大きな犠牲
◆ 先進国の人々が保険の恩恵に浴しているように,アフリカ西部のトーゴの人々は,家族制度の恩恵を受けています。14歳のひとりの少年が聖書の真理を学びました。しかし,その家族は,彼がエホバの証人と交わることをやめなければ追い出す,と言っておどしました。家を追われることは,少年にとって,社会的な安全をいっさい失うことを意味します。そうしたおどしにもかかわらず,少年は,聖書の勉強の面で引き続き進歩したため,家を追い出されました。エホバの証人は,少年を援助しようとしましたが,彼は,「物質上の益にあずかるためエホバの証人になったのだ,と人からいわれないようにしたいのです」と言って,援助の申し出を断わりました。少年はその後,バプテスマを受け,現在円熟に向かってすぐれた進歩を示しています。その少年は,自分が何をしているかをしっかりわきまえているのです。
― エホバの証人の1970年度年鑑より