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  • 『心に促された者たち』による建設計画

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  • 『心に促された者たち』による建設計画
  • わたしたちの王国宣教 1996
  • 副見出し
  • 「心に促されて」海外からやってきた奉仕者たち
  • 国内からの自発奉仕者
わたしたちの王国宣教 1996
宣 96/11 3–6ページ

『心に促された者たち』による建設計画

海老名ベテルにおける増築計画は順調に進んでおり,この記事を準備している時点で,一つの高層棟10階の床のコンクリート打ちが終わり,一部地上9階部分の外壁が取り付けられています。高層棟の鉄骨は外部の業者により年内には組み上げられ,後はサービスビルディングになる低層部分の鉄骨の工事を残すのみになるでしょう。

ブルックリン・ベテルから二組の夫婦が派遣され,工事用のエレベーターが2基設置されました。9月からは,本設のエレベーターの工事が外部の業者の手で始まっています。

数か月前に始まった内装工事も,オーストラリアから来た内壁工事の経験を持つインターナショナル・ボランティアの夫婦の援助で,順調に進んでいます。内壁は,軽量鉄骨に石こうボードを張り,その上に壁紙を張って出来上がります。現在,5階にモデル・ルームを造っており,間もなく新しい居室の様子を実際に目にすることができるようになるでしょう。

天候にも恵まれ,工事は予定よりも速く進んでいます。順調な進ちょく状況の一因として挙げられるのは,現場で働く人々の進んで事を行なう態度です。それは,崇拝のための幕屋を造るために,モーセが呼び集めた人々に見られたのと同様の態度です。こう記されています。「モーセは,ベザレルとオホリアブ,またエホバがその心に知恵を置かれた心の賢いすべての者を呼んだ。すべて心に促されてその仕事に近づき,それを行なおうとする者たちであった」。(出エジプト記 36:2。歴代第一 28:21も参照。)「心に促されて」海老名でのこの建設計画に携わっている人たちにはどんな人々がいるのでしょうか。それらの奉仕者たちは,どんな精神態度を抱いていますか。

「心に促されて」海外からやってきた奉仕者たち

海老名の建設現場には現在,アメリカ,イギリス,コスタリカ,フィンランド,フランス,ルクセンブルクから来て長期間建設に携わっているインターナショナル・サーバントが22名,それにオーストラリアやノルウェーから短期間奉仕に来ている奉仕者が5名います。建設の監督をしている兄弟は,郷里の米国オレゴン州で建築請負業を営み,学校の校舎や注文住宅を建てていました。しかし,5人の子供たちのうちで一番下の息子が結婚すると,自分の生活を簡素化し,全時間奉仕に入ることを目標にしました。1988年1月に初めてブルックリン・ベテルを見学した際,たまたま国際的な建設プログラムの責任者に会い,その概要の説明を受けました。「このプログラムの年齢制限が55歳になっていることを知り,その年の11月に55歳になるので,すぐに申し込みました」と,この兄弟は語っています。その後,1989年10月から夫婦で3か月間,コロンビアの支部の建設に参加し,次いでインターナショナル・サーバントとしてコスタリカ,バハマ,韓国で働き,韓国支部の建設終了後,日本での建設計画の監督に任命されました。

普通なら退職して,のんびりと暮らすことを考える人が多い年齢になって,この夫婦はエホバ神のために自分たちの持つ技術を喜んで差し出しました。家族の絆が強かったので,二人にとって子供たちや孫たちから遠く離れた外国の地で建設に携わることは挑戦です。姉妹はこう語っています。「家族のことを考えると今でも涙が出てきてしまいます。兄弟姉妹たちはいつも私が自己犠牲的な業をしていると言って感謝の言葉を述べてくださいますが,家族との親しい交わりを除けば,自分たちは何も犠牲にしている訳ではありません。普通,多くの人は若いうちに全時間の奉仕ができるようにするため,子供をもうけません。ですから,高齢になって,今私たちが行なっているような業に携われるのはとりわけ大きな特権だと感じます」。

フィンランドから来た夫婦は,1985年に結婚してからずっと国際的な建設プログラムに参加し,エクアドル,ペルー,アルゼンチン,ザンビア,スペイン,ドイツなどの支部の建設にあずかってきました。中には,建設現場の仮設住宅で,手洗いを使うにも蛇などの先客がいないか確かめてから入らなければならない所もありました。それでも,様々な環境の中で喜んで建設の奉仕に携わり,心に促されて進んで事を行なう面で立派な模範を示しています。

インターナショナル・サーバントに加えて,インターナショナル・ボランティアと呼ばれる短期間,海外から来て働く奉仕者たちもいます。これらの献身的な奉仕者たちは,自分で交通費を負担し,喜んで海外の建設プロジェクトに参加します。その中には,家庭の事情で故国を長く離れられない人やインターナショナル・サーバントになることを目指して働いている人もいます。1か月から3か月間海外の現場で奉仕に携わった後,それらの奉仕者たちは国に戻り,世俗の仕事を行ない,次の割り当てに備えます。

海外から建設奉仕者が派遣されたことによりどんな益がもたらされましたか。工法の面で足並みがそろい,相互に経験を生かし合えることもその益の一部です。1994年以来,ものみの塔協会の行なう建設のガイドラインが示され,インターナショナル・サーバントの指導のもとでそのガイドラインが実行に移されています。建設の監督はこう述べています。「『アメリカではこうする』という言い方は決してしないようにしています。『協会はこういうやり方で行ないたいと思っています』と言うほうがよいですね」。エホバの証人の国際的な建設計画のガイドラインに沿って物事を行なうことにより,会見の天幕のための仕事にあずかったイスラエルの働き人たちに見倣えます。彼らは,「すべてエホバがモーセに命じたとおりにし……まさにそのとおりに行なった」のです。―出エジプト記 39:32,42,43。

コンクリートの品質管理を行なうインターナショナル・サーバントの兄弟は,「人はだれでも,変化に抵抗するものです。しかし,変えなければならないこともあります。一緒に話し合い,臨機応変に事に当たらなければなりません」と,述べています。互いに柔軟な考え方をすることにより,様々な国籍の異なった背景から来た働き人たちが調和よく建てる業に携われるのです。

国内からの自発奉仕者

日本国内からも,『心に促されてその仕事に近づく者たち』が集まってきています。その中には現場に出て働いている姉妹たちもいます。一人の小柄な姉妹は,インターナショナル・サーバントの姉妹と共にミキサー車を運転しています。この姉妹はどうして建設現場で大型車両を運転するようになったのでしょうか。野外で開拓奉仕をしている時に,姉妹は結婚することになり,夫婦で建設奉仕をする見込みが開かれました。差し伸べられた特権に対する感謝を示し,現場でより有用な者になりたいと考え,姉妹は結婚の1か月前から大型免許を取りに教習所へ通うことにしました。姉妹はこう語っています。「車の運転は嫌いで不安はありましたが,最短時間で大型免許が取れました。3か月間現場での仕事に慣れてからミキサー車の運転が割り当てられました。運転技術に自信がなくて不安でした。バックがうまくできないのですが,現場でのミキサー車の運転は何でもバックです。今では,ミキサー車ならバックができるようになりました」。姉妹は,「わたし,こんなのできない,と言うのではなく,やれる事は何でもする」という態度を抱き,自分からミキサー車のドラムの中に入って掃除までしています。

長期奉仕者として建設に携わっている人々に加え,2週間から4週間の短期間の建設奉仕に日本中から大勢の兄弟たちが来ておられます。55歳の年齢制限ぎりぎりで申し込み,招待を受けた時には56歳になっていたという年長の兄弟から,何度もベテル奉仕の申込書を書き,ようやく建設奉仕に招かれて喜ぶ若い兄弟まで,様々な年齢層の人が心に促されて奉仕に携わっています。一人の兄弟は,建設奉仕に招かれた期間,ちょうど海外旅行をする計画をしていて,それをとても楽しみにしていました。しかし,1996年6月22日号の「目ざめよ!」誌の中で,休暇を使ってエホバの証人の支部施設で働き,その経験を楽しんでいる人々について読み,建設の業に参加することを選びました。

家族を持つ兄弟たちも,2週間の奉仕にあずかっています。高校生を頭に3人の子供のいる熊本の兄弟は,金銭面の問題があったので,建設奉仕の招待を受けた時,そのことを家族に相談しました。すると,「是非行ってきてください」と,家族から励まされました。その上,1年も前から忘れていたお金が出てきて金銭面の心配もなくなりました。それは,ちょうどベテルまでの交通費に相当する額でした。北九州の一兄弟は,ベテルへ来る3日前まで,交通費さえありませんでした。しかし,その人の妻は,是非行くよう励まし,自分がこつこつ貯めた貯金を差し出しました。そのおかげで,兄弟はベテルへ来ることができました。

休みを取るのが難しかった人もいます。新聞配達の仕事をしている一兄弟は,建設奉仕に携わるためには仕事を辞めるしかないと思い,責任者にそのことを話しました。普通2週間も休みを取れば必ず辞めさせられるからです。辞める理由を尋ねられたので,建設奉仕のことを話すと,2週間の休みが与えられることになりました。

さらに見過ごしてならないのは,ベテルの近隣の会衆から週の最後の仕事日(金曜日か土曜日)にやって来て,自らを差し出す週末奉仕者たちの働きです。これらの自発的な働き人たちが自分たちの手の業から満足感と達成感を得られるように,現場では掃除などの必要とされる仕事に加え,鉄筋の結束やコンクリート打ちの仕事など本格的な仕事も割り当てられます。藤沢市の会衆に交わる73歳の姉妹も,この奉仕に1日参加しました。「高齢と健康状態を考慮してくださったのか,四角い部品に鋲を打つ仕事を与えてくださいました。昼食の時はまた一層感動させられました。ざっと200人ほどかと思われる人が一堂に会して食事をしました。これだけの人が建設の業に一つになっている,そしてこの年老いた私がこの大勢の中の一人として参加できているという何ともいえない喜びの感動が私を包みました」と,その姉妹は感想を述べています。

様々な立場の人々がこの現場で建設奉仕に携わっていますが,その人たちは皆,この建てる業のために自分に何ができるかを考え,自分にできる事を行なっているのです。あなたも心に促されて建設奉仕に参加したいと思われますか。会衆の長老たちから,「一時的建設奉仕者への質問事項」の用紙を受け取り,必要事項を記入した上で,会衆の奉仕委員会に提出してください。この用紙を提出した後,住所,会衆,奉仕の立場などに変更があった場合,すぐに新しい用紙を提出してください。その際には,「質問事項」1ページ目の上の余白に,赤で,「更新」と明記してください。

現在,建設奉仕にあずかれる立場にいない人もいるでしょう。それでも,心に促されて自分にできる事があるか自問してみることができます。幕屋の造営に当たって,イスラエル人はどうしたでしょうか。こう書かれています。「そののち彼ら,すべてその心に促された者たちがやって来た。すべてその霊に鼓舞された者たちが,会見の天幕の仕事のため,またそのすべての奉仕と聖なる衣のための,エホバへの寄進物を携えて来た」。(出エジプト記 35:21)実際に工事に加わることであれ,物質的な寄付の形であれ,エホバの業を支持するために自分たちにできる事を行なえるのは大きな特権です。わたしたちが自発的に何らかの仕方でこの業にあずかる時,心に促されて海老名ベテルでの建設奉仕にはせ参じた兄弟姉妹たちと同様の深い満足感を味わえることでしょう。

[4,5ページ,全面図版]

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