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  • 太り過ぎの問題 ― どんな解決策があるか
  • 目ざめよ! 1974
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目ざめよ! 1974
目74 8/8 20–23ページ

太り過ぎの問題 ― どんな解決策があるか

体重が増え過ぎていることに気をもんでいますか。体重が減ったかと思うとすぐまた増えてしまうでしょうか。

そのようなかたには,少なくとも,ある程度までの太り過ぎにはそれなりの益があることを知っておかれるようお勧めします。著名な栄養学者ジーン・メーヤーはこう報告しています。「結核,潰瘍,および自殺が原因で死亡する人の割合は,肥満体の人の間では実際に平均を下回っている」。

また,ヒポクラテスによると,「腹部が幾分太っている人は最も良い働きができる」とのことです。この問題に関心を持っているアメリカの著名な精神病医の一人アルバート・スタンカード博士も同様の意見を述べています。しかしここで,「幾分太っている」という表現に注意してください。「幾分」以上に太っている人がかなり多いというのが実情です。

自分が太り過ぎているかどうかはどうすればわかるでしょうか。一つの方法は鏡を見ることです。また別の方法として,自分の体重を,身長・体格・性別に基づく体重の平均値と比べてみることができます。しかし最も良い方法は,上腕部内側あたりの,皮膚のたるんでいる部分を指でつまんでみることです。2.5㌢以上の厚さがあれば,おそらく太り過ぎていると言えるでしょう。

体重が増え過ぎているための不都合さ

体重が増え過ぎているために生じる不都合な点の一つは,動作が鈍くなり,結果としてあまり活動しなくなることです。さらに,保険会社の料率表は,体重の増え過ぎる度合いが大きくなればなるほど寿命が短くなることを示しています。ですから,これは真剣な考慮を払うに値する事がらです。

またそこには,恋愛,求愛,結婚などの問題も関係しています。現代社会においては,事実,ほっそりとした容姿のほうがより魅力的であると考えられています。食餌制限療法が,「アメリカ女性の間で最も人気のある屋内で行なう趣味」と呼ばれているのはそのためです。彼女たちは恋人を得るために,また得た後は自分のもとに引き付けておくために食べ物を制限しています。

大きな関心を集めている痩身法

食餌制限療法や痩身法について,文字どおり何百冊という本が書かれてきました。そして,そうした本はなんとよく売れているのでしょう! ある本などは一年そこそこの間に100万冊も売れました。また,数年間で500万冊も売れた本がありますし,アメリカではカロリー計算に関するある本がこれまでに1,700万部も発行されました。a アメリカの雑誌には,毎年30ほどのその種の記事が掲載されます。事実,「太り過ぎや食餌制限療法およびそれに関連した問題を扱う出版物には当惑させられている。その内容が互いに相矛盾しているばかりでなく,その量がきわめて多いからだ」と報じられています。

しかし,痩身法に対してこれほどの関心が持たれているにもかかわらず,アメリカ人の25%から45%は,体重が標準より20%以上も多いというのが実情です。しかも,そうした人々の数は急速に増えつつあります。ある著名な栄養学者は,こうした事実を考えて次のようにつぶやきました。「われわれには個々の人をどう動かしたらよいのかわからない」。問題の真の一面を成しているのは,一時的な食餌制限療法で体重を減らした人の90%以上が,遅かれ早かれ太り過ぎの仲間にもどるということのようです。

太り過ぎを引き起こす原因は何か

太り過ぎの原因については,実際『当惑させられるほどたくさんの相矛盾する意見』が出されています。問題は単にカロリーに関するものであり,多くカロリーを取ればそれだけ体重が増えると主張する人が少なくありません。しかし,いつもそうであるとは限りません。非常に活動的な生活を送っていたり,激しい肉体労働に従事していたりするために,かなりの量を食べても太らない人もいます。著名な外科医であるW・A・ノーレン博士が語っているとおりです。「新陳代謝(この語は,われわれの体組織の形成と破壊という,継続的に行なわれる二過程を表わすのに用いられる)に関しては,個々の人の間でさまざまに異なる。いくら食べても体重が少しも増えそうにない人のいることは,だれもが知っている」。

それでも,最近なされた幾つかの発見は,問題をつまるところ次のことばで要約しているようです。『太っている人は,自分が空腹である時を知らず,また自分が満腹である時を知らない』。ある場合には,空腹感や飽満感を支配する視床下部の神経中枢に原因があるのかもしれません。

宦官や去勢された動物が太りやすいことからして,男性ホルモンの欠乏が人を太らせるものと考える人もいます。

明らかに,遺伝は一つの要素となっています。たとえばロンドンのある研究班は,両親がそろって標準体重の家庭では,太り過ぎの子どもは10%以下しかいないことを突き止めました。しかし,両親がともに肥満体である場合には,子どもの80%までがやはり太り過ぎています。これが単に食習慣によるものでないことは,実験によって確かめられています。

また,子どもの時分に標準より多くの脂肪細胞が造られたり,普通より大きな脂肪細胞が形成されたりすると,年を取るにつれて肥満体になる傾向があることも,幾つかの医学研究によって示唆されています。そうなると,どんなに食餌療法をしても,この問題からは解放されません。ですから中には,太り過ぎの問題を制御することはできても,完全に直せない場合があるわけです。

また,精神的な要素も関係しています。抑圧感を感じたり,欲求不満になったり,落胆したり,退屈したり,寂しかったりするために,また時にはただ怠惰であるというだけで,必要以上に食べることがあるかもしれません。それに,食べるということは楽しい活動です。そして太っている人は,こうした楽しみに引かれやすいものです。たとえば,ある調査の示すところによると,標準体重の人の食習慣は一般に空腹感とか必要感などといった内的要因によって支配されています。しかし,太っている人の食習慣は非常に多くの場合,食べ物の外見とかにおいとか味などのような外部的要因によって支配されています。

また年を取るにつれて,わたしたちの必要とする食物は少なくてすむようになりますが,食欲は以前と同じままです。年を取るにつれて体重が増えることは,広く一般に見られているとはいえ,健康上好ましくありません。

戸だな一杯に詰め込むほどある治療法

治療法は実に多くあります。極端に体重の重い何百人かの人は,小腸のかなりの部分を切除する手術を受けて症状の回復を計りました。このようにすると,栄養分を吸収してそれを血流の中に伝える腸壁が狭められます。その変化は極めて急激ですから,これは性急に講ずる措置ではありません。

薬を使用することについてはどうでしょうか。その薬が食欲を抑える種類のものであれ,また新陳代謝を促す種類のものであれ,常に薬の副作用を考慮に入れなければなりません。「安易な方法で安全なものはない,安全な方法で安易なものはない」とは良く言ったものです。

中には自己催眠術を勧める人もいます。また,オーバーイーターズ・アノニマスとかウエイト・ウォッチャーズなどと呼ばれる団体に加入して良くなった人もいます。しかし,いかなる形態のものであれ,催眠術に関係する危険を考えると,太り過ぎの問題の解決を計るために催眠術に頼ることは極めて思慮に欠けた行ないです。また他の方法について言えば,献身したクリスチャンは,こうした交わりによって自分は霊性にどんな影響を受けるだろうかと自問してみるとよいでしょう。―コリント第一 15:33。コリント第二 6:14-18。

また,いわゆる“一時的に流行を見ている規定食”と言われるものがあります。そうした規定食として挙げられているものの中には,三日間のプルーン規定食,グレープフルーツと堅ゆでの卵の規定食,ミルクとバナナだけの規定食などがあります。これらのいわゆる“一時的に流行を見ている規定食”すべてに共通している真の問題は,それが長期的な見地に立つと望ましくないという点です。中でも“人気のある”減量規定食は,比較的蛋白質に富んでいる種類のものであり,カロリー価は脂肪分や炭水化物を少なくすることによって抑えられています。しかし,蛋白質価の高い規定食品と称されてはいても,体内に摂取される蛋白質の量は実際には多くなっていません。

非常に簡単,かつ経済的でもある別の方法は,絶食することです。それについて,「現代の治療法」1970年版にはこう書かれています。「三日から十日に一日食物を完全に断つ治療法がここ何年にもわたって行なわれている。週に一度,時には二度さえ,2,500から4,000カロリー分の熱量が欠損する結果もたらされる益は,全く望ましいものである。肥満の点を別にすればふつうの健康体の人においては,それが人の機能に及ぼす危険はきわめて少ない。比較的新しい療法である7日から10日にわたる絶食は,病院の監視のもとに行なわれることが望ましい」。

分別と自制

もちろん,最も簡単な(しかし最も容易というわけではない)解決法は,体重の増え過ぎを避けることです。予防は治療よりもまさっています。親は,健全な食習慣を持つよう子どもたちに初めから気を配るべきです。しかしひとたび体重が増え過ぎてしまったのであれば,なんらかの目に見える結果が得られるまでに,多くの苦難や損失が求められるという事実を甘受しなければなりません。しかしながら,そうして得られた結果にはほんとうに価値があるように思われます。

ある医学書が述べているとおりです。「首尾よく体重を減らした人は,その成果を保つために,残された生涯中警戒を怠ってはならない。そうではあっても,体重を減らすことから得られる益は,最適の体重を得,かつそれを維持するために,医師と患者の双方が払った多大の努力を裏付けるものである」。栄養学に関する別の権威者も同様にこう語りました。「自制の努力が払われていないなら,その人が健康でありうるとは,わたしは考えない」。別の専門家はさらに強い調子でこう語っています。「肥満の問題の場合に,抑えることのできない放逸さとして表われる,品性や意志力の欠如がどれほど重大であるかを直視すべきである」。

また,自分の食習慣を制御することは,行なう必要のある事がらの一つにすぎないことも念頭に置いておかなければなりません。そこには運動することも関係しています。つまり,もっとよく体を動かすことが必要なのです。有名なある医学書にはこう書かれています。「摂取する食物が多いというよりも,体を動かすことが少なくなっているという事実が,多くの肥満体の人,それも特に女性の間で認められる。……漸進的に運動の量を増やす計画は,肥満の治療上重要な部分を占める」。毎日3㌔から5㌔歩くのはほんとうに価値があるということを覚えていてください。

幾つかの提案

アメリカの著名な栄養学者や他の医師たちが体重を増やさないために試みている実際的な方法の幾つかを次に記します。

家族の料理を作る人がこの点で協力しています。家族の中のだれかが体重を増やさないでおきたいと願っている場合,それは他の人にも自己訓練が求められるほど重要な事がらです。

そうした栄養学者や医師たちはゆっくり食べます。極端に太っている人の多くは早く食べる人です。より少ない食べ物を,もっと楽しみながらゆっくり食べてください。

食事のさいに,味が良くても,実際の栄養がほとんどない食べ物をできるだけ少なくしています。ソーダー類,パイ,練り粉菓子,クッキー,ケーキなどを控えることも,益になるかもしれません。

栄養学者や医師の中には,アルコール飲料を完全に断っている人がいます。体重を増やさないようにしようと真剣に考えている人も同じ様にすることができます。

「ステアー夫人[アメリカの第一級の栄養学者の妻]は,どんなことがあっても,絶対揚げ物をしません」。ローストにしたり,焼いたりした料理も,風味のよいごちそうと言えるでしょう。

彼らは,食事のさいにお代りをしないようにしています。また,バター・チーズ類,肉,野菜を問わず,あらゆる脂肪分を避けるようにしています。ごく簡単な思い付きですが,サラダ・ドレッシングをトマトジュースで薄めて使用してみてください。

ジーン・メーヤー博士はデザートについてこう言っています。「まるで腫物にでも触るかのように,わたしはデザートを避けています」。

正規の食事の間に取る軽食にも注意を払わなければならないことを知った人も少なくありません。そうした食事を取る必要があるのであれば,セロリの茎か細く切ったニンジン,あるいはピクルスの薄切りか少量の新鮮な果物を食べるようにしてください。

もちろん,食べ物に対する態度は戦いの半分にすぎません。もう一つの点は進んで運動をすることです。エレベーターを使う代わりに階段を登り,車に乗る代わりに角の店まで歩いてください。

体重を減らさなければならない十分の理由があるのであれば,そのために努力を払うのはよいことです。しかし,それは真剣に取り扱うべき問題です。ジーン・メーヤー博士が語っているように,太る傾向がある人にとって,「やせるための代価は,食事と運動の点で絶えず警戒を怠らず,訓練を積むことです」。

[脚注]

a カロリーというのは,食物によって供給されるエネルギーの単位です。テーブルスプーン1杯分のはちみつには100カロリーの熱量が含まれています。普通の活動に従事する成人男子は1日に3,000カロリーを必要としており,同年齢層の女子の場合には,同様の状況下で約2,200カロリーを必要とします。

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