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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1970
塔70 2/15 121–124ページ

エホバによって自分を強くする

診察を終えた外科医はゆっくり顔を上げました。患者は,ものみの塔協会の婦人宣教者です。医師の表情はまじめです。親切な,しかし重々しい口調で,すぐに大手術が必要なことを告げました。

「ほかの方法がありません」と医師は語りました。そののち,患者の夫もいるところで,外科医は血も血の成分も用いないことに同意しました。それで夫婦はその手術を受けることに決めました。―使行 15:20。

こうした経験は決して珍しいことではありません。神に忠実に仕えている人でさえ,アダムから相続している罪と死の影響を免れ得ないのです。また聖書が述べるとおり,『時と予見されないできごととはすべての者にふりかかる』のです。(伝道 9:11,新)そうです,わたしたちすべては,日常の生活の中でときおり試練に遭遇することを予期すべきなのです。

エホバ神に仕える人々は,エホバに対するその忠誠を破らせようとするサタンとその組織から,幾多の試練をあびせられてきました。屈服させ,神に不従順にならせようとして,強大な圧力が,しかも突如として加えられることもあります。罪の快楽への強い誘惑という形で試練の臨むこともあります。また,神への忠節を曲げる行為をさせようとして,残酷な迫害の加えられる場合もあります。―ペテロ前 5:8。

きびしい試練に突然に直面するなら,あなたは圧倒されるような気持ちになるかもしれません。そして圧力に屈してしまうように感ずるかもしれません。そのような場合には,神の他のしもべたちがそれぞれの試練にどのように耐えたかを思い返すのがよいでしょう。(ペテロ前 5:9)聖書は霊的な強さを保つためにそうした人々がどうしたかを述べています。

たとえば,亡命者であったダビデとその部下が自分たちの本拠であるチクラグにもどったときのことです。町はなんと荒らされていたではありませんか。アマレク人の一団が町を襲い,略奪をほしいままにして行ったのです。聖書はこうしるしています。

「ダビデとその従者まちに至りてみるに まちは火にやけその妻とむす子むすめはとりこにせられたり ダビデおよびこれとともにある民声をあげてなき つひになく力もなきにいたれり……時にダビデ大に心を苦めたり……(そは民)気をいらだてダビデを石にて撃んといひたればなり されどダビデその神エホバによりておのれをはげませり」― サムエル前 30:3-6。

エホバによって自分をどのように強くするか

わたしたちはエホバによってどのように自分を強くすることができますか。ダビデの経験に関する記述の残りの部分は,試練の際にエホバによって強くしていただくために何が必要かを知る助けとなります。

神のみことばに示されるとおり,ダビデは信仰深い忠節な神のしもべでした。研究と熟考とを通じて,ダビデは神,および人間に対する神のご処置について相当の知識を得ていました。そのことは聖書にしるされたダビデの数多くの詩の中に表われています。たとえばダビデは,「われはいにしへの日をおもひいで,汝のおこなひたまひしすべてのことを考へ,なんぢの御手のみわざを思ふ」としるしました。(詩 143:5)ダビデはこのことを一つの習慣にしていました。何か非常な事態に直面してから考えるということをしなかったのです。

それでダビデはチクラグにおいて苦境に直面しても,神と神のなさる事柄についてそれまでに貯えていた知識と経験とにたよることができました。それはダビデを力づけ,強めるものとなったでしょう。ダビデはこうしるしています。「われ神により頼みたればおそるゝことあらじ 肉体われになにをなし得んや」― 詩 56:4; 31:1。

またダビデは以前のいろいろな機会に神から受けたすばらしい助力についても思い返したに違いありません。巨人ゴリアテとの戦いにおいて神はダビデに勝利を与えられたではありませんか。ダビデは,「エホバはわが光わが救なり,われたれをかおそれん,エホバはわが生命のちからなり,わがおそるべきものはたれぞや」と心から言うことができました。―詩 27:1。

ダビデはまた祈りもしました。彼は祈りの人であり,ダビデの祈りは数多く聖書にしるされています。ダビデはあるとき,「われ迫りくるしめり,エホバよ我をあはれみたまへ」と祈りました。(詩 31:9)チクラグで苦難に遭遇した時のダビデの祈りにもこうしたことばが含まれていたに違いありません。

ダビデは,自分が特別な存在であり,他の人々にない方法で神と交渉できるのだなどとは考えませんでした。この点も注目に価します。神はアロン一家の祭司を通じて民と交渉することを取り決めておられ,ダビデはそのことを認識していました。それでその取り決めを利用したのです。聖書はこうしるしています。

「ダビデ アヒメレクの子祭司アビヤタルにいひけるは こふエポデを我にもちきたれと アビヤタル エポデをダビデにもち来る ダビデ エホバに問ていひけるは 我この軍のあとを追ふべきや 我これに追ひつくことをえんかと エホバ彼にこたへたまはく 追ふべし なんぢかならず追ひつきてたしかに取もどすことをえん」― サムエル前 30:7,8。

ダビデは行動しました。「ダビデは直ちに出かけた。彼およびともにいた六百人である」。そうです,エホバの指示に従うという点でダビデは遅れたり,ぐずぐずしたりしませんでした。エホバの指示を知るや,直ちにそれを実行したのです。結果として,ダビデはこの災やくを勝利に変えることができました。連れ去られた人員すべて,およびその人々の強奪された物品を取りもどしたのです。―サムエル前 30:9,18-20,新。

今日,エホバによって自分を強くする

チクラグでのダビデに関する記録が神のみことばの中に残されているのは,単に彼の生涯の一事件を伝えるためではありません。むしろそれは,「わたしたちの教えのため」,そして「わたしたちの忍耐と聖書から得る慰めとによって,わたしたちが希望をもつため」にしるされました。(ロマ 15:4,新)ダビデを強くされたと同じ神が,神に忠実に仕えようとする今日のわたしたちに強さと忍耐力とを与えてくださるのです。神はご自分の霊により人の普通の能力をはるかに越えた力を与えてくださり,それによってわたしたちは神のみこころとゆだねられた務めとを遂行し,予見しなかった事態を切り抜け,迫害に打ち勝つことができます。―コリント後 4:7。

あなたはおそらく,イエス・キリストの足跡に従って,神の国の良いたよりの伝道をすでに始めておられるかたのひとりでしょう。(ルカ 4:43。マタイ 28:19,20)エホバへの清い崇拝には御国の音信を携えて家から家に人々を尋ねることが含まれています。エホバの証人と聖書を勉強し,初めてこのことを悟ったときの試練を覚えておられますか。(使行 5:42; 20:20)伝道に関する神の命令は多くの人にとって信仰の試練となってきました。

しかし,神およびそのお目的に関する知識と理解が深まるにつれ,神のみこころを行なおうとする力があなたの中でしだいに大きくなったことでしょう。そして,誠実な祈り,およびエホバの見える組織内の人々からの援助と愛の激励によって,あなたはその試練を克服することができました。あなたは今その時をふり返り,伝道に参加できるようになったのは神からの助力によることを認められるでしょう。あなたは,「神はみこゝろを成さんために汝らのうちにはたらき,汝らをしてこゝろざしをたて,業を行はしめたま(ふ)」という聖書のことばの真実さを知っておられるでしょう。(ピリピ 2:13)みこころを行なうための力を神から得たこの最初の経験は,以来数々の試練に耐え,それを乗り越えるための力となってきたに違いありません。

自分を強くするためには神の組織が必要

ダビデの場合にはエホバの組織との緊密な交わりがあり,それが試練の時にダビデを大いに助け,強めるものとなりました。エホバの祭司アビヤタルはどんな行動を取るべきかについて,霊感による神からの指示をダビデに与えました。同様に,エホバの天の組織からつかわされた天使は,忠誠の試みに耐えるための力をイエス・キリストに与えました。(ルカ 22:43)そしてローマ会衆のクリスチャン兄弟たちはちょうど必要な時に使徒パウロを激励し,力づけました。(使行 28:14,15)こうした経験の中には今日のわたしたちに対するすぐれた訓戒が含まれているではありませんか。わたしたちはエホバの用いておられる見える組織にかたくついて離れないことが必要なのです。わたしたちが必要な力と激励を得るのはそこからです。

現代において,エホバは「忠実にしてさときしもべ」の組織を通じてご自分のみこころを徐々に啓示してこられました。(マタイ 24:45-47)この組織によって,わたしたちは試練に耐えぬき,神への忠誠を守るための備えをすることができます。たとえば,この忠実な教育機関は,血と命が神聖なものであり,血の用い方としてただ一つ神の是認を受けるのは犠牲としてそれを用いることであるという聖書の見解を明らかにしてきました。(レビ 17:11-14。使行 15:20,29)神のみむねに関するこの知識は,神のしもべで輸血を迫られた人々をしっかりささえるものとなってきました。また,ともに神のしもべである人々からの激励はそうした状況の下で忠誠を守るために肝要な助けとなっています。しかしたとえ事故に会って多くの血液を失い,ともに神のしもべである仲間から離れている場合でも,神がわたしたちから離れてしまわれることはありません。必ず助けていただけるとの確信をもち,神が力づけてくださることを願い求めることができるのです。―詩 120:1; 121:1-8。

神の組織は,御国の良いたよりを地の果てにまで伝道する使命を遂行させるためにも神の民を強めてきました。(マタイ 24:14)もとよりわたしたちは,「キリスト・イエスにありて敬虔をもて一生を過さんと欲する者は迫害を受くべし」という予告を受けています。(テモテ後 3:12)そしてこの迫害は実際に起きています。それは,神に不従順であるからではなく,現代のエホバのしもべがイエスの手本に従って御国の音信を伝道し,この世から離れていることから来る迫害です。―ヨハネ 17:16。

マラウィ,ザンビア,キューバ,アラブ連合,その他多くの国でエホバの証人が受けた迫害について考えてごらんなさい。それらの国から真の崇拝を一掃しようとするサタンの企てにもかかわらず,エホバの証人は決して屈服していません。神はそうした土地の証人に人の思いを越えた力を与えられ,力を受けた彼らは使徒パウロの語ったごとく完全な勝利を収めています。(ロマ 8:35-37)「エホバの証人の1969年度年鑑」からこれらの国に関する報告を読んでごらんなさい。(「ものみの塔」69年4月15日号,同5月15日号,8月1日号,11月15日号)このことが真実であるのを理解されるでしょう。忠実な神のしもべは復活の希望に強められ,死に直面しても恐れませんでした。―ヨハネ 5:28,29。

神の組織が1世紀のクリスチャンたちを強めた方法の一つは,忠実な人々を派遣して,各地の会衆にいる弟子たちを教え励ますことでした。パウロやバルナバはそれら旅行したしもべの例です。ある時これらふたりはピシデヤのルステラ,イコニオム,アンテオケなどの兄弟たちを再び尋ねに行きました。それらの土地では以前,暴徒の襲撃を受けたこともあったのです。聖書はこうしるしています。「ルステラ,イコニオム,アンテオケにかへり,弟子たちの心を堅うし信仰にとゞまらんことを勧め,また我らが多くの艱難をへて神の国にいるべきことを教ふ」― 使行 14:21,22。

パウロその他忠実なしもべたちのこうした巡回訪問は確かに弟子たちを強め,しっかり立たせました。今日,エホバの証人の組織はこれと同じような奉仕を受けています。「忠実にしてさときしもべ」の統治体から派遣される忠実な人々は,全地のエホバの証人の会衆を絶えず巡回し,証人たちがエホバへの奉仕を忠実に続けるように励ましています。こうした取り決めは証人たちをなんと強めているではありませんか。

わたしたちは今,新しい事物の体制の門口に立っています。今の事物の体制は滅びを目前にしているのです。(ペテロ後 3:7-13。ヨハネ第一 2:15-17)悪魔サタンは神のしもべたちに対する全面攻撃を今や開始しようとしています。わたしたちは恐れますか。わたしたちは前途の試練に立ち向かうため自分を強くしていますか。パウロのごとく,わたしたちは恐れずに語ります。「我を強くしたまふ者によりて,すべての事をなし得るなり」― ピリピ 4:13。

わたしたちは今後も神のみことばの個人的勉強と,会衆の集会に集まり合うことを続けましょう。そして導きと力づけを絶えずエホバに祈り求め,みこころを行なうことに専心努力しましょう。神はこう約束しておられます。「われさらに汝を去らず,汝を捨てじ」。わたしたちはこのことばを全く信じ,「[エホバ]わが助主なり,我おそれじ。人われに何をかなさん」と自信をもって語ります。(ヘブル 13:5,6,[新])そうです,神から来る力にたよるなら,わたしたちは前途の試練に耐えることができるのです。

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