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  • 口臭 ― どうすればよいか
  • 目ざめよ! 1972
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目ざめよ! 1972
目72 1/8 25–27ページ

口臭 ― どうすればよいか

昔から人間は,口臭の問題を考えてきました。これは厄介な問題です。何が原因で,どうすれば克服できるのでしょうか。

まず第一に,口臭にはいろいろな違いがあることを念頭におきましょう。「朝の口臭」は鼻を刺すような強いものかもしれません。

夜間は,飲み込んだり話したりするときの舌や,くちびるや,ほほの浄化活動とともに,だ液の流れも少なくなります。「朝の口臭」は,口による呼吸または慢性病によっていっそう強くなります。

はき出す空気は鼻腔の下部を通って外に出ますが,嗅覚神経の末端は上部にあるので,自分の息のにおいに気づくことはめったにありません。ではどうすれば,自分の息がどんなにおいかを知ることができますか。両手を合わせてわん型に丸め,そこに息を吹き込んでかいでみるとだいたい想像がつきます。

口臭剤の売れ行きを伸ばすために製薬会社に雇われている広告会社は,不愉快な口臭は不適当な口腔衛生だけに原因があるかのように(いくぶん偽りも含めて)盛んに宣伝します。ツデーズ・ヘルス誌の伝えるところによると,十代の子どもたちは,この宣伝にひどく影響されて,口臭はらい病や梅毒よりも悲惨なものと考える者が多いということです。

ほんとうの悪臭呼気,すなわち口臭は,実際には病気というよりも,ひとつの症状です。口腔および口腔に連結する通路,またはその系統全体のなかに原因があって,それから生ずるものです。

不適当な口腔衛生が,口臭の原因となっている場合の多いことはたしかです。15年の経験をもつある歯科医が,最近,口腔衛生におけるよくあるまちがいを話しましたが,それによると,多くの人は,朝食の前と寝る前に歯をみがくだけで,自分は口腔衛生によく気をつけていると考えています。しかしそういう人たちの口は,「毎日16時間は汚れていて,きれいなのは寝ている時だけだ」と同歯科医は言いました。

歯ブラシとようじの使用

毎食後の歯みがきは,正しい口腔衛生にとって重要です。絶え間ない口臭のおもな原因のひとつは,食後口の中に残る食物のかすです。それは,食後30分もたたないうちに分解しはじめて,悪臭の原因になります。

十代の子どもの多くは,口臭との戦いに歯ブラシがそれほど重要なものとは考えないかもしれません。このことは,「あなたの子どもの歯」という本のなかで指摘されています。セオドア・バーランドとアルフレッド・E・セイラー博士はそのなかで次のように述べています。

「[若者の]多くは,盛んにガムをかみ,キャンデーをしゃぶり,含嗽水で口をすすいで,息を甘くしようと一生懸命だ。皮肉なことだが,それでも彼らの最良の友は,捨てられたとはいえ,歯ブラシである。………むし歯それ自体は,口臭の主要な原因ではないかもしれぬ。しかしむし歯の穴とか,歯のまわりや間のくぼみにたまる食物のかすは重要な原因である」。

ですから,口臭の原因である食物のかすを除く最も効果的な方法は,食後きちんと歯をみがくことです。もし夜食をしたなら寝るまえに必ず徹底的に歯をみがくことです。睡眠中は口の動きが少ないので,バクテリアは,口の中に残った食物のかすに特別に働きかけやすいわけです。

ようじも,肉のすじや,他の食物のかすが歯の間に残らないようにするのに役だちます。最近,ミシガン州立大学で講演を行なったロバート・F・バークレー博士によると,歯ブラシでみがきさえすれば事足りるような印象を与えるのが,「アメリカ歯科医学のよくないところである」ということです。まずようじを使い,それから歯ブラシでみがくというふうに,両者を合わせ用いるときにはじめて,口腔衛生の効果的な結果が得られる,というのが同博士の考えです。

歯ブラシで舌をそうじすることを勧める専門家も少なくありません。舌は,陰窩やみぞに埋まった食物のかすで上塗りされたようになることがあります。ガスを生産するバクテリアはそこでせっせと悪臭を発生させます。口臭のある人500名を対象にしたある調査では,90%が被苔舌をもっていたことが注目されました。

歯をみがくことが一時的に不可能な場合は,「洗浄力のある食物」,とくにぼりぼりした野菜,ばりばりしたサラダや果物を食べることができるかもしれません。そのような食物は,食べ物のかすを一応そうじします。

義歯のそうじがまずいのも口臭の原因になります。でもそれは防げます。義歯を入れている人は,入れ歯と同時に舌もみがくとよいでしょう。

うがい

ではよく使われる含嗽水についてはどうですか。多くの人は,自分の身辺の空気を守るために含嗽水を使うのを好みます。これらの薬剤は,へやの防臭剤と同様,一時的ににおいをおおいかくすものとしての働きをします。古いにおいも消えてはいないのですが,近くの鼻にかんするかぎり,それは新しいにおいで「おおいかくされている」のです。

もし口臭の原因が歯の間の食物のかすにあるなら,含嗽水が,食物のかすを腐敗させるバクテリアを一掃することは期待できません。それは次の呼吸でまた新しい細菌をひきつけるでしょう。ですから,歯と舌をブラシでみがき,ようじでそうじすることは,市販の含嗽水でうがいをするよりも多くの面で大切です。

とはいえ,歯をみがいたあとで口をすすぐのはたしかに効果があります。ある熟練した歯科医は,コップ一杯の水でそのように口をすすぐのは「絶対に必要なことだ」と言っています。一番よい含嗽水はふつうの水で,伝染性の状態がある場合には熱い塩湯がよいと,歯科医の多くは考えています。さきほどあげた,バーランドとセイラーの著わした本は次のように述べています。「歯の回りやあいだに水が行くように強くすすぐのは〔効果的〕である。事実,どの市販の含嗽水でも,そのおもな効能は,歯に付着している食物や食物のかすを除くのを助けることだ。それは水だけでもできる。ふつうの水,または塩水でよく口をすすぐ効果は実際にある」。

何かの理由で,食事または間食のあとに歯をみがくことができないなら,口をすすぐことはとくに重要です。そのような場合には,水が歯の回りや間を通るように強くすすぐのが賢明です。

他の要素

歯肉出血,歯肉の疾患,膿漏なども少なからず口臭に影響します。実際に,ある熟練した歯科医は,膿漏が「口臭の原因となっている場合が一番多い」と考えています。腕のいい歯科医は,この病気の進行を阻止するために多くを行なえ,そうすることによって,口臭の問題を軽減するように助けます。

口臭と関係があるとされているものはほかにもたくさんあります。副鼻腔,咽喉,へん桃の感染も口臭の原因になることが知られています。こうしたことが口臭の原因であるように思われる人は,専門家の助けが必要です。

いうまでもなく,ある食品は他にくらべて強いにおいをもっています。タマネギやニンニクのにおいは,口の中に残った食物のかすから出ることがあります。ですから,そういう食物や,キャベツ,カリフラワー,においの強いチーズなどを好んで食べる場合,食事のあと口の中に食物のかすが残らないよう,気をつけねばなりません。また,口臭を中和する傾向をもつ食物である,ミルクやパセリなどで反撃を試みるのもよいでしょう。

ビタミン類について言うなら,栄養学者のアデリー・デイビスは,ビタミンB6が欠乏していた志願兵たちに口臭が発生したことを報告しています,ビタミンを与えたところ,口臭はなくなりました。またツデーズ・ヘルス誌も,「ビタミンCやDが不足すると,肝臓や腸または他の臓器を刺激して,息をくさくすることがある」と報告しています。

深い原因

しかし口臭の原因になるとされる胃についてはどうですか。かつて医師たちは,悪臭は胃からくると考えていました。しかしこの結論は必ずしも真実とは言えません。最近の研究が示すところによると,においは腸から来た血流に吸収され,肝臓を通って肺に行き,そこで吐き出されます。この臭気は,胃にはなくても,一日くらい肺にたまっている場合があります。

もし口臭が,不消化の食物に巣食う腐敗菌に原因しているなら,消化をよくし,そうした腐敗菌を滅ぼすと効果的です。ヨーグルトつまり乳酸菌ミルクを使うのもひとつの方法です。

便に強い悪臭があると,口臭もある場合の多いことが知られています。その場合,ある人たちは,胃や腸から有毒物質を除く胃腸管吸収剤を一時的に服用するのがよいことを知りました。

最近のテストが示すところによると,別の口臭の原因は,脂肪の消化または新陳代謝の不良にあるようです。このような場合には,食物の脂肪を1日に40ないし60㌘くらいに減らせば,すぐになくなります。それは,全乳,バター,チーズなどを,脱脂乳,マーガリン,不飽和脂肪などに切り代えるほどの特別の問題ではありません。いずれにせよ,含嗽水にどれほどよいかおりがしても,それはからだの奥深くで発生する口臭に対処するものではありません。

そして最後に,呼気がある程度変化するのは,日常生活においては正常であることをおぼえておきましょう。息は,時刻,食事の近さ,常日ごろの健康状態などに影響されます。場合によっては,口臭は専門家の診察を必要とする病気の症状となることもあります。しかし正しい口腔衛生と分別のある食物の摂取は,この個人的な問題に対処するのに,かなり役だつはずです。

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