老人も「耳を傾ける」
● 老人や盲人あるいは病人は宣教の助けにはなるまいと考えて,見過ごすべきですか。バハマの婦人の一伝道者はその問題に直面しました。しかしどんな結果が得られましたか。その婦人はこう述べました。「昨年,80歳になる盲目の一老婦人に会って,聖書研究を始めました。その婦人は深い関心を示しましたので,定期的に聖書研究を司会しました。そして『御国のこの良いたより』という小冊子を研究し終えたのですが,婦人は聖書の真理に深く感激しました。6月になって開眼手術を受けることに同意し,それ以来,両眼の視力を取り戻しました。そして神が自分を盲目のままにしておかれたのは,静かに座って真理を聞いて学ぶことのできるためだったと思うと語りました。もっと若い人と研究すれば,有効に時間を使え,より多くのことを成し遂げられるのではなかろうかと考えていたときに,『そのような人も若い人々と同様に命が必要であり,もしその婦人が研究を感謝し,よく進歩しているなら,その研究を続けなさい』と語った一兄弟の助言に従ったことを私は本当にうれしく思います」。曽孫もいるこの婦人は今では多くの友人や親類に証言しています。
― エホバの証人の1968年度年鑑より