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  • あなたは『自分の子供にさそりを与え』ますか
  • 目ざめよ! 1984
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目ざめよ! 1984
目84 7/8 14–15ページ

あなたは『自分の子供にさそりを与え』ますか

「この映画には,最近人気のある娯楽の中でもおそらく類例を見ない,身の毛がよだつようなサディズムの場面もある」。ひとりの「人造人間が自分の造り主である人間の頭骸骨をゆっくりと押しつぶす」。別の登場人物は胴体に弾丸を撃ち込まれ,「観客はその女性が激しくもだえ苦しみながら死んでゆくところを見る」。次いで,主な登場人物の一人が「その傷に自分の指を突っ込んでその女性の血をなめるところが映し出される」。

これらの描写はニューヨーク・タイムズ紙のある記事に出ていたもので,その記事は,映画に出て来るこの種の暴力が社会的に有害なものであるかどうかを問うものでした。「ブレード・ランナー」という映画について,その記事は次のように述べています。「大勢の若い支持者を引きつけている最近の多くの大衆向けSF映画あるいはファンタジー映画にはっきり見られる傾向は,血糊の生々しい描写,そして攻撃的な行為を強調した筋によって,新たなレベルに達したように思われる」。ここに危険が存在しています。つまり,若い世代が理由のないもしくは不必要な暴力に洗脳されているということです。

その記事はさらにこう述べています。「インタビューを受けた心理学者たちは攻撃的な行為の生々しい描写には有害な影響があることを力説した。『理由のない流血と暴力は危険である。それは確かに暴力を生むと思う。子供たちがその影響を受けることは間違いない。それは避けられない』と『ブレード・ランナー』の監督は語った」。

はなはだしい暴力や恐怖を呼び物にした映画は本当に子供たちに影響を与えるでしょうか。ウィスコンシン大学の心理学教授レナード・バーコウィッツ博士によれば,暴力の赤裸々な描写が観客に悪影響を及ぼすことは十分実証されていると言うことです。米国の国立精神衛生研究所の一報告は,『テレビの画面でのはなはだしい暴力が子供や十代の若者の攻撃的な行為や暴力行為の直接の原因となる』ことを示しています。

バーコウィッツ博士は,暴力は観客に三重の影響を及ぼすと断言します。「第一に,観客は一般に,暴力行為を見てもそれほど怖がらなくなり,暴力行為に対してずっとむとんちゃくになる。第二に,観客は,暴力行為は是認されているという間違った考えを持つようになるかもしれない。第三に,人によってはそれに刺激される可能性がある」。

SF作家のアイザック・アシモフは次のように述べました。「我々は暴力に慣れるものだ。それは社会にとって良いことではない。血も涙もない住民は危険な住民だ」。親であるなら,自分の子供が血も涙もない危険な人間になることは望まないでしょう。

映画制作者と親 ― 決める立場にあるのはだれか

別の映画監督,ニコラス・マイヤーも,「多くの映画が余りにも血なまぐさいことを認めており,『理由のない暴力映画が少なくない。そのような映画は観客に迎合している。それは一種のポルノにほかならない』と語って」います。それから「スタートレック第2部: カーンの激怒」という映画の,さそりが示すような残酷さに満ちた場面や血にまみれた死がいの光景に子供たちが動揺する恐れのあることを心配していないかと質問されて,マイヤー監督は次のように答えました。「あれはPG[父兄同伴指定]映画だ。『スタートレック』も『タイム・アフター・タイム』も子供が見るべき映画だと思ったことは一度もない。……親が未成年者観覧制限表示制度に注意を払わないことを映画制作者のせいにすることはできない」と答えました。

この言葉は責任の所在を明らかにしています。それは正に親にあるのです。親として,テレビの画面上であれ映画館においてであれ,お子さんが見ている映画に積極的な関心を払っておられますか。現在の低い規準に基づいて決められているとはいえ,映画の公の未成年者観覧制限表示は,映画の内容の道徳的なレベルを知る上である程度指針になります。新聞に載せられる映画批評も,子供にふさわしい作品かどうかを知る手掛かりとなります。あなたは,映画を見ることをお子さんに許す前に,そうした評価やテレビ番組の要約をお調べになりますか。

愛のある親は子供が食べる物に特別の注意を払い,悪い物や毒の入った物が食べ物の中に混じっていないか確かめますが,それと同様に,子供の思いに取り入れられる情報や映像の種類についても注意を払うべきです。近ごろは健康な体をつくることに多くの注意が払われています。しかし,それに比べて,健全な精神というもっと重要な要素にはあまり注意が払われていません。その結果,憎しみ,暴力,偏見が子供の思いに容易に染み込んでしまいます。

イエスが語られた愛のある父親の例えはこの場合に当てはまります。それは次のような例えです。「実際,あなた方のうちどの父親が,自分の子が魚を求める場合に,魚のかわりに蛇を渡すようなことをするでしょうか。あるいはまた,卵を求める場合に,さそりを渡したりするでしょうか」。(ルカ 11:11,12)お子さんのための,またご自身のための娯楽を選ぶに当って,「蛇」や「さそり」を選ぶ結果にならないよう確かめますか。

使徒パウロの次の賢明な助言もわたしたちの娯楽に当てはまることを覚えておきましょう。「終わりに,兄弟たち,何であれ真実なこと,何であれまじめなこと,何であれ義にかなっていること,何であれ貞潔なこと,何であれ愛すべきこと,何であれよく言われること,また何であれ徳とされることや称賛すべきことがあれば,そうしたことを考え続けなさい」。その節の最後の部分を「新英訳聖書」は「あなたのすべての考えをこれらの事柄で満たしなさい」と結んでいます。―フィリピ 4:8。

築き上げるものが何かに関してこのような定義がなされていますから,クリスチャンが楽しむ娯楽には理由のない暴力や恐怖の入り込む余地はありません。訓練された良心と良心的な親にとってそうした映画を見るかどうかを決めるのは難しくないはずです。―ヘブライ 5:14。

[15ページの図版]

あなたのお子さんは暴力行為や恐怖心をあおるもので思いを養っていますか

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