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クリスチャンとはどんな人? 聖書から分かること
世界には,自分はクリスチャンだと公言する人が多くいます。でもそういう人たちの中には,自分勝手で,不親切で,正直ではないことをするなど,他の人を傷つけるようなことをする人たちがいます。配偶者を裏切って不倫する人もいます。それを見て,「クリスチャンなのにそんなことをしていいの?」と思う人もいるかもしれません。
クリスチャンとはどういう意味か
自分はクリスチャンだと言うのは簡単です。でもクリスチャンであることにはそれ以上のことが関係しています。聖書によると,クリスチャンとはイエス・キリストの弟子のことです。(使徒 11:26)イエスはこう言っています。「私の教えを常に守るなら,あなた方は本当に私の弟子であ[る]」。(ヨハネ 8:31)もちろん,イエスの教えを完璧に守れる人はいません。でも,クリスチャンはイエスの教えを毎日の生活に当てはめようと努力します。いくつか例を考えましょう。
クリスチャンは自分より他の人のことを優先する
イエスが教えたこと 「私はあなたたちに新しいおきてを与えます。それは,互いに愛し合うことです。私があなたたちを愛した通りに,あなたたちも互いを愛しなさい。あなたたちの間に愛があれば,全ての人は,あなたたちが私の弟子であることを知ります」。(ヨハネ 13:34,35)
イエスが行ったこと 社会的地位や背景に関係なく,イエスは全ての人に愛を示しました。病気の人を治したり,空腹の人たちに食べ物を提供したり,ほかの人のために死ぬことさえしました。(マタイ 14:14-21; 20:28)
クリスチャンはどう行動するか クリスチャンは惜しみなく与えたり,人に公平に接したり,快く許したりすることによって愛を示します。困っている人を助け,自分を犠牲にしてでも他の人のためになることを行います。(ヨハネ第一 3:16)
クリスチャンは正直に行動する
イエスが教えたこと 「私は……真理で[す]」。(ヨハネ 14:6)
イエスが行ったこと イエスはいつも正直だったので,言うことも行うことも信頼できる人として知られていました。言葉巧みに相手をコントロールしようとしたり,間違った印象を与えるようなことを言ったりしませんでした。自分が不利な状況に立たされるとしても,正直に行動しました。(マタイ 22:16; 26:63-67)
クリスチャンはどう行動するか クリスチャンはうそをつきません。税金をきちんと支払い,人の物を盗んだりせず,仕事時間中はまじめに働きます。(ローマ 13:5-7。エフェソス 4:28)他の人からだまし取ったり,カンニングをしたり,履歴書やいろいろな申請書にうその情報を書いたりしません。(ヘブライ 13:18)
クリスチャンは親切に接する
イエスが教えたこと 「疲れていて,荷を負い切れない人は皆,私の所に来てください。そうすれば,爽やかにしてあげましょう。私と共に働いて,私から学んでください。私は温和で,謙遜だからです。あなたたちは爽やかさを感じるでしょう。私と共に働くことは心地よく,私が負わせる荷は軽いのです」。(マタイ 11:28-30)
イエスが行ったこと イエスは優しくて,一緒にいて居心地のいい人でした。子供たちと一緒に時間を過ごしたり,苦しんでいる人を慰めたりしました。また,他の人に敬意を持って接しました。(マルコ 10:13-15。ルカ 9:11)
クリスチャンはどう行動するか クリスチャンは親切な話し方をし,下品で辛辣な話し方はしません。(エフェソス 4:29,31,32)いつも誰かの助けになりたいと思っていて,他の人をよく気遣います。(ガラテア 6:10)
クリスチャンは配偶者を裏切るようなことはしない
イエスが教えたこと 「神が結び合わせたものを,人が離してはなりません」。(マルコ 10:9)
イエスが行ったこと イエスは結婚していませんでしたが,夫婦に対して,お互いに愛し合い決して裏切らないようにと教えました。(マタイ 19:9)また,結婚関係を壊すようなことをしないようにとはっきり言っています。(マタイ 5:28)
クリスチャンはどう行動するか クリスチャンは配偶者の尊厳を傷つけるようなことを避けます。(ヘブライ 13:4)お互いに愛と敬意を持って接します。(エフェソス 5:28,33)