聖書を信じるどんな理由がありますか
聖書は昔の賢人が残した良書の一つにすぎないと言う人がいるが,聖書がそれ以上のものであることをどうしたら確かめられるだろうか。何千年も昔に書かれたものからどうして益を受けられるだろうか。家族の衣食のため忙しく働かねばならない人にとって,聖書はどれほど実際的な本であろうか。聖書がほんとうに良い感化を与える本であるなら,キリスト教世界の諸国家が二度の世界大戦を通じて多くの人を殺し,幾多の資産を破壊してきたのはなぜか。このような疑問をおもちになったことがありますか。
こうした疑問をもっておられるとしても,それは決してあなたおひとりではありません。またこうした疑問を感じたとしても,それは決してまちがいではありません。非常に多くの人がこのような,また他の同様な疑問をいだいています。誠実な態度でこのような疑問をいだく人の中には,霊的なものの必要性を意識している人が多いのです。そしてイエス・キリストは,「霊的な必要を自覚している人は幸いである」と言われました。エホバのクリスチャン証人はここにあげたような問題を注意深く取り上げる一連の講演を準備しています。あなたはそれを知って喜ばれるでしょう。―マタイ 5:3,新。
日本の場合,その講演は2月から4月にかけて毎月2回ずつ,合計6回にわたって行なわれます。それは各地にあるエホバの証人の御国会館で行なわれます。あなたのご出席を心から歓迎いたします。講演は無料であり,寄付を集めることもありません。お近くの御国会館の場所をご存じでなければ,本誌の発行者にご遠慮なくお問い合わせください。(98ページをごらんください)
一連の講演の最初は,「創造と大洪水に関する聖書の記述 ― 真実ですか,作り事ですか」という題でなされます。創造と大洪水に関する聖書の記述を批判し,攻撃する人がいますが,この講演はそうした批判を正面から取り上げ,その真偽を注意深く検討するものです。あなたはこの講演を通じ,神話や単なる学説と事実との相違を理解されるでしょう。この講演は創造と大洪水に関し何が真実であるかを示します。
第2の講演は,「聖書の記録はほんとうに歴史上の事実ですか」という題でなされます。この講演は,同じ事件に触れている場合,聖書と信頼できる一般の歴史とは一致しているだろうか,また,古代の一般の歴史を調べる場合,どんな要素を考慮に入れるべきかといった問題を扱います。
次の講演の題は,「聖書は矛盾していますか,一貫していますか」です。聖書にはたくさん矛盾がある,聖書は一貫していないといった非難についてはどうですか。表面上の矛盾や見かけの不一致に納得のゆく説明をできますか。あなたはこうした疑問の答えを望まれるでしょう。
今日の多くの人と同じく,あなたも将来に関心をもっておられるでしょう。ある人々は占星術その他の占いにたよって将来を知ろうとしています。それはおおむね失敗に終わります。しかし聖書そのものは幾世紀も前から将来を予告すると述べています。このことをご存じですか。聖書は実際にそうした予告をしていますか。聖書の預言はすべて正確ですか。この問題の答えはわたしたちにとってどれほど大切ですか。4番目の講演,「あなたの命にかかわる聖書の預言」はこうした問題を徹底的に取り上げます。自分の霊的な必要を満たそうとする人にとって,ここにも大切な情報があります。
生活上の諸問題についても健全な助言がほしいと思っておられますか。もしそうなら,「神が人間のために備えられた実際的な助言」と題する5番目の話をも聞きたいと思われるでしょう。物事の正邪はどのようにして判断するのですか。倫理上の問題は人間各自が判断すべきなのですか。この講演は,聖書の原則がいかに健全であり,それに従うことが家族の幸福のみならず,身心の健康にもいかに役だつかを特に示します。
そして,真に賢明な道を進みたいと願うなら,人は一つの決定をすべきであり,その点を促すのが,「教会それとも聖書 ― あなたはどちらを選びますか」と題する最後の講演です。この講演の題はあなたにとって少し妙に聞こえるかもしれません。牧師が神のことばとして聖書を大いに重んずると唱える教会に行く人々にとっては特にそうでしょう。しかし,キリスト教国の諸教会がほんとうに聖書の教えに従っているか,あるいは聖書から離れた信条や福音をかかげているかについてすべての証拠を検討するなら,あなたは聖書を選ばねばならないことを理解されるでしょう。
それで,聖書を信ずる根拠を知ろうとし,霊的な必要を自覚し,真に賢明な道を進もうとしておられるなら,これら一連の講演すべてをぜひお聞きください。一つも聞きのがさないでください。
聖書が単なる人間の著作でないことをどうしたら確かめられるだろうか,聖書の教えは今の時代にほんとうに実際的であろうか,など,あなたが疑問にしてこられたことがあれば,その答えをぜひ学び知ってください。お近くの御国会館で,あなたは歓迎され,暖かく迎えられるでしょう。そして,こうした点での知識こそもっとも価値のあるものであることを忘れてはなりません。イエス・キリストの言われたとおり,エホバ神と御子イエス・キリストに関する知識を取り入れることは永遠の命を意味するのです。―ヨハネ 17:3。