とこしえの命に導く真理を学ぶ
あなたは,日曜学校で,地上を楽園にするという,神のすばらしい御目的について学んだことがありますか。おそらく,そのような経験を持っておられないでしょう。なぜなら,日曜学校がそうした事柄を教えていないことの明白な証拠の一つとして,日曜学校の課程で聖書預言の研究に時間を当てることはほとんどないという事実があげられるからです。
しかし,聖書には将来に起こる事柄に関する預言が含まれています。そうした預言は神の民に対する導きとして書かれました。アモス書 3章7節ではこう述べられています。「それは主エホバはその隠れたる事をその僕なる預言者に伝えずしては何事をもなしたまはざるなり」。
教会制度の指導者が神の真のしもべであれば,将来起きる事柄や今日の恐ろしい状態を神がどのように解決されるかというようなことが日曜学校の教科書にもっと載せられていてもよいはずではありませんか。
あなたの通っておられる日曜学校の課程が,国際日曜学校教科シリーズに沿って組まれたものであるなら,前述の「年報」が聖書預言を研究し,また教えているエホバの証人のわざについてばく然と触れた箇所に目を通して,聖書の預言がどれほどあいまいに取り扱われているかに注目してください。こう書かれています。
「キリストの再臨は,新訳聖書の中で,一つの重要な主題をなしている。……わたしたちのうちで,『現存する万民は決して死することあらじ』というスローガンを見たことのない者がいるだろうか。それらの人々がこうした事を口にするのは,キリストがまもなく戻ってこられること,時代が終結すること,ま近かに最後の審判が下されることを信じているからである。……本書は,時代の終結の際,最終的な再臨があることを否定はしないが,神が人々の心中に送る聖霊により,イエスご自身は再び,その追随者の生命のうちに宿られる,という真理に重点を置いている。これもまた,一種の再来である」。―101ページ。
聖書は預言の本
日曜学校のこうした教えから,わたしたちが「終わりの日」に住んでいるかどうかをどうして知りえますか。(テモテ後 3:1,新)イエスご自身や,多くの聖書記述者たちは,現在の邪悪な体制の終わりを見る世代を,はっきりとしるしずける事柄について,相当詳しく述べています。そうした詳しい記述は聖書中の多くの章にわたっています。たとえば,聖書の次の箇所,マタイ伝 24章・マルコ伝 13章・ルカ伝 21章・テモテ後書 3章・黙示録 6章をごらんください。
聖書のそうした預言は,神の聖霊の霊感のもとに記録されました。「世のはじめから今に至るまでに起きたことがなく,また二度と起こらないような大かん難」の時が近づいていることを,クリスチャンが気づくよう,創造者はこの知らせをみことばの中に含められたのです。(マタイ 24:21,新)そうした時がわたしたちに近づいているとすれば,あなたは当然それについて知りたいと思われることでしょう。なぜですか。それは,地上に住むひとりびとりの生死を決する時となるからです。
ところが,現行の日曜学校では,このような聖書の知識は教えられていません。これはそうしたことを教えている人がだれもいないという意味ですか。そうではありません。今日,全世界にわたり,200以上の土地で,100万人を上回るエホバの証人たちが聖書の教育に携わりながら,現在の邪悪な事物の体制の終わりが,人類に確かに臨もうとしていることを,はっきりとしかも大胆に宣明しています。歴史上,最も広範な聖書教育のプログラムを通して,平和と幸福,およびとこしえの命のもたらされる神の新秩序が,神によってまもなく到来することに,正義を愛するすべての人々の注意を喚起しているのです。
エホバの証人は,数々の聖書預言の成就を学ぶことにより,やがて現実のものとなるそれらの事柄を理解しています。彼らは自分たちの時間を無料で提供し,世界じゅうの100万世帯を上回る人々とともに聖書を研究して,この知識を他の人々とわかち合っています。
このわざのために,エホバの証人が用いている聖書研究の手引きの一つは,「とこしえの命に導く真理」と題する192ページの本です。聖書研究のための,このすぐれた手引きは,次のような重要な質問に対する聖書の答えに注意を払う助けとなります。神とはだれですか。わたしたちはなぜ年老いて死ぬのですか。死んだ人はどこにいますか。神はなぜ今日まで悪を許してこられましたか。わたしたちが,現在の事物の体制の終わり近くに住んでいると,どうしてわかりますか。真の宗教をどのように見分けますか。今までに疑問に思われたに違いない,これらの事柄や他の数々の事柄に対する答えが,神のみことばから与えられています。
聖書の真理を学ぶ
あなたも,聖書の教えの内容を学ぶ機会を利用することができます。聖書から最大の益を得るにはどうしたらよいか実際に説明することを,エホバの証人は喜びとしています。1週間に約1時間,6か月にわたり,お宅に伺って,無料であなたを援助いたします。
あなたか,あなたのお子さんが日曜学校に行った経験を持っておられるなら,エホバの証人とともに聖書を学ぶことは,両者を比較するよい機会になるでしょう。日曜学校で教えられた事柄と,エホバの証人との家庭聖書研究で学ぶ事とを比較することができます。それから,神の御目的と御要求に関する真理をほんとうに教えているのは,どちらの方法かをご自分で判断することができます。
エホバの証人は,たぶん,あなたの住んでおられる地域に,御国会館,つまり崇拝のための集会所を持っているでしょう。そこでエホバの証人に会うことができますし,本誌の発行者あてにおたよりをくだされば,資格のある奉仕者がお宅に伺うよう取り計らえます。その奉仕者は,あなたがご自分の聖書から,神に関する正確な知識を得る方法を実際にご説明します。
神のみことばの正確な知識を得るかどうかは,あなたがお決めになることです。世界の問題が増大している今日,わたしたちは,詩篇 119篇142,144節(新)にあるような決定をなさるようお勧めします。そこで詩篇作者は神にこう述べています。「あなたの律法は真理です。…わたしが生きつづけられるように,わたしに理解させてください」。
イエスは,そうするのがぜひとも必要であることを認めておられました。このように言われたからです。「唯一のまことの神であられるあなたと,あなたのつかわされたイエス・キリストとの知識を取り入れること,これは永遠の命を意味します」― ヨハネ 17:3,新。
神と神の御子に関する真理を学び,それに一致して生活すれば,あなたは命を選ぶことになるでしょう。そうすることによって,現在の邪悪な事物の体制の終わった後でさえ,あなたと,あなたのお子さんは生きつづけられるのです。―申命 30:19。