エネルギー危機から益を受ける
● 米国のゴールドシュミット運輸長官によると,エネルギー危機のおかげでアメリカだけでも3万7,500人もの人々が死を免れて今日でも生きています。その人たちは,1974年にエネルギー節約を目的とした時速55マイルの速度制限が導入されなかったなら,自動車事故で命を失っていたであろう,と同長官は熱を込めて話しています。
● 廃棄物を利用して発電をするゴミ焼却施設を設置する都市が世界各地でいよいよ多くなっています。これは電力需要をまかなうのに役立つだけでなく,見苦しいゴミ捨て場や汚染を含む都市のゴミ廃棄問題をしばしば解決するものともなっています。
● 多くの人が徒歩で通勤するようになりました。この種の運動から得られる益は多方面にわたります。「管理職の健康」誌はこう述べています。「歩くことは最も効率のよい形の運動である。……そして,一生涯ずっと続けても安全と言える唯一の運動である」。
● 自転車に乗ることは体に同様の益をもたらし,しかも長い距離を行くことができます。カリフォルニア州の一人の若い母親は,自転車に乗って買い物に出かける前に自分の子供をひもでおぶった場合のもう一つの益について次のように語っています。「自転車に乗ると娘は本当におとなしくなるんです」。