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目ざめよ! 1981
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アリマキ,アリ,アリマキジゴクの話

アリマキ(アブラムシ)のことをどう思うか農夫に尋ねてごらんなさい。とんでもない悪いやつらだ,と大声でどなられるでしょう。この小さな小さな昆虫は,作物の軟らかい葉や茎から養液を吸い,大きな被害を与えることがあります。

一方,ドイツの養蜂家はアリマキを高く評価しています。シュワルツワルトのアリマキは甘露と呼ばれる物質を分泌しますが,それはミツバチの大好物です。養蜂家はミツバチの群れと一緒にはるか遠くからここにやって来ます。ミツバチは,アリマキの甘露を集めた後,養蜂家のために,名の知られた高価なモミの蜂蜜を作ります。

人間の場合と同様に,昆虫の間でもアリマキに対する感情は二つに分かれています。ある種のアリはアリマキが(甘露を分泌するので)大好きです。そこで,この小さな友人を敵から保護し,地中に隠すことさえあります。

実を言うと,このアリマキには,友好的なアリの手を借りなくても種族を保存する備えが最初から十分にあるのです。まず,アリマキは当惑を覚えるような性生態を示します。そのおかげで実質的に繁殖のテンポが非常に早くなっています。アリマキは何世代も続いて,子を産み出すのに交尾する必要さえないことがあるのです。そうしたアリマキは体内にアリマキの卵を宿して産まれてきます。その卵がかえると,産まれたアリマキの体内にはさらに別の卵が宿されています。

別の種類のアリマキは,自分たちの周囲にえさがたくさんあると羽を生やしませんが,えさが少なくなると何と羽が生え出します。そして,間もなくえさを求めて飛び立って行きます。ある人がいみじくも語ったように,「腹が減れば翼が生える,という言葉を文字通り地でいく光景が見られ」ます。

もし天敵がいなかったなら,地上には一面アリマキが群がっていたかもしれません。では,アリマキが友人であるアリの保護を受け,敵から保護されるために,どのような光景が見られるでしょうか。

アリマキをむさぼり食う昆虫としてアリマキジゴク(クサカゲロウの幼虫)がいます。捕食されるアリマキが小さな白い虫で,ふわふわしたロウのような分泌物で覆われているのに対し,アリマキジゴクはそれより大きく,灰色で,粗い毛を生やしています。アリマキジゴクがごちそうにありつこうと姿を現わすや,警戒中のアリが襲いかかって,これを追い払います。

アリマキジゴクはどうするでしょうか。あるものはアリマキの上にそっと忍び寄り,その背中からふわふわしたロウ状の物質を少しむしり取り,姿を変え大きなアリマキを装います。『アリマキの衣を着けたアリマキジゴク』は,『番をしている』アリに気付かれないように“群れ”にそっとまぎれ込みます。もしアリに疑いをかけられると,偽装したアリマキジゴクは,頭を下げてその大きな口を隠し,じっと動かないでいます。アリに調べられても,大抵はそのまま見過ごされてしまいます。護衛のアリが立ち去るやいなや,近くにいるアリマキには災いが臨みます。

ほとんどの人にとって,アリマキは,葉の上にある小さな斑点にすぎず,やっかいものとみなされるのが関の山です。しかし,注意深く調べると,驚嘆の念を抱かせ,時には笑いをさえ誘う,創造者のみ手の業がそこに姿を現わします。

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