若い皆さん,学校で効果的に証言してください
1 若い時に,しかも神の約束に対する感謝にあふれてエホバに仕えるのはすばらしいことです。(伝道の書 12:1)若い皆さんには,ふだん大人の近づけない区域ともいえる,クラスメートや先生方に真理を分かつという特別な機会が開かれています。あなたは学校で非公式に証言できる様々な機会を目ざとくとらえていますか。
2 ある人にとって,学校で真理を他の人に分かつのを苦手と感じさせているものはなんでしょうか。もしかすると,クラスメートに神について話すなら,彼らは自分のことをどう思うだろうかという恐れがあるのかもしれません。(マルコ 8:38と比較。)たぶんあなたは,良いたよりを携えて家から家を回り始めたときこの種の恐れを経験したことでしょう。しかし,福音宣明者としての自分の責任はもちろんのこと,他の若者たちが真理を必要としていることを正しく評価するなら,あなたは王国の音信を人々に分かつ機会を探し求めることでしょう。(マタイ 9:36-38。ルカ 12:8,9)学校での非公式の証言を効果的に行なうためには,あなたの側に事前の準備と計画が求められます。
どのように行なうか
3 一人の学生は15分の自由時間を用いて,毎日学校で「聖書物語」の本を読んでいました。あるクラスメートがこの本のことを尋ねたとき,彼女は腰を下ろし,本の中の,ある物語を一緒に考えてみるよう勧めました。その後,このクラスメートは誘われるのを待ちきれずにやって来て,次の物語も熱心に考慮しました。そして自分が学んだ事柄を母親にも知らせたのです。その結果,母親も聖書研究を始め,王国会館で開かれる集会に娘を伴って出席するようになりました。
4 それで,「聖書物語」の本について他の人々にこちらから積極的に語りかけてはいかがですか。例えば,次のように言えます。「この本は神がご自分の忠実な僕たちをどのように保護されるかについて示しています。[79話を開く。] エホバはライオンの穴にいるダニエルを保護されました。では神は将来悪を終わらせ,ご自分の民を救い出されると思いますか」。意見を聞いた後114話を開き,エホバが悪を滅ぼし,ご自分の民を救出されることを示すことができます。
5 人々の注意を引くために,「創造」の本を机の上に置いておけるかもしれません。また機会が訪れたなら,83ページを開き,絵を見せながら先生やクラスメートに次のように尋ねることができるでしょう。「わたしたちの先祖はこのような姿をしていたと思いますか」。答えを聞いてから,89ページの19節と20節にある情報を討議することができるでしょう。5ページにある各章の主題を見て好奇心を持つ人たちもいるかもしれません。相手の反応を見ながら,「創造」の本の他の箇所にある情報をさらに分かつこともできますし,節を読んで各ページの下にある質問を尋ねるという方法でこの本の研究を行なえることを実演して示せるかもしれません。
6 ある十代の伝道者は,高校に入学するときに家庭聖書研究を始めることを目標にしました。級友の一人は両親との間に幾らかの問題を抱えており,そのことを証人である少女に話しました。この若い伝道者は,「目ざめよ!」にある「若い人は尋ねる…」の中から適切な資料を彼女に見せました。そのクラスメートは資料に感銘を受け,さらに質問をしてきました。その若い伝道者は彼女に『永遠に生きる』の本を配布し,その本を通して種々の質問の答えが得られることを説明し,聖書研究を始めることができました。
7 エホバの証人であるからには,エホバについて話さなければなりません。(イザヤ 43:10-12)あなたは学校においてクラスメートや先生方に真理を分かつために誠実な努力を払ってきましたか。彼らと討議できる興味深い話題を準備してください。そして努力を傾けてください。両親や他の人の助けを求めるようにしましょう。そして,皆さんの努力を祝福してくださるようエホバに祈り求めてください。エホバは,学校においてご自分のための効果的な証人となっている他の多くの若い伝道者たちを祝福してこられたのです。―コロサイ 1:9,10。