逆境にもつよいクリスチャン
使徒パウロは,逆境にも強いクリスチャンでした。『わたしは確信する。死も生も,天使も支配者も,現在のものも将来のものも,力あるものも,高いものも深いものも,その他どんな被造物も,わたしたちの主キリスト・イエスにおける神の愛から,わたしたちを引き離すことはできないのである。』と彼はのべました。(ロマ 8:38,新口)むかしのパウロと同じような強い確信をもつクリスチャンが今日でもいることは,次の記事から分ります。これは,ヱホバの証者の1958年々鑑からの経験です。
監獄にいてもかたく立つ
ソロモン群島にいる,ある土着のヱホバの善意者は,2週間,監獄に入れられました。理由は,ものみの塔の出版物をもつていたからです。しかしそれによつて落胆するどころか,次のように言いました。『たとえ,一生のあいだ,私を監獄に入れておいても,役人は,私から新しい宗教をとり上げることはできない!』そして,かつては監獄の番人も,いまでは,監獄に入れられて,彼の仲間になりました。それは,ヱホバの御名と御国について熱心に証言したからです。―90頁。
家族の反対にもかかわらず,かたく立つ
アイルランドの一青年は,隣人と宗教を討論した結果,ヱホバの証者こそ真理をもつものと悟り,献身しました。家で新しい宗教について語つたところ,家族の激しい反対と,牧師の激怒に会いました。少しも動揺しない彼をみて,家族は,家から追い出すと,おどかしました。しかし彼は,追い出されたら,証者の家にとまると静かに返事しました。この堅固な態度に,家族はびつくりして少し反省の色を見せました。実際のところ,二,三週間のあとで,家族は一変してきました。彼らは,その青年のもつ新しい宗教こそ真理であると認め,他人にも知らせ始めたのです。青年は洗礼をうけ,彼の母と姉妹たちも,急速に進歩し青年の行動にならつています。
母と帰宅した娘
コロンビヤにいる20才の少女は,ヱホバへ献身して,洗礼をうけましたが,家族の反対にあって,家を出ました。母は,ついにその少女を探して,家に帰るように強くすすめました。少女は,ヱホバへの奉仕が妨げられないという一つの条件のもとに,家に帰ることに同意しました。まもなくして,母自身も証言し始め,ついに洗礼をうけました。―120頁。
夫の反対にもかかわらずかたく立つ
グワテロープにあるフランス領の島で,ある夫は妻をひどく打ちつづけました。「不品行とか酒にようことは許し得ても」その夫は,妻がヱホバの証者になるのを許しませんでした。ある晩,夫がひどく乱暴して,命が危いので,彼女は,家をのがれ,10マイルもはなれた証者の家まで行きました。彼女はただちに洗礼を望んで,次のように語りました,『もし私が死ぬようなことがあつても,新世社会の一員に入つているようにしたい。』2か月ののちに,二人の証者は,夫と話し合って,彼女が帰宅できるようにしました。しかし,妻がかたく真理に立つかぎり,夫も迫害しつづけました。―171,172頁。
そうです。ヱホバの証者は,逆境にもつよいクリスチャンです。