『科学技術ではどうにもならない事柄』
米国のグランドキャニオンで,遭難したハイカーのための緊急用電話線の保守を担当しているある男性は,足を踏み入れにくい地域へ機材を運搬するには,「ラバが一番だ。この仕事だけは,科学技術ではどうにもならない。ヘリコプターも便利だが,私の仕事にはこの[動物]がうってつけである」と述べています。
この電話技師は,自分のラバが難なく乗り越える危険な状況について説明し,「多くの場合,地形はたいへん険しく,そのような場所では,人間は指の爪を立てて這いつくばい,歩いている地面に鼻の頭をこすりつけるような格好で歩く」と述べています。ニューヨーク・タイムズ紙に載せられた報告には,この頼もしい装備のおかげで「11の緊急用電話と四つの警備員詰め所の電話を取り付けることができ,毎年推定10万人に上る遭難したハイカーたちに利用されている」と記されています。