読者の声

暴行魔に抵抗する

「暴行魔に抵抗した女性たち」という題の記事（1984年5月22日号）に感謝いたします。少し前のことですが，午後8時15分ごろ，家に帰る途中で一人の男に襲われました。その時すぐ頭に浮かんだのは上記の記事でした。少したって，静かにするように，という相手の要求を無視して私は再び叫びました。今度は「エホバ助けてください！」と叫んだのです。すると暴漢は私を離して行ってしまいました。もしあの記事を読んでいなかったなら，あんなに素早く自分を守ることはできなかったでしょう。

L･G カナダ

貴誌の記事の特に婦女暴行に関する記事に感謝します。私は公立学校の教師をしていますので，あの資料を教室で取り上げることができました。多くの生徒はかなり驚いていました。そして今では婦女暴行について新たな心構えを持つようになりました。

A･C 米国バージニア州

人々はその状態を愛している

「人々はその状態を愛している！」（1983年4月22日号）という記事の中で君たちは一つのグループのことを忘れている。つまり君たち自身，エホバの証人だ。今日の政府に対する君たちの批判が正しいことに議論の余地はない。しかし，政治をより良いものにすることを試みようとさえしない君たちは間違っていると私は思う。君たちの中には，明らかな良心をもって地域社会の中の政治的地位を受け入れ得る，道徳的にも専門知識の面でも資格のある人物，人が安心して一票を投ずることのできる人物が十分にいるに違いない。明日の新秩序を語りつづけたところで，その新秩序がまだ存在していない今日，それは君たちの行動の言い訳にはならない。すべての人が少しも妨げられずに悪逆無道な行ないを続けることが許されるのは神の意志ではない。したがって，これを改めるべく行動を起こすのは，この事実を認める人々の義務である。もっとも，その状態を愛していなければの話ではあるが。

M･Z ドイツ連邦共和国

来たるべき神の新秩序に信仰を抱く人々が皆，現在神の義の原則に従って生活する必要があるということについてはわたしたちも同じ意見です。エホバの証人は，良心的で信頼でき，法律を守り，他の人々に対して思いやりのある，正直で勤勉な人々として世界的に知られています。そして，こうした重要な聖書の原則を他の人々に教え，聖書の原則に従って生きることの恩恵にあずかるよう助けることに，自分の自由な時間の多くを費やします。一方，イエス･キリストご自身，ご自分の追随者たちは現在の世界の政治問題に巻き込まれるべきでないことを強調し，「あなた方は世のものではなく，わたしが世から選び出した」と追随者たちに言われました。（ヨハネ 15:19）イエスが群衆に食物を与えた時，ある人々はイエスをとらえて王にしようとしました。しかしイエスは彼らから退かれました。（ヨハネ 6:14，15）人はだれも新しい継ぎ切れを古い外衣に縫いつけたり，新しいぶどう酒を古い皮袋に入れたりはしないという原則をイエスは述べられました。（マタイ 9:16，17）またイエスは捕縛された時，弟子たちやみ使いたちにさえご自分を守らせることができましたが，イエスはピラトの前で，「わたしの王国はこの世のものではありません」と言われました。（ヨハネ 18:36。マタイ 26:52，53）この世界の状態について言えば，エホバの証人が「その状態を愛して」いないことは確かで，そのことは彼らの模範や世界的な活動に表われています。こうしてエホバの証人はイエスの命令と模範に従うのです。―編集者。