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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
塔54 11/1 405–407ページ

あなたの敵である悪魔

『ローマにいるカトリック信徒たちに対し,悪魔についての本は禁止さる。』1954年1月4日のニューヨーク『世界 ― 電報と太陽』紙にあつたローマよりのニュース記事に,そのような見出しがつけられていました。ヴアチカンは,パピニの書いた『イル・ディアボロ』という本を禁止しました。サタン自身も結局には神のゆるしを得,そして人間はサタンを助けて,天使たちのあいだの彼の原始の立場に帰らせることができるという論題をその本は説明していたからでした。

パピニの本は,『サタン』と題されている本と非常な対照をしているものです。そのサタンという本は,1952年初期に(英語で)出版されたもので,30人のローマ・カトリックの神学者の見解が記されています。そして,その本によると,悪魔とその悪鬼共は神から離れて永遠に生きるよう運命づけられていると説明されています。この本には,古い昔から最近にいたるまでのいろいろの宗教でつくり出されたサタンについての恐ろしい考えが多く説明されています。

ユダヤ教の教師であるニューヨーク市のバーナード・ジェイ・バンバーガーは,悪魔について別の異つた理論を説明し発表しました。同氏の言うのに,ヘブル語聖書によると『サタンは反逆者ではなく,神の僕であつて,不愉快な義務をあたえられ』行わねばならない。地方検事と探偵と絞刑執行吏をかね合わせたものである。多分少しは心配し過ぎてはいるかもしれないが,しかし悪の側にいることは決してないのである,ということです。

今までの世紀のあいだ,多くの自称クリスチャンたちは,サタンが誰であり,サタンがどんなものであるかについて,非常にはつきりと考えていました。サタンは悪い天使であつて,悪い者たちを苦しめるために火の池を管理するよう神より任ぜられたものであると,それらの自称クリスチャンたちは言いました。またサタンは赤い下着を着ており,角と尾とクマデを持つているのだとも言われました。しかし,現代キリスト教国の中に住んでいる多くの人々は,悪魔からその赤い下着や,角や尾やまたクマデを取りさつてしまうばかりでなく,また悪魔の存在すらも取り去つてしまつたようです。彼らはジェームズ・ダグラスと同意見のようです。同氏は,かつてスコッテイシュ・デイリー・エキスプレス紙上で『悪魔は,我々自身の心の中と,過去の時代からの人間の心の中に見出される悪の擬人化されたものにほかならない。人間は悪魔であり,悪魔は人間である。』と書きました。

悪魔についての真理はなんですか? 悪魔の存在について科学的な証拠はありませんが,それでも悪魔についての事実を知る方法がありますか? はい,あります。クリスチャンとして私たちはキリスト・イエスの手本に従います。イエスは,教えについてなにか議論の生ずる点がありましたとき,それを解決するために聖書にたずね求めました。彼は『あなたの言葉は真理です』と神に語り,そして彼の仕方は『それは聖書に書かれている。』ということでした。―ヨハネ 17:17。マルコ 7:6-8,新世。

悪魔サタンについて聖書は何を表し示しますか? かんたんに言うならば,聖書によると,悪魔サタンは実体で,目に見えない悪い霊者です。そしてくわしく分析するときに,人類がいままでに経験しているくるしみと悪の責任者です。また,悪魔は自分自ら悪魔になつたものであり,そしてまた悪魔を許して現在まで生かしておられる神は十分もつともな理由を持つておられるがしかし神の正しい時に悪魔は亡ぼされるということです。

一つの目に見えない悪魔について聖書は教えていますが,その聖書の教えを認め信ずることはけつして難しいことではありません。私たちは神を見たことがありませんが,神は存在しているということを知つています。神は常に存在され,そして常に存在するでしよう。(出エジプト 33:20。詩 14:1; 90:2)神には目に見えない造られたものを持つていて,それらのものは神に奉仕すると聖書は告げていませんか? 間ちがいなく聖書は告げています。地の基礎が置かれ,そして人間がまだ創られる以前に,『明星あいともに歌い,神の子たちみなよろこびて叫わりぬ。』とヱホバ自らヨブに語りました。(ヨブ 38:5-7)ダニエルは,幾千もの目に見えない造られたものたちがヱホバに奉仕をし,幾万のものたちがヱホバの前に立つているのを見たと語りました。(ダニエル 7:9,10)神の命令をうけて,霊者たちは人間の形となり,アブラハム,モーセ,ギデオン,サムソンの両親,ペテロ,コルネリオ,そして他の者たちに現われました。それに加えて,現在であつても神の僕たちは『ヱホバの使いは,ヱホバをおそるる者のまわりに営をつらねて,これを助く』という証拠を繰り返し経験しています。―詩 34:7。

悪魔の個性

ヱホバ神に協力する目に見えないものたちの存在について,聖書の証言はまつたく明白です。それで,これらの目に見えないものたちのうちいくらかのものたちが反逆して悪くなつたという聖書の教えを認め信じることは難しいことでしようか? 聖書の教えるのは全くそのことなのです。

ヘブル語聖書の中で,サタンという言葉が一番早く出ている箇所は,ヨブ記の最初の二つの章です。その章のところでは,サタンはヱホバ神と話しをしており,地の上をここかしこへ行き,そして神の友であるヨブを見たと書かれています。ここのところで,ヱホバが想像上の人物,単なる原則と話しをしていたなどということは決してありません。サタンがヨブをくるしめたと聖書の記録にあるように,たんなる原則がヨブをくるしめたことも決してないでしよう。ついでですが,ヨブが歴史上の人物であつて譬話しの人物ではないということは,たしかに存在していたとイエスの言われたノアとダニエルに結びつけられていることからはつきり分ります。(エゼキエル 14:14)またヤコブ書 5章11節では,ヨブは忍耐の手本であると言われています。ヨブが全然存在しなかつたならば,手本は意味がないでしよう。

サタンは,また歴代史略上 21章1節にも書かれ,ダビデに影響を及ぼしてイスラエルの子たちを数えしめました。そのことのために,ヱホバはイスラエルの国民に災いをくだしました。ゼカリヤ書 3章2節では,サタンはさらに人であるように示されており,次のように言われています。『ヱホバ,サタンに言いたまいけるは,サタンよヱホバ汝をせむべし。すなわち,エルサレムを選びしヱホバ汝をいましむ。』

イエスは,サタンが『天から雷光のようにすでに落ちた』のを見たと言いました。イエスは,考えが落ちる,または悪い原則が落ちるのを見たのでしたか? イエス当時の宗教家たちに話しをされた時,彼は悪魔の個性というものを明白に示して,次のように言いました『あなた方は,あなた方の父である悪魔から来ている。そしてあなた方は,あなた方の父の欲望をしたいと願つている。その者は始まつた時に人殺しであつた。そして彼は真理の中にかたく立たなかつた。なぜならば真理は彼の中にないからである。』誤りの原則が,同じときに真理の原則でしたか? ―ルカ 10:18。ヨハネ 8:44,新世。

イエスの時代の宗教指導者たちは,悪魔がいることを知つていました。それで,イエスは悪鬼の君の力でもつて業をしていると彼らは非難しました。その非難にたいしてイエスは答えましたが,彼は悪魔の存在を否定せずに,悪魔は個性を持つていると示しました。『もしサタンがサタンを追い出すならば,サタン自身内輪で分裂したことになる。それでは,彼の国はどうして立つであろうか?』(マタイ 12:26,新世)そしてさらには,荒野でイエスが誘惑されたことを考えてみる時に,完全で忠義な,そしてつねに従順であつた神の子が,彼自身の心の中に生じた考えでもつて誘惑せられたなどと結論するのは理に適つたことですか? それに,悪魔が悪の原則にすぎないもの,または私たち自身の中にある悪の化身であるならば,イエスにむかつてどうして次のように言えましたか?『あなたがひれ伏して,私を崇拝するならば,これらのもの(世の国々とその栄光)をあなたに与える。』一つの原則に崇拝するのですか? いいえ,そうではありません。悪魔サタンから個性を取りさつてしまうならば,まつたく意味が分りません。―マタイ 4:9,10,新世。

また,サタンは死の力を持つており,キリストイエスはサタンをほろぼすとパウロは言つています。ペテロは『あなた方の敵である悪魔は吠える獅子のように歩き廻つており,誰かを貪り食おうと求めている。』と言つています。モーセの体についてサタンはミカエルと争つたとユダは言つています。ヨハネは次のように言つています。すなわち,サタンはすべての国民を惑し,サタンとその天使たちはミカエルとその天使たちと戦争して,天から追い落され,千年のあいだ底の無い坑に封印されてから,しばらくのあいだ解放され,そして最後には第二の死である火の池で亡ぼされるということです。―ペテロ前 5:8。ヘブル 2:14。ユダ 9。黙示 12:7-9; 20:2,3,7-10,新世。

悪鬼たちの個性

聖書からの証明によると,サタン悪魔が存在していることは非常に明白にまたはつきりとしていますが,また同じく悪鬼たち,すなわち小さな悪魔たちの存在についてもはつきりと示されています。創世記 6章1-4節から,『神の子たち』である天使たちがサタンに参加して神に反逆し,地上に来て人間の娘たちと同棲したということが分ります。その子孫たちは混血児であつて人間でしたが,天使を父親とし,巨人でした。それらの天使たちは『罪を犯した天使たち』であるとペテロは言つています,そしてその天使たちや巨人の子孫たちは,地を悪や暴力でもつて充たしたことの大きな責任者にちがいありません。―ペテロ後 2:4。創世 6:5,11,新世。

イエスはこれらの悪鬼たちと接しましたがそのことについて,多くの本が書かれ,悪鬼が憑くというのはたんに精神病,精神錯乱,てんかん,または発作であつたと説明しようと努めています。しかし聖書を注意深く調べるならば,そのような考え方は認められません。

もしも,悪鬼に憑かれることは,たんに気狂いまたは精神錯乱であつたならば(マタイ 4:24),気の狂つた人が次から次々とイエスがメシアであるなどと証明できなかつた筈です。しかしこれらの悪鬼に憑かれた人々は,イエスがメシアであることを証明しました。イエス自身も良く知らなかつたなどと考えることもできませんし,またイエスは故意にごまかしをつくつて,欺いたなどとも考えられません。それらの人々の中にいた悪鬼たち自身は,個性でした。こう書かれています。『彼は多くの悪鬼をおい出されたが,しかし悪鬼たちに物言うことを許されなかつた。彼はキリストであると彼らが知つていたからでした。』― マルコ 1:24,新世。

ある悪鬼に憑かれた人は,岩のあいだに住んでおり,クサリでしばることができませんでしたが,その人の場合を考えてごらんなさい。イエスが尋ねたのに答えて,こう言いました『私の名前は,レギオンでございます。私たちは大ぜいだからです。』続いてこう記録されています『さて,豚の大群が山にいて飼われていた。それで彼らは願い出て言つた「私たちを豚に入れさせてください。その中へ送つてください。」イエスは許されたので,汚れた霊は出てきて,豚の中に入つた。群はがけをかけおりて海にとびこんだ。約2000頭ぐらいであつたが,つぎつぎに海の中でおぼれ死んでしまつた。』― マルコ 5:6-13,新世。

悪鬼の存在を認めなければ,この話しをどういう風に説明できますか? マルコ,マタイそしてルカはみなこのことを書きましたが,彼らは全部欺かれたのでしたか? みな単なる偶然であつて,イエスはごまかしをつくつたのでしたか? 一人の人の狂気が2000頭の豚の中に入つて,がけを駈けくだらせ,溺れさせたなどと考えられますか? いいえ,考えられません。悪魔と悪鬼たちの存在について聖書は明白に証明していますが,その聖書の証明を否定してしまうということは,聖書の真実なることを悪くして駄目にしてしまうばかりでなく,存在を否定して解決したと見えるものよりも多くの問題をひき起してしまいます。

サタンは何処から来ましたか? 神の仕事はみな完全ですから,神がサタンを創造したなどということは決してありません。(申命 32:3,4)サタンはある時に完全な天使であつて,最初の人間の夫婦の保護者となり,エデンの園で奉仕をしました。サタンについてこう書かれています『汝神の園エデンにありき。……汝は油注がれしケルブにしておおうことをなせり。我なんじをかくなせしなり。汝神の聖き山にあり。……汝はその立てられし日よりついに汝の中に悪の見ゆるにいたるまではその行い全かりき。……汝その美わしさのために心に高ぶり。』― エゼキエル 28:13-18。

なんのために,彼はその智恵を汚しましたか? それは,最も高いヱホバ神のようになりたいとの野心のためでした。そのことは,幾千年もの後にサタン自身が言つた言葉から表し示されます。「われ天にのぼり,我くらいを神の星の上にあげ,北の極なる集会の山にざし,たかき雲いにのぼり至上者の如くなるべし。』(イザヤ 14:13,14)エデンで起つた有名なでき事と前述の聖句を取り合わせて考えてみる時,最初の人間の夫婦を保護するように任命された天使の様子が分ります。その天使は,その任命で心がたかぶり,ヱホバ神のようになろうとの野心を持つて,最初の人間の夫婦を創造主から引き離しました。サタンは自分自ら,欺き反対し,貪るところの悪魔になりました。―創世 3:1-19。

それで,『あなた方の敵である悪魔は,吠える獅子のように歩き廻つており,誰かを貪り食おうと求めている。』ということは神話ではありません。―ペテロ前 5:8,新世

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