつくつたものではないからという理由で,その光りを拒絶します。それは,神の言葉,聖書の光りです。それは,恐れに打ち勝つ導きです。しかしこのうぬぼれた原子時代にいる近代人は,神の言葉は実際的ではないと考えています。人間の失敗は明白です。人間は恐れて,何千億という金を原子爆弾に費していますが,それはただ人間の恐れを増すばかりです。人間は心を固くして,ほんの少時間を費して,原子の造り主が今日の人間に与える希望を学ぼうとはまずまずしません。

恐れの張本人

共産主義,悪い政治家,平等ではない経済制度,病気,そして死,これらは恐れの原因です。しかし張本人は,実際の悪い霊者サタン悪魔であつて,全能の神の至上権に挑戦し,死に処罰されたものです。でも少しの間だけ存在するのを許されております。それは神に対するサタンの挑戦が失敗し,全能の創造者ヱホバは,至上の主権者であることを唯一度そして永久に証明するためであります。―ヨブ 1:9-11; 2:3-5。出エジプト 9:16。

サタンが存在しているということは,単なる伝説でもなく,ある人の想像でもなく,また悪の化身でもありません。サタンが実際に生きているものということを示して,パウロは次のように言つています『この組織制度の神は,信じない人たちの心を暗ましている。』ペテロはこう言つています『あなた方の敵である悪魔は,吠える獅子のように歩き廻つており,誰かを貪り食おうと求めている。』そしてまたイエスが誘惑をうけられた時の記事は,次のように述べています『誘惑者は彼のところに来て言つた……それから悪魔は彼を聖なる都につれて行つた……再び悪魔は彼を異常に高い山につれて行つた,……そして彼に言つた「もし平伏して,私を崇拝するならば,これらのものをみなあたえよう。」それでイエスは彼に言つた「しりぞけ,サタン!」』 サタンは地上に悪い支配をしていますので,イエスはこのように言いました『私の御国はこの世界の部分ではない。』それですから,サタンは実際のものであつて,神から人間を引き離そうとして,今日地上の悪をおしすすめているのです。―コリント後 4:4。ペテロ前 5:8。マタイ 4:1-11。ヨハネ 18:36,新世。

しかし,サタンの支配は永久ではありません。サタンの支配は終ると,聖書は約束しています。サタンの支配の終る前に,恐れとなやみが増大し,そしてこれらすべてのことは『産みの苦しみの初め』であるとイエスは示しました。なやみとくるしみの増大は,サタンがそそのかすからです。『地と海とはわざわいである,なぜならば悪魔はその時の短いことを知つて,大きな怒りをもつてあなた方のところに来たからである。』このことは,人の恐れを増させるものですか?『これらのことが起り始める時,真直ぐに立ち,頭を上げなさい,なぜならばあなた方の救助は近づいているからである。』救助? そうです,イチジクの木が葉を出す時に,それは夏の近いことを示しますが,それと同じようにイエスがマタイ伝 24章とルカ伝 21章で述べている恐ろしい状態は,サタンの滅びが非常に近づいていることを示します。そしてまた『(現在のなやみを見る)この時代は,これらのことがら(サタンの制度の終りを含む)が起るまでは,決して過ぎ去ることはないであろう。』ということをも示しています。―マタイ 24:8。黙示 12:12。ルカ 21:28。マタイ 24:3,34,新世。

人間の武器でサタンが負かされないことは明らかなことです。人間の尊重している原子爆弾や水素爆弾でさえも,霊者に影響を与えるということは全くありません。人間はサタンの悪い支配を取り除き,サタンを拘束し,そして刑を執行することはできませんが,神はすることができます。これはできるだろうなどと,神は言葉で言うだけではありません。悪の張本人は,滅ぼされねばなりません! ヱホバの言葉はこう約束しています『悪しきものは,久しからずしてうせん。』また『悪しきものをことごとく滅し給わん。』さらに,人間のできないこと,すなわちサタンを捕え,縛り,底のない坑に入れ,その坑を閉じ,サタンの上に封印をするということをヱホバはなされると,明白に語つています。(詩 37:10; 145:20。黙示 20:1-3)サタンの悪の支配の後には,正義の支配が行われるでしよう。その正義の支配とは黙示録 21章1-4節にある『新しい天と新しい地』です。

その新しい支配は,恐れからの自由を地にもたらすでしよう,なぜならば神の御意が天で行われているように全地上でも行われるようにと願うクリスチャンの祈りは,この新しい支配によつて成就されるからです。その時には,戦争の恐れも,動物の恐れも,病気の恐れも,また死の恐れすらもないでしよう。

いま恐れを感ぜず!

しかし,サタンの滅ぼされる前の今であつても恐れに打勝つことができます。ニューヨークのポスト誌が,路上の人々に『あなたは何が最も恐ろしいですか?』と尋ねた時に,一人の人は『原子爆弾』と言い,別の人は『大疫病が,いつか我らの国を襲うかもしれぬという考え』と言いました。しかし,一人のヱホバの証者は次のように言いました『私を恐れさすものはなにもない。完全な状態が存在する新しい世がくると聖書は示しています。……何が起ろうと心配せず,私は完全な調和と満足のうちに生活します。』このヱホバの証者は,世界の状態に盲目だつたのでしようか? いいえ,そうではありません,しかし神の言葉の,あらゆるものを見抜く真理の助けを得て,その証者は現在のくらやみの将来を見透し,神の僕として持つている保護を理解しました。

そのような確信を持つためには,神の言葉の正確な知識は必要です。サタンがどのように働くか,また人間の前にサタンが置く危険について,そしてサタンの攻撃をどのようにしりぞけるかを示しているのは,知識のもつとも高い源であるその言葉,すなわち聖書です。聖書の知識を持つならば,戦争の恐れはなくなります。なぜならば,マタイ伝 24章によると,戦争は急に悪くなろうとも,そのことは,戦争の終りが近づいてくることを表わし,人々がキリストの側に立つことを妨げようとするサタンの最後の死にものぐるいの努力を表わすと示されているからです。しばしば引用される次の言葉を語つた時,イエスは無意味な言葉を語つたのではありません。『私の言葉の中に留まるならば,あなた方は本当に私の弟子である。そしてあなた方は真理を知るであろう。真理はあなた方を自由にする。』(ヨハネ 8:31,32,新世)その真理こそ,恐れからの自由を与えるものです!

クリスチャンの愛は恐れをなくします,なぜならば,愛は他人を助けて学ばせるという行いの誠実と,真理への無私的な献身を含むからです。ヱホバの証者はこの愛と熱心で一杯となり,まずまず起りそうもないというような事柄について気にする時間は殆どありません。彼らの心は,よろこびのことから,神の言葉と神の目的,クリスチャン制度の中での新しい人たちの発展,新しい世の約束,そして他の人たちを助けて新しい世の祝福を見させ,その正義のために生活させるというよろこびの特権で一杯です。

インフレ,不景気,または他の経済的な困難にも,彼らは恐れを感じません。餓死しないという確信を彼らは持つています,そして減少して行く金の価値のために不便を感じようとも,死ぬほどまでになやみくるしむということはありません。金は彼らの神ではありません。彼らの宝は,まことのものであり,天に貯えられるものです。『天では虫も錆もつかず,盗人に盗まれるということはない。』それですから,物質的な富がなくなろうと,または隣りの人より富が少かろうと,彼らは,今日の多くの人とはちがつて,全然恐れを持たないのです。―マタイ 6:20,新世。

この世的な地位を失わうとも,または他の人よりも低いと見えようとも彼らは恐れません。なぜならば,自分自身は崇拝される神であるなどと彼らは考えないからです。自分のことを大事に考えすぎるよりは,『あなたが崇拝しなければならないのは,あなたの神ヱホバである』ということと,ヱホバ神のみを悦ばせねばならないことを知つています。彼らが関心を払つていることは,ヱホバ神は彼らについて何を考えておられるかということであり,人間は彼らについて何を考えているかではありません。―マタイ 4:10,新世。

彼らは政府の腐敗を恐れません。なぜならば,サタンが支配している間,腐敗は止むを得ないものであるが,しかしそれは間もなく終るということを彼らは知つているからです。キリストの正義の支配の下にあつては,病気は直され,そして神は次の約束を文字通りにも精神的にも成就されるということを,彼らは知つています。『みよ,われ巻布と良き薬をこれに持ちきたりて,人々を医し,平康とまことの豊かなるをこれに示さん。』愛する者たちに悲しみとなる死でさえも,恐れではなくなります,なぜならば使徒たちのように彼らは復活を信ずるからです。黙示録は,サタンが束縛されるのを語つた後に,予言的に次のように言つています。『そして,海はその中にいる死んだ人を出し,死とハーデス(墓)はその中にいるそれらの死んだ人を出した。彼らは一人一人自分の行いに従つて裁かれた。』― エレミヤ 33:6。黙示 20:13,新世。

ヱホバの証者は本当にそのような確信を持つています! 殺すぞと脅かされても,何十万という彼らはその信仰を固く保ち,たじろぎません。ヒトラーのナチのような場合ですと,その固く保つ信仰のために処刑されましたが,彼らはやはりひるみませんでした。愛する者に書き送つた手紙のいくらかに耳を傾けてごらんなさい。『目の前には光り輝く決勝点を私は持つている。そして,この決勝点に到達するためには,私の生命を屑のように見なし,自らをそれらの手の中に置き,私の霊を神に任す。私はヱホバのほまれと彼の名前のために戦うであろう。吠える獅子の勇気と勇敢さをもつて,私は戦う。』それは恐れのように聞えますか? それとも次のように聞えますか?『強くありなさい,なぜならば私はくじけていませんから。パウロと一緒に私はこう言う「私は良い戦いを戦つた。私の走路を終え,信仰を保つた。」』他の宗教の牧師たちはナチと結託し妥協しましたが,なぜこれらのヱホバの証者は動揺せず,また妥協しませんでしたか? 共産主義者の支配者たちが彼らの信仰を攻撃する国々で,今日彼らはなぜ固くそして恐れを持たずに立ちますか? なぜならば,彼らはヱホバの言葉の,健全で,力づける,そして信仰をたて起す霊的な食物を取つており,信仰を強める知識を彼らは得ているからです。ヱホバの証者は恐れから自由を得ていますが,今日の古い世にはそのことを理解することができません! 彼らが恐れからの自由を持つているのは,彼らの霊的な力のためであり,また彼らを支える勢力は,彼らに手向うすべての敵どもよりも強いということを彼らが確信しているからです。

そのような信仰を得たいとあなたは願いますか? それでは知識を得なさい。彼らの信仰は盲目の信仰ではなく,十分な知識を持ち事実に基く信仰です。もしあなたが知識を得,神の命令に従うならば,あなたも又そのような自由をもたらす正しい信仰に強くなることができます。人が神の保護を持ち,ヱホバの明白な約束を知り,今日のくるしみにたいする理由について理解し,そのくるしみの結末を知り,すべての業のうちで最も重要な業にいつも心を向けて働かせ,無限の力を持たれる方を信頼し,そして死と面する時に,新しい世での復活の約束に確信を持つならば,その人は一体何を恐れることがありますか?

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