エホバの寛大な備えを歓ぶ
1 「主にあって常に歓びなさい。もう一度言います。歓びなさい!」(フィリピ 4:4)エホバの証人は過去1年間に受けた寛大な備えに対して本当に歓んでいます。疑いなくエホバはわたしたちを豊かに祝福してくださいました。―箴 10:22。
2 わたしたちが感謝できる備えの幾つかを考えてみてください。3,300人以上の長老たちが王国宣教学校で一層の教訓を得,約2,300人の新しい正規開拓者たちは2月と10月の開拓奉仕学校に出席することができました。3月にわたしたちは皆,「病める人類をいやす唯一の方法」と題する特別講演を楽しみ,4月の記念式には17万3,344人という驚くほど大勢の人々が集いました。そして5月には,過去数年の間日本中の兄弟姉妹が熱心にその建設を支持してくださった海老名ベテルの献堂式が行なわれました。過去1年間毎月伝道者新最高数が報告され,さらに何年間も不活発になっていた多くの人々を助けるための優れた備えもなされました。しかし,何といっても,日本語の新世界訳聖書や他のすばらしい文書が発表された「王国の真理」地域大会は過去1年間のハイライトでした。そうです,エホバは寛大な備えにより,ご自分の民を豊かに祝福してくださいました。
3 過去1年間に,エホバからいただいた寛大な備えをわたしたち皆が振り返る時,「わたしたちは今,何をしようと思っているか」と自問するのはふさわしいことです。わたしたちは,エホバに忠実に仕え続けるという決意を抱いて,一致のうちに,より一層確固として前進してゆきたいと思います。学んだ事柄を適用すること,また大会を通して学んだ価値ある情報や新しい出版物を十分に活用してゆきたいと思います。
4 各会衆とも区域はかなりよく回られるようになりました。しかし,月に2度ずつ発行される「ものみの塔」と「目ざめよ!」の雑誌もエホバの寛大な備えの一つであることを忘れてはなりません。引き続き忍耐強い態度で伝道を続け,区域内の一人一人に十分に証言するよう努めましょう。いつも快く雑誌を求める方々には,毎号新しい雑誌が出たら2週間に一度雑誌を届けに立ち寄れることを伝え,雑誌経路を設けることができるでしょう。このように関心を示す方々の関心を高め,聖書研究を取り決めるように努めましょう。
5 エホバの備えを最もよく活用して力を注ぎたい奉仕の分野は家庭聖書研究です。事実イエス・キリストは,わたしたちが『王国のこの良いたよりを証しのために,全地で宣べ伝える』よう命じられただけでなく,「すべての国の人々を弟子とし,……命令した事柄すべてを守り行なうように教えなさい」と言われました。(マタイ 24:14; 28:19,20)それですべての奉仕者が宣べ伝える業に加わると同じように,家庭聖書研究を通して行なわれる教える業にあずかるのは大切です。
6 個人で奉仕する場合でも,群れとして奉仕する場合であっても,家から家の奉仕に続いて,是非再訪問活動を計画しましょう。何らかの関心を示した人をできるだけ早い時期に再訪問し,示された関心を高め,家庭聖書研究を取り決めるように努力しましょう。一度の再訪問で研究が取り決められることもありますが,普通は忍耐強い再訪問を何度も繰り返し,家の人の関心を高め,信頼を得,親しさを増し,やがて再訪問が定期的に軌道にのり,研究に結び付くようになります。
7 再訪問を行なったり,研究を行なったりする際,もし何らかの出版物をすでに家の人に配布しているならそれを用いて話し合うのは良いことです。あるいは家の人が特定の事柄につき知りたいと思っていたり,何らかの質問があれば,それについて答えを述べている出版物に基づいて話し合いを進めることもできます。また「見よ!」の小冊子はいつでも有効に用いることができます。しかし新しく出版された「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」の書籍が入手可能となった現在,多くの奉仕者はこの書籍を用いて家庭聖書研究を行ないたいと思われるでしょう。是非試みてごらんになってください。
8 エホバは何と寛大な備えをしてくださるのでしょう。それら一つ一つはわたしたちを霊的に富ますものであり,エホバのご意志を行なおうとするわたしたちを力付けるものです。歓びにあふれ,感謝しつつ,エホバの業にあずかりましょう。