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目ざめよ! 1977
目77 12/22 13–16ページ

家庭で映画を作ってみたいと思いますか

ドイツの「目ざめよ!」通信員

ある晩,わたしたちは友人の家族ミラー家に招かれました。幼い娘ティーナがあどけないしぐさでわたしたちを歓迎してくれました。「今晩,映画を見るのよ。わたしも出てるわ。お父さんが全部自分で作ったの」とティーナが言いました。

わたしたちはその映画を見たくなりました。上映された映画は,実に色とりどりでした。色鮮やかなシーンが次々に映し出され,最初は現代的な芸術作品かと思ったほどです。「これは数週間前の大会の光景です」と,ハインツ・ミラーが説明を加えました。説明がなければ,何だかさっぱり分からないところでした。

それから,画面は非常に暗くなりました。どうなったかだれにも分かりませんでした。「これは失敗だ,おばあちゃんを撮ったのですが,夕方で暗すぎました」と,ハインツが言いました。それがおばあちゃんだとはだれにも分かりませんでした。

でもこんどは,実物大のティーナのかわいい笑顔がはっきりと映りました。「あれわたしよ」とティーナが叫びました。よく撮れていて,すぐにティーナと分かりましたから,これには説明は不用でした。次に庭にいる人が映し出されました。しかし,だれが映っているのか分からないうちに,画面が変わってしまいました。画面が前後上下にぶれ,船酔いでもしたような気分になることもありました。時々,犬も姿を現します。ああ,これは庭で鬼ごっこをしているところです! ここまでで,3分17秒が経過し,最初の巻が終わりました。みんなが拍手をし,何事も始めは難しいことを認めました。

こうした話をよく耳にしますか。家庭映画を見たり,自分で作ったりする人は少なくありません。中には,「彼の才能はたいしたことはないが,こうした映画を人に見せるその勇気に敬服する」と言った人までいます。

しかし,この点を深刻に考えるには及びません。間違いを避けるには,人は修得しなければならないのです。第一作を捨てる必要はありません。それは良い思い出になりますし,今後の進歩を測る資料ともなります。

よい映画を撮るにはどうしたらよいでしょうか。カメラのレンズと機械さえよければ,経験を積んだ写真家は安いカメラであっても,非常に高価な最高のカメラを持つ初心者よりも良い映画を撮ることができます。このように,良い映画を撮るには,腕をみがく必要があります。知識の不足を機材で補おうとするのはむだなことです。

画面が不鮮明になるのを防ぐ

画面が不鮮明にならないようにすることは大切です。スナップ写真を撮る時にカメラを動かすと,カメラぶれを起こして,映面が不鮮明になることを,あなたもご存じでしょう。撮影の際にカメラをしっかり支えていないと,画面はぶれてしまいます。撮影機は1秒間に18コマ撮影しますから,5秒間カメラぶれを起こすと90枚の写真が不鮮明になるわけです。ですから,カメラは完全に静止させておかねばなりません。被写体の動きが足りないからといって,カメラの動きでそれを補おうとしてはなりません。例外はあっても,これは基本ルールと言えます。

注意を払わねばならないもう一つの点は,撮影の時間です。この撮影時間は一枚の写真を撮る場合より重要な役割を果たします。はっきりした印象が思いに刻まれるには時間が必要です。シャッターボタンを押す時には,主にその映画を見る観客のことを念頭に置き,フィルムの使用量を気にしないでください。(初心者はフィルムを節約したがるものです。)情景をは握するのにどれほどの時間が必要かを考慮してください。この時間は,画面の内容や生じている出来事に左右されます。この点に関する一番簡単な規則は次の通りです: 見るものや動きが多い場合には,そのシーンを長くしなければなりません。見るべきものがほとんどなく,動きもそれほど多くないなら,シーンを短くしなければなりません。そうです,そのシーンは短くなければならないのです。さもないと,観客はたいくつしてしまいます。

撮影時間は2秒から12秒で十分でしょう。シャッターを作動させている時は,21,22,23などと,秒数を数えてください。(文章を撮影する場合には,それを二度読む時間があれば十分です。)各シーンを短すぎないようにしてください。少し長い分には,編集したり,フィルムを切ったりするときに,いつでも短くできます。

また,あなたの目とカメラの目が非常に異なることも忘れてはなりません。カメラの目は人間の目の粗末な模倣にすぎません。ですから,あなたが見た通りの光景がスクリーンに映し出されると期待してはなりません。肉眼はカメラの場合よりもずっと大きな光の差異に適合し,それをとらえることができます。肉眼にはまだ十分明るくても,カメラにとっては暗すぎるということがよくあります。また,雪の反射光や強い日差しは,カメラにとって明るすぎるかもしれません。光のコントラストの大きい被写体を写す際に,カメラには限界があります。例えば,砂浜に木陰があると,問題が生じます。たいていのカメラの自動露光は光量の平均値に基づいています。そのため,スクリーンに映し出される砂浜が明るくなりすぎたり,木陰が暗くなりすぎたりすることがあります。フィルムは,両者を同時に正しい明るさでとらえることはできませんから,その情景の中でどちらが重要かを決めなければなりません。

明るい日差しのもとから日陰に視線を向けると,肉眼も調整に戸惑うことがあります。目が変化に順応するには時間が必要です。同様に,カメラの露出計が明るさの変化に対応するには時間が必要です。ですから,光のコントラストの大きい光景をフィルムに収めたいと思う時は,露出計がそれに順応するための時間を取ってください。さもないと,フィルムの一部が露出過度もしくは露出不足になってしまいます。もしできれば時々,露出調整を手動に切り換えることもよいでしょう。

すべてが正常であるのに,どうして画面がひどく黄色かったり,青かったりするのか不思議に思ったことはありませんか。人間の目は脳と協同して働きます。コンピュータのように,脳は受けた印象をそれまでの経験と照らし合わせて,必要な調整を行ないます。カメラにはこれができません。ですから,人工照明用のフィルムを使って,太陽光線のもとでカメラを回すと,画面が非常に青くなってしまいます。自然光用のフィルムを人工照明のもとで使うと,画面が黄色くなります。人工照明用のフィルムを自然光のもとで用いる際には,フィルターを使用する必要があります。もちろん,屋内で撮影する時には,このフィルターを取り除かなければなりません。

レンズの許容距離よりも被写体に近づきたい場合は,カメラに“メガネ”を掛ける必要があります。そうしないと,画面がぼやけてしまいます。ほとんどのカメラは,距離を手動で合わせなければなりません。ズームレンズやはめ込み式のファインダーの付いたカメラの場合は,焦点距離を最大にしておきます。

ある人はいつも鮮明な映画を見せてくれることにあなたはきっと気づいておられるでしょう。その理由を説明するのはとても簡単です。カメラぶれ,露出過多,露出不足などの失敗したフィルムをいつもくずかごに捨ててしまうのです。

フィルムの編集

最善の努力を払っても,失敗は起きるものです。気づかないうちにシャッターを押しているというようなこともあります。そのため,良い映画を作るには,スプライサー(接合工具)とフィルムビューアーが必要になります。露出過多などのフィルムは,切り捨ててしまえばよいのです。

上映するフィルムを編集することには,フィルムを自分の望む順序に配列し,自分の選んだテーマや背景に合うように接合する作業が含まれます。“場面整理板”は簡単に作れます。薄い小幅板に,3㌢ほどの間隔で細いくぎを打ちつけます。フィルムの穴を利用して,これをくぎに掛け,くぎに番号を付けます。この番号と,特定の場面を説明する短いメモがあれば,各フィルムを分類し,論理的な順序に配列できます。

またこれは,長すぎるシーンを短くしたり,変わり目のシーンを撮ることが必要かどうかを決定したりする上でも助けとなります。各シーンの長さを決めるために自分で定規を作ってください。薄い小幅板が一枚あれば十分です。捨てるフィルムの中から18コマを取り出し,直定規にその長さを記します。1秒間に撮影されるのは18コマですから,これによって各シーンの秒数を定めることができます。これは費用もかからず,非常に重宝です。

映写機

当然のことながら,映写機は映写機材の中で最も重要な機械です。映写機は,じょうぶで,十分に明るい画面を写し出すものでなければならず,フィルムを傷つけるようなことがあってはなりません。また,機械音の低い映写機が望まれます。そのような映写機を使えば,映写中に行なう説明や音楽の伴奏が聞きやすくなります。さらに,予備の電球を1個手もとに用意しておくのは良いことです。2個準備できれば,それにこしたことはありません。予備の電球がないために,楽しい映画が中断されることは珍しくないのです。

あくまでも趣味にとどめる

映画の製作は,それが趣味の範囲を越えなければ,教育的価値の高い非常に興味深い趣味となり得ます。しかし,それを第二の職業としたり,より重要な事柄を押しのける重荷にしたりしてはなりません。映画の製作は,それを然るべき位置にとどめておく限り,人の生活を潤いのあるものにし,より優れた観察力を養うことになります。また,楽しいシーンで友人を喜ばせる優れた手段ともなります。

わたしたちは,ミラー家で行なわれる次の映写会を心待ちにしています。この次は,今より進歩しているでしょうか。

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