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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1957
塔57 5/1 166–167ページ

彼らは妥協を拒絶した

真のキリスト教が,大多数の人々の間で人気を呼んだことは,一度もありません。第1世紀の宗教指導者にとつては,イエスは宗教界の好ましからぬ侵入者でした。イエスは,妥協せずに真理を宣明したため,宗教指導者の自己偽善や人間の言い伝えは神より否認されたもの,と曝露されました。(マタイ 15:1-9; 23:1-39)イエスは,唯一の真の神の崇拝を教え,そして神の言葉は真理である,と躊躇せずに語りました。(ヨハネ 17:3,17)すると,この国々の神々や,また宗教家たちが神の名の下に伝道していた矛盾し合う悪い教えは,偽りであり,人を惑すもの,ということになります。イエスは正しかつたのですから,彼らは間ちがつていました。その峻厳な真理は,彼らの心を傷つけました。

政治界も,『ユダヤ人の王』になる者が現われた,ということによろこびを感ぜず,ヘロデは『賢人』からその者の誕生を知つたとき,悪鬼のそそのかしに従つてその者を殺してしまおう,という運動を始めました。その企みは失敗しました。しかし,それから後の年になると,総督ピラトは宗教的なパリサイ人の要求に屈し,キリストを恰も暴動をそそのかす法律違反者のごとくに見なして,死刑に処したのです。―ヨハネ 19:12-16。

真実のクリスチャンたちは,神の子の模範の道に従いました。そして,イエスがヱホバに専心の献身を捧げ,またそのような崇拝こそ唯一の正しい宗教であると躊躇せずに宣べ伝えたごとく,イエスの弟子たちは彼の足跡にしつかりと従つてきました。使徒ヨハネは,次の言葉を述べましたが,それは全く正しいものです,『私たちは神から出た者であり,全世界は悪しき者の配下にあることを,知つている。』(ヨハネ第一書 5:19,新口)しかし,この世は,キリストの態度を好まなかつたと同じように,ヨハネのなした行にも是認を与えませんでした。ドミチアン皇帝は,ヨハネをパトモス島に追放しました。

ユダヤ教の宗教教職制度や,その帰依者たちは,特にクリスチャンたちに対して激しい怒りを持ちました。彼らは,キリストを殺すために,すでに異教ローマと憎むべき同盟を結んでいたのです。しかし,五旬節以来,キリストの弟子の数がぐつと増加し,又多数の人々がユダヤ教を棄ててキリストの教えに従うようになるにつれて,彼らの憎しみは一向に減らなかつたのです。

ステパノは殺されました。『さてサウロはなおも主の弟子たちに対する脅迫,殺害の息をはずませながら,大祭司のところに行つて,ダマスコの諸会堂あての添書を求めた。それは,この道の者を見つけ次第,男女の別なく縛り上げて,エルサレムにひつぱつてくるためであつた。』(使行 9:1,2,新口)サウロはクリスチャンたちを迫害した理由について,こう述べています,『私は激しく神の会衆を迫害し,また荒しまわつていた。そして,同国人の中で私と同年輩の多くの者にまさつてユダヤ教に精進し,先祖たちの言伝えに対して,だれよりもはるかに熱心であつた。』(ガラテヤ 1:13,14,新口)しかし,このサウロがクリスチャンになると,今まで迫害を加えていた彼が,こんどは迫害を受ける者になりました。

それで,ローマの異邦人だけでなく,宗教心の強いユダヤ人も共々に,クリスチャンたちを憎んだのです。或る歴史家たちの考えによると,悪名高いネロの妻,ポッパイアは,すくなくともユダヤ教への改宗者であつたとのことです。それですから,夫をけしかけて鬼畜行為のようなクリスチャン迫害をさせた,ということについて幾らかの責任を負う者です。

ローマ人から迫害さる

それでは,クリスチャン時代の初期の世紀では,クリスチャンの迫害はユダヤ人からの反対だけだつたのでしようか。もし,そのように結論するなら,全貌の一部を考えることになります。『ローマ人がキリスト教に敵意を抱いた主要な理由は,クリスチャンの崇拝が他の宗教に共通なものをひとつも持つていなかつたことによる。クリスチャンたちは,犠牲も捧げず,宮もなく,偶像もなく,神託もなく,祭司制度もなかつたからだ。そして,思慮の浅い群衆は,これらのものがないなら,宗教でない,と見なした。また,ローマ法によれば,神体もしくは国家の神々を否定する,と思われる者たちは,人間社会の害と見なされた。』

ローマ人の宗教の中には,皇帝に香を捧げることも含まれていました。それで,ローマ人にとつては,崇拝は政府と密接な関係を持つていたのです。その理由の故に,クリスチャンたちがそのような異教の儀式に参加するのを拒絶したことは,愛国心のない行である,と解釈されました。クリスチャンたちは,神に専心の崇拝を保とう,という決意を変らずに持ち続けたため,ローマの世の憎しみと反対を受けたのです。クリスチャンたちは,自分の行は正しいと言明しました。するとローマの世は,ユダヤ教と同じように,神の御前では悪しきものとなります。ローマ人は,それを好みませんでした。

その結果,裁判官たちの特別な目的は,クリスチャンたちを殺すのでなく,なんとかしてもクリスチャン信仰を否認させることでした。『もし,香の二,三の粒を祭壇の上に投げかけるのに同意するなら,彼らは無事に,しかも拍手喝采の中に,法廷から退廷した。』しかし,信仰否認を拒絶するなら,たとえ信仰ということ以外に何の過失もない場合でも,彼らはしばしば死の罰を受けました。プリニィは,次のように語つています,『彼らの行為の原則がどんなものであろうと,妥協を決してしない強靭さは罰を受けるに相応のものと見えた。』

ローマ人の世界は,異常な熱望を抱いて快楽を追い求めました。宗教儀式に莫大な金を浪費するだけに止まらず巨大な円形闘技場をつくつて娯楽の場所にしました。そこでは,おもに流血の闘技が行われたのです。クリスチャンたちは,血の神聖さに関する神の律法をこのように破ることは,嫌悪すべきものと見なし,その場所に行くことを拒絶しました。『彼らは,世界の悪を憎み,また残酷な遊びや,醜悪な偶像崇拝を憎んだため,彼らは全人類を憎んでいる者だ,と人々から非難された。』このため,迫害はますます増し加わりました。官憲から迫害されただけでなく,普通の人々からも迫害を受けたのです。

現代のヱホバの証者も,類似の立場にいます。ヱホバの証者は,隣人に害を為して,愛の音信を宣べひろめます。しかし,世界中のあらゆる場所で,迫害と憎しみはヱホバの証者に対してなされているのです。証者は,この世の事柄に中立を保ちます。すると,それは人類を憎んでいるもの,とこの世は解釈します。証者が神の言葉を権威あるものと引用し,そして神の御旨にかなう崇拝の正しい標準を示すと,証者は狭いもの,と考えられます。証者は,この世の快楽を求めず,またクリスチャン標準を投げ捨てないため,無風流な者と悪口されます。方便の為に妥協しなさいとこの世から要求されても,証者はクリスチャン原則を決して妥協しないため,初期のクリスチャンたちのように,かたくなな者と思われています。

これらの証者たちは,忠実な道を歩んでいます。すると神の御言葉の高い標準に従い得ない自称のクリスチャンたちは,処罰されていることになります。彼らは,昔のユダヤ人やローマ人と同じく,そのことを好みません。それで狡猾な誘惑を用いたり,又それが失敗すれば暴力の強圧手段に訴える,というようにあらゆる手段に訴えても,彼らは妥協を無理強いさせよう,と努めます。しかし,クリスチャンは妥協することができますか。

信仰の不安定な者にたいして,イエスはこう言われています,『私はあなたの業を知つている。あなたは,冷たくもなく,熱くもない。むしろ,冷たいか熱いかであつて欲しい。このように,熱くもなく,冷たくもなく,なまぬるいので,あなたを口から吐き出そう。』(黙示 3:15,16,新口)新しい世の生命を欲する者は,妥協という広い道を避けねばならぬ,とイエスは山上の教えの中で警められました,『狭い門から入れ。亡びにいたる門は大きく,その道は広い。そしてそこからはいつて行く者が多い。命にいたる門は狭くその道は細い。そして,それを見いだす者が少ない。』― マタイ 7:13,14,新口。

それで,神の御言葉が正しいと示す道を知るなら,賢明でありなさい。妥協してはなりません。―ペテロ前 5:8,9。

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