「聖書から論じる」の本を活用してください

¹ 「あなたは自分個人として，聖書からもっと効果的に論じられたらよいと思われませんか。宣教の際に遭遇する質問で，効果的に扱うのが難しいと思えるものがありますか。真理を認識するよう，自分の住む地域の正直な心の持ち主を助けるために，こうした点で役に立つ何らかの出版物があったらうれしいと思われますか」。「忠誠を保つ人々」大会で話し手の提出したこれらの質問に対するあなたの答えが「はい」であったなら，あなたは，協会が野外奉仕のための新しい手引き書である「聖書から論じる」の本を作成したとの発表を聞いて心を躍らせたに違いありません。それが発表されて以来あなたは，自分の教える事柄を聖書から『論じ，説明し，そして証明する』ためにこの優れた道具を十分用いてこられましたか。―使徒 17:2，3。

いつ，「論じる」の本を用いるか

² 家から家の宣教のために準備をする際，冒頭の部分にある優れた紹介の言葉のうち幾つかを考慮するのは特にふさわしいことです。あなたはそれらのうち一つを用いたり，土地の事情に合わせるよう調整したりすることができますか。提案を考慮することは，あなたにとって新鮮な近づき方をする助けとなるに違いありません。また，実際に家から家の業に携わっている間，自分の紹介の言葉が関心を引き起こしていないと思うことがあるかもしれません。次の家に移る前に，是非アイディアを探すため「論じる」の本を開いてみてはいかがですか。あるいは，何人もの家の人が同じ返事をして会話をやめさせることがあるかもしれません。15ページから始まる部分を見ることにより，見たところ克服し難い壁を一層の話し合いをするための開いたドアに変える助けが得られるかもしれません。

³ 再訪問をしているときや聖書研究を司会しているときに，相手の人が要点を理解したり認識したりする面で困難を抱えていることに気づくことがあるかもしれません。その人は依然として疑問を持っているかもしれません。「論じる」の本には，質問をする人の心に達する点で助けとなる幾百もの特定の質問や多くの例えが含まれています。例えば，エホバがなぜ悪を許しておられるのかを示す33ページの例えに注目してください。

⁴ 「論じる」の本は，聖書研究生がエホバを喜ばせるために生活においてどのような変化をする必要があるかを説明する助けにもなります。例えば，ある夫婦が法的に結婚した関係にないのに，共に住んでいるかもしれません。この事に関する聖書的な推論の仕方が150，151ページにあります。あるいは，ある聖書研究生がたばこや麻薬の使用をやめる面で困難を抱えているかもしれません。「麻薬」という主要な見出しのもとで，わたしたちの新しい手引きは，そうした有害な習慣に関する多くの事実を考察し，なぜクリスチャンがそれらを避けるかについての強い聖書的な理由を指摘しています。

⁵ わたしたちの霊的な闘いにおいて「論じる」の本は，バビロン的な教理や推論に深く侵されている捕らわれ人を解放するために強力な仕方で「霊の剣」を振るうようわたしたちを助けます。（エフェソス 6:17。コリント第二 10:4，5）しかし最も強力な武器でも，もし兵士がその使い方を知らなかったり，それを携えていなかったりするなら，役に立ちません。それですから，モーセの時代と同じようにわたしたちキリストの兵士は，「エホバの前にあって戦いのための装備を」しなければなりません。（民数記 32:20，21。テモテ第二 2:3）わたしたちすべてが「聖書から論じる」の本を十分に用い，そのようにして常に防御の備えをし，良いたよりを推し進めてゆけますように。