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  • 家庭聖書研究を産出的に司会する
  • わたしたちの王国宣教 1989
  • 副見出し
  • 資料の選び方
  • 研究の方法を教える
  • 予習を励ます
  • 研究を司会する基本的な型
  • 反対に備えさせる
  • 新しい人格を培うよう助ける
  • エホバの組織について教える
  • 集会に出席するよう研究生を助ける
  • 他の面での援助
  • 伝道者となるよう助ける
  • 研究の期間
  • 結び
わたしたちの王国宣教 1989
宣 89/2 3–6ページ

家庭聖書研究を産出的に司会する

1 家庭聖書研究を司会する方法に決まりはありません。司会者の側にも研究生の側にも背景,能力などに相違があるからです。しかし,産出的に家庭聖書研究を司会してゆくために助けとなる多くの提案がこれまでになされてきました。それらにできるだけ従うとき,研究生の進歩が見られ,研究生にも司会者にも喜びとなったことが報告されています。それで,この折り込みも皆さんの今後の研究司会の手引きにしていただければ幸いです。

資料の選び方

2 「見よ!」のブロシュアーは,聖書研究を始めるための傑出した助けです。主要な研究用出版物に入る前にこのブロシュアーを一通り学ぶのは有益です。このブロシュアーは,日本人のように聖書になじみの薄い人々に,聖書自体とその主な内容を簡潔に要約して紹介しており,聖書に対する違和感や偏見を取り除く助けとなります。しかし,あくまでも橋渡し的な役割であることを忘れないでください。このブロシュアーだけで研究生を納得させようとして詳しく扱うなら,研究生は戸惑いを覚え,あまりにも難解で受け入れることが難しいと感じ,研究をやめたいと思うかもしれません。

3 場合によっては,「家族生活」の本のような日常生活に密着した出版物を用いて,まず研究が軌道に乗るよう援助したいと思うかもしれません。そのようにして,聖書に対する関心を高めることに成功したなら,家の人が最も関心を示した部分と主な出版物の関係する部分とを結びつけ,移行することができます。

4 研究生が学ぶ主な出版物の1冊目として,『永遠に生きる』の本は最も適切です。

5 2冊目として,「崇拝」・「王国」・「真の平和と安全」の本のいずれかを用いることができます。「崇拝」の本は,聖書の理解を広めかつ深め,それらを一層十分に生活に適用するよう助けるものです。「王国」ならびに「真の平和と安全」の本は,神のお目的とその成就,およびクリスチャンの責任について認識を深める助けになります。「崇拝」の本が難しいと思える研究生には,ためらうことなく別の本を2冊目として勧めるべきです。

6 それら主な研究用出版物を学んでいるときにも,創造者としての,また人格神としてのエホバの存在,人類に対する神の愛ある配慮,そして神の特質について認識と感謝の念を培うよう助けるため,他の出版物を用いることができます。この面で成功している多くの人々は,「父を尋ね求めて」の小冊子や「人生」・「幸福」・「創造」などの本を随時参考資料として用いています。

研究の方法を教える

7 研究の方法を早めに教えなければなりません。恐らくこのことは再訪問の時期に行なえるでしょう。研究用の出版物が質問と答えからなっていること,聖句がどのように引用あるいは引照されているか,普通どのようにして研究を始め,終えるかなどを具体的に知らせる必要があります。実際に家の人と共に行なってみることができます。

予習を励ます

8 予習の大切さを早い時期にはっきりと教え,研究生が確実に予習しておくよう励まさなければなりません。もしこの習慣が確立しないなら,あなたの研究生はほとんど進歩しないでしょう。最初から効果的な予習の仕方を教えるのは親切です。まず主題に注目してどのようなことを学ぶか短く考えること,副見出しに注目して全体をとらえること,節を読み,欄外の質問に答えている部分のごく短い要点にのみ下線を付すこと,引用されている聖句に十分注目すること,引照聖句を自分の聖書から調べること,一定の資料を予習し終えたのちに要点と思う事柄を自分の言葉で述べてみることなどを親切に教えてください。できれば,研究生がきちんと予習する習慣を身に着けるまで,何回かにわたって具体的に示すことにより,このことを行ない続けてください。いつまでたっても予習しない人との研究は,続けるべきかどうか真剣に考える必要があります。

研究を司会する基本的な型

9 冒頭に述べたとおり,家庭聖書研究を司会する方法に決まりはありません。しかしながら,できるだけ基本的な型に従って司会するとき,最も効果的な仕方で研究生を援助することができます。

10 普通,聖書研究そのものの時間は1時間が適当と言われています。恐らく,その1時間の間に出版物中の一つの章を学ぶよう努力できます。そして,研究前後の話し合いや築き上げる会話などを含めても,研究生の家に滞在する時間は1時間30分から2時間ほどでしょう。それ以上長居することにはあまり益がありません。

11 前回の復習のためにごく短い時間だけを用いるよう勧められています。恐らく一つから三つほどの要点を復習することができるでしょう。

12 家庭聖書研究は集会と異なり,ほとんどの場合に研究生は予習しており,また注解することに恥ずかしさやためらいを覚えることが少ないため,まず質問と答えで討議し,それから節を読むほうが効果的です。

13 研究司会者は,一度の研究で扱う資料の要点を思いの中でよく把握しておく必要があります。その要点の数は,軌道に乗った研究生であっても五指に満たないはずであり,二つまたは三つであることも少なくありません。資料の骨組みや要点をきちんと理解しておくなら,あなたの研究司会は大切な点を浮き彫りにした,研究生にとって平易で記憶しやすいものとなります。

14 多くの場合,研究は1節ずつ討議して進む方法でなされますが,だからといって司会者は,一つ一つの節がすべて重要でもあるかのように扱ってはなりません。早く進む節と少し時間をかける節とを識別する必要があります。要点はふさわしい仕方で繰り返され強調される必要があります。たいていの場合,次週の要点を前もって研究生に伝え,またその日の討議に先立っても要点に簡単に触れるのはよいことです。そして,研究の途中で大切な点を短く振り返ることも助けになります。そのようにするなら,最後の復習のとき,研究生は資料から目を離して,要点に関する質問に自分の言葉で答えることができるに違いありません。

15 司会者の話し過ぎをどうしても避けなければなりません。研究生の答えが少し遅いとき,待ち切れずにすぐに説明してしまうのではなく,補足的な質問をするなどして,辛抱強く考える時間を与えるべきです。「ご自分の言葉で言うとどうなりますか」,「あなたはどう思いますか」,さらに選択・正誤・誘導の質問などがあります。司会者が多くを語るよりも,研究生が自由にのびのびと自分の言葉で語るほうが勝っています。どの節でも研究生が答えた後に司会者が何かを付け加えたり,同じ内容のことを繰り返したりするくせをなくすべきです。前もって選んだ,その研究生にとって要点と思えるところ以外は早めに次の節に進むとよいでしょう。

16 他方,質問攻めにして研究を重苦しい雰囲気にするのも避けたいものです。最も望ましいのは,研究生が推論するよう助けることです。必要なときには,補足的な質問の代わりにヒントとなる考えを述べて研究生を助け,それによって研究生が要点を自分の言葉で述べられるよう導くことができます。また,要点を研究生に理解させる助けとして,例えを用いることも効果的です。しかし,どちらかというと,司会者の話し過ぎる傾向が見られますので,注意してください。

17 家庭聖書研究という名が示すとおり,討議の中で聖句の占める役割は非常に大きなものです。それで,引照されているすべての聖句を研究生が毎回調べておくよう励ましてください。しかしながら,出版物の欄外やノートに聖句の全部を書き写す必要はありません。聖句を書くために多くの時間を用いるよりも,研究生自身が聖句そのものの意味について考え,本文の説明や要点をどのように裏づけているかを考えるために時間を用いるほうが有益です。もちろん,聖句中の要点となる部分を書いておくことは助けになるでしょう。

18 司会する際,聖書を頻繁に開いて討議することは非常に大切です。主要なところでは節の中に引照されている二つか三つぐらいの聖句を開いて討議する必要があるかもしれません。しかしながら,出版物中に直接引用されている聖句の価値を見落とすことがないようにしてください。引用聖句のほうがその節における重要度は高いのです。場合によっては,実際に聖書を開いて引用聖句を読む必要があると感じるかもしれません。

19 研究生が前もって聖句を読んでいるからといって,研究中に聖句を読んでもらったのち,司会者がすぐに説明してしまわないようにしてください。それよりも,聖句のどの部分が節の要点を支持するものとなっているかを確かめるような質問を行なってください。

20 たいていの場合,終わりの復習は初めの復習より幾分詳しいものになるでしょう。多くの奉仕者は終わりの復習に必ず聖句を含め,聖書を開いて復習するようにしています。しかしながら,このときにも幾つもの点を覚えさせようとするのは賢明ではありません。

21 ふさわしい時期に,祈りをもって研究を始め,祈りで閉じるようにするのはよいことです。研究生の,神に対する認識がある程度築かれたなら,すなわち,偽りの宗教の考えに基づいてではなく,ある程度聖書の教えに基づいて,神の存在を認め,その方に話しかけることの意味を悟るようになるとき,祈りについて説明し,ふさわしい認識をもって研究生がそれに同意するなら,祈りをもって研究を始め,また終えることができるでしょう。

反対に備えさせる

22 できるだけ早い時期から研究生を反対に備えさせることが是非とも必要です。反対が生じることは預言されていたことを示してください。(マタイ 10:34-39。ルカ 21:16-19)迫害者に対して正しい見方を持つよう研究生を助けてください。(マタイ 5:43-48。ローマ 12:17)聖書中の忍耐した人たちの例を指摘してください。(ヨブ 1:20-22。箴言 27:11)迫害に耐え,自分にも周囲の人々にも祝福がもたらされたことを示す出版物中の経験を用いてください。

新しい人格を培うよう助ける

23 新しい人格を培うよう研究生を漸進的に援助することは,研究生の霊的成長に大きく貢献します。それにより研究生は,自分の人格面での成長や家族関係の向上を経験し,神の言葉の価値を一層認識するよう助けられるからです。

24 エホバとイエス,聖書中の神の僕たちにどのように見倣えるかを話し合うことができます。研究生が夫,妻また若者や子供として家庭内での聖書的な役割を果たすよう援助することもできます。あるいは,コリント第一 13章の愛の働きを一つずつ取り上げて,真の愛の意味とその示し方を教えることもできます。霊の実やヤコブ 3章17節の上からの知恵を一つずつ討議することもできるでしょう。

25 それらの点のうち何を話すか準備してゆき,研究の前か後の時間を用いて,くつろいだ雰囲気で率直に話し合ってください。生活に適用するときにどんな実を結ぶことができるか,どのように人格の向上を図ることができるか,家族や他の人々にどんな良い益を及ぼすことができるかを示してください。

26 研究司会者の模範は肝要です。司会者は,服装,振る舞い,話し方,会話の内容,時間や約束を守ること,そして子供がいるなら子供の訓練の点でりっぱな模範を示すべきです。司会者の子供がたとえ幼くても,親の隣にきちんと座り,出版物を開き,静かに耳を傾けているなら,研究生は大いに励まされるでしょう。研究生にも子供に対する訓練の必要性を是非教えてください。

27 研究生が特定の弱点を克服するのに困難を覚えているなら,協会の出版物を研究生と共に考慮できます。研究生の私的な生活に立ち入ることはせず,出版物に語らせ,研究生の心を動かすようにしてください。

エホバの組織について教える

28 エホバが地上に唯一の組織を持っておられることを研究生が認識するよう助けなければなりません。研究生はエホバの組織の取り決めについてよく知り,会衆の活動に加わるよう助けられ,そのようにしてエホバの賛美者になるよう導かれねばならないのです。

29 活用できる資料として,「奉仕の務め」や「論じる」の本,『ご意志を行なう証人』や「二十世紀におけるエホバの証人」のブロシュアー,「年鑑」,ベテルや大会の様子などを載せた「ものみの塔」や「目ざめよ!」などがあります。できるだけ早く,そして家庭聖書研究を行なうときには必ず話し,一度話したからもう十分と考えるのではなく,別の角度から繰り返し話す必要があります。計画を立てて毎週行なうことです。この話も,研究の前か後にくつろいだ自然な仕方で行なえます。必ずしも資料を質問と答えで研究したり,全部朗読したりする必要はありませんし,長い時間をかける必要もありません。この話し合いにより,研究生は真のキリスト教を見分けるよう助けられるに違いありません。

集会に出席するよう研究生を助ける

30 たいていの場合,公開講演会にまず招待することがなされます。一般の人々に対して講演が準備されていることを知らせてください。出版物の中から公開講演会を示していると思えるさし絵を見せ,雰囲気を感じてもらうことができます。講演の主題の一覧表を見せ,その内容をおおまかに知ってもらうこともできます。たいていの場合,いつ出席するか研究生と共に目標を定め,それに向かって励まし,まず一度出席するよう助けるのが効果的です。

31 集会が行なわれていない日に研究生を王国会館まで案内し,場所をはっきりと知らせ,慣れてもらうこともできます。

32 ひとたび研究生が集会に出席したなら,それが楽しい思い出となるよう全力を尽くしてください。その話から学べた数々の点を親切な仕方で話すのはよいことです。集会で交わることのできた兄弟姉妹や他の研究生の名前を挙げ,会衆の人々がその研究生の出席をどのように喜んだかを伝えることができます。そして,次の集会出席の目標を共に立ててください。

33 もしかしたら次に,「ものみの塔」研究の集会を楽しむ方法を教えるのが効果的かもしれません。全部が理解できなくても必ず益にあずかれるという確信を持てるよう助けてください。できれば,近い将来注解に参加して喜びを増し加えるよう励ましてください。すべての成員に短い注解が勧められていることを伝えてください。

34 普通,会衆の書籍研究に招待することが次になされます。研究生の通いやすい,近くの場所で行なわれること,王国会館での集会に比べるなら少人数のため注解がしやすいこと,互いに親しく知り合う良い機会となること,加えて霊的な益がきわめて大きいことなどを伝えてください。

35 そして,神権宣教学校と奉仕会にも出席し,できれば神権宣教学校に入学することを目標にするよう励ましてください。そして,巡回監督の訪問や特別一日大会,巡回大会,地域大会,主の記念式など際立った事柄が発表されるとき,すぐ研究生に伝え,それがどのようなものか,またそれからどのような益が得られるかについて,さまざまな写真や自分のノートなどを用いて説明し,研究生の期待を高め,その出席を目標とするよう順次励ましてゆくことができます。

他の面での援助

36 集会に出席するため,必要なら交通の便を図ってあげることができます。時々他の奉仕者に研究に参加してもらい,研究生と親しくなってもらうことも助けになるでしょう。自分の家に研究生を招待してもてなした結果,研究生が進歩したという経験もよく耳にします。約束した研究の時以外に研究生の家をごく短く訪問し,励ましを与えることも研究生にとって力になるでしょう。

伝道者となるよう助ける

37 「奉仕の務め」の本98ページの最後の1行から99ページにかけて列挙されている資格に照らし,研究生がそれらを道理にかなった範囲で満たしているとあなたが判断できるとき,積極的に野外奉仕に共にあずかるよう励ましてください。もちろん,それ以前に野外奉仕に参加することの意義や重要性,方法,その喜びなどを伝えておくべきです。しかしながら,資格を満たすときに,できるだけ早く野外奉仕にあずかれるよう一層具体的な援助を与えるべきです。

38 恐らく,野外奉仕の行ない方をはっきりと伝え,練習を共にすることさえできるでしょう。そのようにして,研究生が野外に出たいとの意志を表わすとき,遅れることなくそのことを主宰監督に伝えてください。長老はふさわしい取り決めを設け,援助してくれるに違いありません。

研究の期間

39 どれほどの期間研究を続けるべきかについては,すべての人に当てはまる規則はありません。しかし,残されている時が短くなっている事実を考えるとき,誠実な動機を持たない人,努力や進歩を示さない人のために時間を浪費することのないよう注意すべきです。研究生は行動しなければならず,しかも残されている短い時の間にそうしなければなりません。それで,司会者の側に毅然とした態度が求められます。

40 約1時間の研究で,できるだけ一つの章を学ぶように努めていれば,提案されている2冊の出版物を学び終えるのに何年もかかるということはないはずです。そして,その期間に研究生はふさわしい援助を受けているに違いありません。そうであれば,その間に道理にかなった行動を起こしていない研究生にそれ以上時間をかけるべきかどうか,司会者は判断できるでしょう。

41 あまり進歩的でないと思える研究を打ち切るべきかどうか判断するに当たって,次の諸点を考えてみることができます。(1)研究司会の方法で改善すべき点が司会者の側にないか。(2)研究生は十分の能力があるにもかかわらず進歩していないのか。(3)健康状態や生活環境などで考慮に値する問題を抱えており,そのために進歩が阻まれているのか。(4)研究生はきちんと予習しているか。以上の点を考慮し,司会者の側でできることを行なったにもかかわらず,研究生が何の進歩も示さないのであれば,親切な仕方で研究を打ち切ったほうがよいかもしれません。

42 献身とバプテスマの必要性を適切な時期に伝え,その意義を説明してください。そのような段階を踏むときに初めてエホバとの貴重な関係に入ることができ,命の道を歩めることを説明してください。

結び

43 これらの情報が皆さんの産出的な家庭聖書研究司会に役立つものとなるよう希望いたします。これらに関して,また研究司会の別の分野に関して,多くの提案が「王国宣教」に載せられていますので,それらを十分に活用してください。どうぞ,この折り込みをできるだけ常に持参するようにし,産出的な研究司会を楽しんでください。

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